概要
戸塚慶文の漫画「アンデッドアンラック」に登場する超能力の一つであり、ショーンの否定能力。
「不可視」の理
自己対象 強制発動型
自身と自身の所有物を不可視にする。
発動条件
否定者が目を閉じることで発動する。
ちなみにショーンの場合は両瞼を閉じること。そのため片目を開けていると発動しないが、一方で両瞼が閉じていれば第三の目が開いていても発動する。
また瞬きでも発動するため、意識して目を開け続けるか閉じ続けるかしていないと人前ではむしろ非常に目立つ。
両目 | 第三の目 | 不可視 | 備考 |
---|---|---|---|
開ける | - | 発動しない | - |
閉じる | 開ける | 発動する | 第三の目だけが宙に浮いて見える |
閉じる | 閉じる | 発動する | 完全に見えなくなる |
能力
発動すると自身と自身の所有物を不可視にする。この不可視とは他者から視認できない状態を指す。
不可視状態になったものは人の目では見えなくなり、カメラにも映らなくなる。いわゆる透明人間。
弱点
サーモグラフィー
人間に対して不可視になる能力だが、赤外線には影響しない。そのためサーモグラフィーによって簡単に発見されてしまう。
発動条件
不可視を発動するためには目を閉じなければならないが、そうすると目が見えなくなってしまう。そのため否定者が不可視を発動した状態で動き回るには、目を閉じても支障ないほどに高いバランス感覚と土地勘が必要になる。
否定者
役者を志す少年
脇役ばかり演じる役者の父をもつ。そんな父に対して強く反発しており、主役への強い憧れと死んだ父を見返すくらいの役者になるという野望を抱いていた。
しかしある映画の主役を決めるオーディション中に不可視の否定者となり、瞬きをすると透明になる体になってしまったショーンは役者の道を諦めることになる。
幼少期からの夢を理不尽に断たれたショーンは自暴自棄となり、さらに不可視の能力に目をつけたギャングに拾われ、ついには不可視の能力を犯罪に悪用するようになっていった。
所有物について
不可視は否定者自身だけでなく自身の所有物も不可視にするが、ただ手にもつだけでは所有物にはならない。不可視にできるのは否定者が自分のものだと思ったもののみであり、これはショーンの場合自分に必要なものである。良くも悪くも否定者の認識次第であるため、これまで不可視にできなかったものが否定者自身の考えの変化によって不可視にできるようになる、といったことも起こりうる。
ショーンの場合
不可視になる | 不可視にならない |
---|---|
自身、服、ナイフ、出雲風子 | 盗んだりんご、出血、第三の目、涙 |
ちなみに所有物でなくても透明マントのように不可視状態のモノで包めば見えなくなる。(盗んだりんごは口に入れれば見えなくなり、第三の目は額のまぶたを閉じれば見えなくなる)
またユニオンのエンブレムはまだ組織を仲間として認めていなかった頃は不可視にならなかったが、風子の言葉で勇気づけられてからは不可視に出来るようになっている。
進化
触れた"仲間"を不可視にする
作中では風子を不可視にしてクリードの背後まで接近、そのままコンビ技無影山靠によって一撃した。
101回目の世界においてこの能力の拡張ができたのは、恐らく幼少期の記憶が薄らぐ前に風子たちと出会えたためである。ショーンが目を閉じてさえいれば、共に不可視になっている仲間にはショーンに触れている以外の制限はかからない。
チカラが加入して以降は彼を背負う形で互いの能力を補う戦法を編み出す。
・チカラは手足さえ動かなければいい(首は動かせる)ため、ショーンに背負われる事で移動しながら不動を発動できる
・ショーンはチカラの指示で目を瞑っていても移動をサポートして貰える
という互いの発動条件を補った抜群のコンビネーションを発揮する。
重量計で重さを検出出来なくなる
宇宙に行く風子に着いて行きたいジーナに乗せられ、イメージトレーニングで拡張させた能力。
仲間を不可視にできる様になってから発現したため、こちらも触れている仲間にも適用出来る。
この能力の発現は、先述のサーモグラフィーの様な視覚以外による間接的な観測すらも否定するポテンシャルがある事を意味している。
関連
第三の目
「ショーンは不可視の発動条件を両瞼を閉じることだと考えている」「不可視を発動しながらでも視界を確保できるのではないか」と推測したリップによってショーンの額に取り付けられた。