戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する青年、ショーン・ダッツの表記ゆれ。
ショーンはUNSEEN-不可視-の否定者(ひていしゃ:世界の理を否定する業の器になった者)として、今世(こんせ)の理(ルール)から外され、普通の人間として生きる希望が視いだせず、不誠実の世界に生きる悪役へ墜ちてしまう・・・。
更に不運な青年の詳細は【ショーン・ダッツ】を参照。
そして本表記「ショーン=ダッツ」が用いられるのは、本作のある特異な理(ルール)が発生した後の時期で視られる。
この差異は、描き間違いというより演出の一環として視いだせるような要素がある。
名称演出と視る?
今回の表記ゆれ・同音異字になった変化には、作品演出の一環や考察の余地がある。
少しネタバレになるが、今表記人物「ショーン=ダッツ」と前表記人物「ショーン・ダッツ」は、同一人物だが別世界線で生きる区別のために生じた整理と思われる。
特に「=」がある名称は、ある特異な理(ルール)が発生後で判明する主要人物たちの本名(フルネーム)と通ずる部分。つまり、ショーンが他の人物たちと行動を共にする経緯「仲間になる」がちょっぴり強く感じれる要素。また別の視方に、前世界の「・」があるショーンは敵役だった経歴の明確な視分け(見分け)をしている、父が「ジョン=ダッツ」の名義である根拠(エビデンス)も加えると、意図的な作品演出かもと考察できる。
これを細かい言葉演出と視るか、
作者の間違い程度と軽視するか、
繊細な変化を視比べる(見比べる)と、物語の解釈を広げられるかもしれない。
ようこそ、酔狂(そうさく)の世界へ
参考リンク
🧢2023年3月7日 #アンデラ【不可視】のショーン=ダッツが活躍...!? - 公式Twitter
🧢2023年5月21日 #アンデラ 父「ジョン=ダッツ」の推奨(ファン) - 公式Twitter
関連項目
類似例
次郎(トリコ) / 二狼:同誌で連載していた某グルメアクション冒険漫画に登場する御酒大好き爺ちゃん。読みが「じろう」の同音異字。物語演出としては驚嘆の真実「重要人物と縁者」を表現する、当人は強すぎる力を抑制(ノッキング)される前後を区別する名義であったと窺える。
岸辺露伴 / 岸辺露伴(TheJOJOLands):某奇妙な冒険漫画に登場する有名漫画家の青年、かつ現実的にも人気な架空人物。彼の名前を冠する幾つもの外伝が制作される経緯などもあってか、同姓同名の人物「きしべ ろはん」として、原作漫画の各部ごとに主役級な動向・活躍を視せて(魅せて)いく。
黄桃御膳 / 黄桃御前:物語の途中から同音異字「おうとうごぜん」で名称変更された女性型式神。登場する自主制作の妖怪漫画にて、他は何処かの掲載場で連載する漫画形式とは別に自由度の高い創作背景からか、試行錯誤の一つ「より式神像を最適化する言葉演出へ改変」が窺える。また作者の酔狂な趣向「描き間違いが出てしまう性分」と重複するような趣向も感じれる事例。