ここでは1、2について説明する。
天使
雨を司る天使であり、やはり謎の多い天使である。
「神の兆候」を意味する名前で、「第三エノク書」というカバラ文書によれば世界を導く支配者の一人であるという。
雨を司る天使は他にもチラホラいるが、このマトリエルはとりわけ他の雨の天使よりも認知度が高いようである。それでも、マイナーな天使には変わりはない。
使徒
初登場はTV版第11話、第9の使徒として登場した。
巨大なザトウムシのような形状をしており、目の様な模様を持つ。
第三新東京市全域が停電中という状況で現れ、まったく迎撃を受けないままNERV本部直上のハッチへ到達。溶解液でジオフロントの装甲壁を破壊し、本部への侵攻を試みた。
なお第9使徒にも関わらず、作中では自衛隊幹部から「8番目の奴」と呼ばれていたが、この件についてはレーザーディスク6巻同梱の解説書で「使徒の正しい番号を把握しているのはネルフとゼーレのみで、自衛隊はマトリエルを第8使徒と認識している」という裏設定が明かされている。また、マトリエルが侵入しようとしたハッチは、第5使徒ラミエルがボーリングマシンで開けた穴ということが、TVアニメ版の絵コンテ集によって判明されている。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』にはこの使徒に相当する使徒は登場していない。
攻撃方法
地面に面した目から溶解液を流す。おもらし。
第三新東京市ジオフロントの装甲板を溶解したものの、直撃を受けたはずのEVA弐号機は大したダメージを受けていなかった。
『新世紀エヴァンゲリオン2』ではミサトからタラタラおつゆを垂らして下品な使徒と評された。言うまでもないが下品なのはミサトの方である。
最期
停電が復旧しない中、NERV職員の尽力で出撃したEVA三機と遭遇。狭い地下通路内で思うように動けない彼らを溶解液で封じ込め、優位な状況に立つ。しかし、EVA弐号機がその身を挺して溶解液を防いでいる間にEVA零号機がパレットライフルを回収し、それを手渡されたEVA初号機が銃撃を開始。ATフィールドを中和されていたマトリエルは劣化ウラン弾の一斉射を浴びて蜂の巣にされ、そのまま活動を停止した。
他の使徒がATフィールド抜きでもパレットライフルが通用しない表皮・体構造を持っていた事を考えると、劣化ウラン弾が肉体を貫通、自己修復も出来ぬまま絶命したマトリエルは(イロウルなどの例外を除けば)最も脆弱な使徒だったと言える。強力な攻撃手段や特殊能力なども使用していない為、視聴者からも「ネルフ側にトラブルが無ければ恐らく瞬殺されていた」「最弱の使徒」と言われる事が多い。
その他
スパロボシリーズでは『スーパーロボット大戦α』にのみ登場。使徒系ユニットの中で唯一「HP回復(大)」を持ち(他の使徒は「(小)」のみ)、HPも高めという特徴を持つ。
登場ステージは43話「静止した闇の中で」。原作通りEVAがしばらく出撃不能な状態で出現し、7ターン以内に撃破しないとNERV本部に侵攻されゲームオーバーになる。しかし、精神コマンドを使用したスーパー系ユニットなら一撃で倒す事も可能なので、苦戦する可能性は低い。
ドリームキャスト版66話「シト新生」では他の使徒達と共に復活。43話の個体より強化されてはいるが特に手ごわくはない。
関連イラスト
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バルディエル・・・とあるゲームではデッキブラシで殲滅されたもう一体の最弱の使徒候補。ただしこちらがもたらしたダメージは(特にシンジ個人に対して)比べ物にならないほど甚大なものである。