概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する否定者(否定能力が移行した人間)、および否定能力(超能力)の一つ。
UNSTOPPABLE-不停止-(アンストッパブル)は、自己の「停止」を否定する。
「不停止」の理(ルール)
自己対象 強制発動型
「停止」の器(否定者:否定能力が移行した人間)が停まろうとする行動を否定し超スピードで走ってしまう能力。
具体的には、停まろうとする行動の反動で強制的に加速してしまう理(ルール)であり、停止しようとした直前の速度より倍以上の力で押し出される現象(ルール)が発生する。そして加速した状態で停止しようとすると、その倍以上の力が発生して更に加速する仕組みとなっている。
停止しない理(ルール)が発動する副効果でか、走ってる間は息切れもせず、更に通常時(否定能力発動前)と比べて脚力(スピード)に加え筋力(パワー)が相当に強化される模様。
例として「停止」の器となった15歳の少年は、UNSTOPPABLE-不停止-(アンストッパブル)で超スピードを出しながら、己よりも背が高い大人を背負い、脇には子どもを抱えていながら、息切れせず普通に会話もして走り続けていた。
これの応用で跳躍にも優れ、壁と床を跳ね回る運動も可能となり、3次元的な能力戦闘へ発展させる事ができる。
いわば身体強化の一種として強力な否定能力だが、実は身体の耐久力は通常時とさして変わらない様子。そして難儀な理(ルール)も存在するため、決して良いこと尽くしではない(詳細は後述)。
発動条件
一定以上の速度を出した状態で足を止めようとする事
具体的にどれ位の速度を出している時に否定能力が発動するかは不明。確認できる限りでは、歩行の状態は条件の対象外である模様。
停止条件
いや、不停止ってあるけど停止できるんかいっ、な野暮な感想(突っ込み)は否定できないかつ、安易な条件ではない事から「停止」の器も否定の業で苦しむ一人の人間であると考えさせる。
その難儀な停止条件/能力解除は―
停止条件「体の形状が著しく変化すること」
具体的にどの程度で条件を達成するかは不明慮だが、確認できる限りでは傍目から見ても分かる腕の骨折などが多い(痛々しいが、腕が途中でポッキリと90℃に折れている様子などが散見される いたそう)。
この難儀な停止条件が存在するため、もし「停止」の器になってしまった人間は、UNSTOPPABLE-不停止-(アンストッパブル)が発動して停まる度に重症を負うわけで(これに加え怪我の激痛とも向き合わなければならない)、医療機関への関わりが必須になる生活を強いられてしまう。通常の生活でも通院生活は不便の多い事柄であるのに、もし「停止」の器になり否定能力へ順応しなければ怪我の蓄積や、それによる激痛に苛まれる不幸な生活は容易に想像できるだろう……。
また上記で触れた「不停止」の理(ルール)で、加速中は強化される脚力と筋力も考慮すると、停まり所(打ち所)が悪ければ事故死(他や己は問わず)すら起こりえる状態であるため、強力な否定能力であり、とても危険(リスキー)な力であると言えよう………。
なお、否定能力は否定者自身の能力に対する認識次第で変化することは周知の事実であるが、実は「不停止」の場合は停止条件も認識次第で変化する。
「不停止」の本来の停止条件は「身体が壊れる」事であり、作中で登場した「停止」の器達は「壊れる」の認識が「骨折」であったために「体の形状が著しく変化する」程度で停止できるが、仮に彼らの「壊れる」の認識が「死に直結する」ようなものであった場合、彼らは「不停止」が発動したが最後、文字通り死ぬまで停まれない。
「停止」の器
突然に超加速の力が備わり他を圧倒する事も出来るかつ、停止する度に自己は重症を負う「不停止」の理(ルール)で、どう進もうか停まろうか判断に右往左往・一長一短の否定能力。作中で「停止」の器(否定能力が移行した人間)となった少年は、初登場時から怪我の治療中な姿が多いながら、頼れる支援(バックアップ)もあって否定能力を使いこなしている事が窺える。また便宜で「不停止」を発現させた人物も記載する。
組織(ユニオン)に所属するブラジル人の少年(15歳)。物語初期時点では設備・備品が整った環境へいる事もあり、任務などで能力解除後にある難儀な怪我を治療する術が万全を期している。世界の命運を左右する闘いへ邁進する事を停めず、年相応の活発さもみせる全力少年。
だが、そんな彼にも「停止(立ち止まり)」して向き合わなければならない、辛い過去(否定能力が移行した悲劇)を背負っている……。
その他、詳細は【トップ=ブル=スパークス】【■ッ■=B=■■ー■■】を参照。
不道徳な集団のボス。詳細は不明だが「不停止」の能力を発現させた男性。彼独自で使い方を習得している模様。
「不停止」の難儀な停止条件は"ある手段"で補填されており、自ら危険に踏み入れる凶弾の引き金へかける指は依然として停まらない……。
その他、詳細は【■■■■■のボス(ネタバレ)】を参照。