「僕のエゴで沢山人を苦しめ 手に入れた能力だ」
「超えられなければ」
「不公平だ」
概要
戸塚慶文の漫画「アンデッドアンラック」に登場する超能力の一つであり、ビリーの真の否定能力。
UNFAIR-不公平-(アンフェア)は、否定能力を複数もつことで一人一つの能力という公平性を否定する。
「不公平」の理
自己対象 任意発動型
本来一人一つの能力という公平性を複数持つ事で否定する。
いわゆるコピー能力だが、同時にコピーできる能力の個数に上限などは確認できず、さらにコピーした能力は複数同時に発動できる。
なお不公平は任意発動型だが、コピーした能力が強制の場合は強制でしか使えない(不死や不停止など)
発動条件
否定者から敵視されることで発動できる。
この敵視とはただ嫌われる程度では達成できず、憎しみや怒りといった強いマイナスの感情を向けられる必要がある。そのため不公平の否定者は能力を発動するために裏切りや侮辱といった非道徳的な言動を強いられることとなる。
弱点
経験値
否定能力は否定者自身の認識によって変化し、解釈を広げることで強くなる。しかし不公平でコピーできるのは能力だけであり、否定者の経験値などはコピーできない。特に長年の経験により洗練されたアンディの不死についてはそれが顕著であり、不死の再生を応用した攻撃技をビリーは一切使うことができなかった。
しかし逆に言えばコピーがオリジナルに勝る可能性があるということであり、実際にビリーは不均衡や不動をコピー元の否定者以上に使いこなすことができた。
発動条件
先述した通り不公平は否定者から敵視されなければ発動しない。そのため仮にコピーしたい能力があったとしても、その否定者が世界への関わりが希薄だったり優しすぎたりする場合には、どうやっても敵視されずコピーすることもできない。
また発動条件を満たすということは不公平の否定者が他の否定者から孤立することを意味するが、そもそも否定者から敵視されることによって強くなる否定者などという存在は、否定者全員の協力がなければ攻略できない神殺しというゲームにおいて致命的に矛盾している。
コピーした能力
不死
自己の死を否定する再生能力
しかしアンディ程洗練されておらず、ただ少しずつ再生する程度にしか使えない。
不停止と組み合わせることで、「体の形状が著しく変化する」という不停止の停止条件によるデメリットを回避できる。
不停止
自己の停止を否定する加速能力
しかしトップ程洗練されておらず、動きを見切られカウンターされる危険がある。
「体の形状が著しく変化する」という不停止の停止条件はコピーしても健在だが、不死の再生能力によってデメリットを回避している。
不正義
他者の正義を否定する拘束能力
ユニオンの正義のために活動する円卓メンバーに対しては非常に有効であったが、「ビリーを守ること」を正義とするタチアナに対しては逆効果であった。
不動
視界内の物の動きを否定する拘束能力
本来の不動の発動条件は視界に入れることだが、長年盲目だったビリーは物を音で見ると解釈しているため、物陰に隠れた物の動きも否定できる。
不均衡
建造物のバランスを否定する破壊能力
コピー元はユニオンの否定者ではなくある建築家。
本来の不均衡は左右どちらかの手で建造物に直接触れることで発動する。しかしビリーは町や都市そのものを大きな建造物と捉えているため、道路等に触れるだけでも周辺の物のバランスを否定できる。
不変
生物以外の形の変化を否定する拘束能力
コピー元は不明。
かつての円卓メンバーであるジーナの能力と酷似しているが、おそらくジーナの死後発生した新規の不変の否定者からコピーしていると考えられる。
空気に触れるだけで見えない不変の空気を操る不変は、四肢を動かせない代わりに視界内の物の動きを止める不動と非常に相性が良く、同時に使用すれば相手を一方的に封殺できる。
不定
物の形が定まることを否定する破壊能力
コピー元は不明。
手で触れることで発動し、対象は水しぶきのように飛散する。
液体の体をもつUMAに対して有効な、いわば否定能力版スプラッシュ。
不滅
自己の滅びを否定する再生能力
ルインを挑発することでルインから敵視されコピーする
使用用途は不死と同様だが、コピーできなくなった不死の代わりにコピーした。
不可信
銃限定の必中能力
これを自身の否定能力だと偽ってユニオンに報告していた。
実はコピーした能力ではなく純粋に傭兵時代に培ったビリーの技術である。
否定者
ビリー
元傭兵であり、テラーは傭兵時代の部下である。
神殺しという目的は共有しながらも、否定者ではない人間まで守ろうとするユニオンの方針と反発。UNDERを立ち上げユニオンに戦線布告し円卓を奪う。
関連人物
シール
コピー能力をもつUMA
コピーした能力を使用する際はビリーと同様にノイズがかかったような特殊演出がなされる。