キミがいればどんなものも
当たらない
概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する否定者および否定能力(超能力)の一つ。(以下"不信"と表記)
UNTRUST--(不信)は、自己の「信用」「信頼」を否定する。
「不信」の理(ルール)
自己対象 強制発動型
自身へ向けられた攻撃の軌道を逸らすことで、自身に攻撃が当たることを否定する。また事実と異なる結果を占うことで、自身の占いが当たることを否定する。
これでは能力が2つあるように思えてしまうが、(2つの能力の共通点と後述する不信の弱点から)実際には自身が当たると信じている事を当たらないようにすることで否定する能力だと考えられる。
能力
回避能力
自身へ向けられた攻撃が当たることを否定する。このとき攻撃は否定者の数メートル先の距離を物理的には不可解な軌道を描きながら逸れる。そのため否定者自身のみならず、否定者の周りにいる仲間も攻撃から守ることができる非常に強力な防御能力である。
また他の防御能力が攻撃者の意思に依存したり物理的な障壁を作って攻撃を防ぐのに対して、不信は否定者が当たると思えば防げる。そのため意思を伴わない事故だろうが物理的に防ぎづらい攻撃だろうが防ぐことができる可能性がある。
占い能力
否定者が行う占いは不信により絶対に当たらない。しかし絶対に当たらない占いというのは絶対に当たる占いと同義であり、捜索などで非常に重宝される。実際に作中では「ある場所に探している人物が絶対にいる」と占うことでその場所には絶対いないことを確定させたり、「やろうとしている攻撃は絶対に当たらない」と占うことで攻撃を必中させたりなど様々な活用法がなされた。
※あくまでも効果があるのは「占い」に対してのみであり、知識に基づく考察などはちゃんと当たる。
弱点
不意の攻撃
不信は「自身が当たると思ったもの」に対して発動する。そのため認知していない攻撃に対しては発動せず、目に見えない攻撃や死角からの攻撃は防げない。
当たらないと見せかけた攻撃
攻撃を認識できていても、その攻撃を否定者が当たらないと認識している場合には不信が発動しない。そのためめちゃくちゃな軌道を描く攻撃や信じている仲間からの攻撃などは防げない。また否定者が占い師で自身の占いに出た「攻撃が当たらない」という結果を信じている場合にも能力は発動せず攻撃を防げない。
占いが当たらなくなる
先述した通り不信の否定者の占いは絶対に当たらない。これは捜索や戦闘に利用できる大変重宝される能力だが、否定者が的中率100%の凄腕占い師の場合は話が別である。例えば捜索の場合「この場所には絶対にいない」と占うよりも「この場所に絶対にいる」と占う方が明らかに効率的であり、それが可能な凄腕の占い師にとって不信はデメリットの方が大きい。
否定者
ラトラ=ミラー
ある裕福な家庭の双子の長女として生まれる。
生まれつき心臓が弱く、不治の病に侵され長くは生きられないと診断されていた妹ライラのことを気に病んでいたが、近くに住む1つ歳下の少年リップがライラを救うため医者を志したのを受けて、ならばとスピリチュアルでライラを救うべく占い師を志すようになる。生まれ持った才能ゆえかラトラは19歳で国内で的中率100%の占い師として有名になる。
そしてついにライラの手術が行われることになる。ラトラは手術にいい日を占い、同じく医者として大成したリップとともにライラの手術に臨むのだが、このとき既に神によって不信の否定者にされており手術は失敗、ラトラは最愛の妹を占い殺してしまうことになる。
ライラの死に絶望する2人だったが、自分たちが否定者となっていること、そして全てをやり直せる古代遺物アークの存在を知る。ユニオンがアークを所持していることを知った2人は、ユニオンからアークを奪いライラの手術をやり直すために、ユニオンの敵対組織アンダーへと加入することになる。
関連タグ
UNBELIEVABLE-不可信-…こちらは不信とは逆に当たるわけがないという予想を否定する否定能力。