概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する否定者(否定能力が移行した人間)、および否定能力(超能力)の一つ。
UNCHANGE-不変-(アンチェンジ)は、他の「変化」を否定する。
「不変」の理(ルール)
他対象 任意発動型
変化の器(否定者:否定能力が移行した人間)が直に触れた対象の変化を否定し固定する能力。
効果対象は物体(非生物)のみで、生体(生物)には作用しない。
汎用性は大きく、物の形状や空気の形さえも対象となり、これらの変化を否定し固定する。つまり身に付けている物(例・化粧)を固定して長時間(否定能力発動中)の形状維持を発揮したり、空気を固定して自己の防御(空気なので直視できず透明な球状のバリヤーを発現)や、下記にある「空気の手」で否定能力対象外である生体(生物)も拘束する事が可能となる。
作中では、湖の一部を固定して内部を全方向から観測できるようにする、空気を階段状に固定し空中歩行しているような移動、といった行使をしていた。
防御力・拘束力に特化しているが、本質は「物の形の変化を否定し固定する」なので否定能力自体に攻撃力は皆無。だが「不変」の理(ルール)に合わせた専用道具(例・刃状に空気を噴射する機能がある帽子)を用いることで、容易に殺傷力を帯びる危険性がある。
なお下記の操作性に難がある故か、否定能力発動中の速度は制限される模様。作中の戦闘では、UNCHANGE-不変-(アンチェンジ)の少女が戦う様子を観ると、どんな攻防の最中でも早歩き程度が限界だったと思われる。
上記のように応用力へ秀でているが、任意発動型である故に形状変化を行う操作習得は難易度があると推測される。UNCHANGE-不変-(アンチェンジ)を発動中は、この操作に集中するためか、自己の動きに制限を付けないと持続困難であるような描写がある。また上記で触れた「空気を固定して拘束」は、断続的に発動と解除を繰り返して「対象を捕まえる」ことを強く意識することで、手のような形が発現し対象を拘束する。
因みに「変化」の器へ選ばれてしまった少女曰く、イマイチ理屈はわかっておらず「なんか出来るようになった」らしい。
「変化」の理(ルール)に関係するかは不明慮だが、世界の情勢(ルール)が変わる事・加齢による肉体変化へ触発されように、年を経て変わっていく事を否定するように、不変の能力は更に強大になると示唆されている。また心情変化においても、作中で「変化」の器へ選ばれてしまった少女は、思いを寄せていたいつまで経っても変わらない男が去ってしまった後に、上記で触れた応用技「空気の手」を発現している。
発動条件
素手もしくは素足で対象に触れること
つまり否定能力を発動するため、否応なく素手や素足の状態にならなければならない。また他対象 任意発動型なため強制的に物体を固定はされず、否定能力解除を意識してる間に素手や素足へ物が触れても固定化は起きない。
因みに上記にある「空気のバリヤー」についてだが、移動や呼吸の為に足元だけ穴を開けての発動を余儀なくされている。これに関連してバリヤーを発動中は無敵と思われる防御力を発揮するが、材質はあくまで空気であるため光は透過する、足元だけ内部に通ずる穴がある、といった「変化」の理(ルール)にある抜け目を突かれると致命的な状況へ変化する。
「変化」の器
殆どの状況下なら攻防一体の無敵な能力を発揮するUNCHANGE-不変-(アンチェンジ)であり、作中では熟達した「変化」の器(否定能力が移行した人間)の活躍が描かれている。また便宜上で「不変」を発現させた人物も記載する。
組織(ユニオン)に所属していた少女(永遠の16歳)。否定能力が発現してから長い年月が経過していた事、組織(ユニオン)に在籍して多くの経験値を獲得、これらに加え高い組織力の支援により更なる汎用性を発揮、といった経緯から熟達した否定能力を発揮していた。
その他、詳細は【ジーナ=チェンバー、■ー■■ョッ■(ネタバレ)】を参照。
不道徳な集団のボス。詳細は不明だが「不変」の能力を発現させた男性。
UNCHANGE-不変-(アンチェンジ)の力は、長年にわたり関わった伝手もあって、彼独自で能力の使い方を熟知している。
その他、詳細は【■■■■■のボス(ネタバレ)】を参照。
チェーン=カイエデナ
小説版にて登場。ジーナの後任にあたる変化の器。
リップとラトラが街へ買い出しに行った際、偶然に出会い否定能力を発現させる。