ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ACアダプタの編集履歴

2023-06-08 22:25:00 バージョン

ACアダプタ

えーしーあだぷた

商用交流電源から電圧や電流の向きを変換する電源装置

概要

商用交流電源(日本の一般家庭では100ボルト、50ヘルツないし60ヘルツ)を変圧・整流するための変圧器。特に外付けのそれを指す。

電圧を入力側より低くする「降圧」・高くする「昇圧」からなる『変圧』機能、交流の電流直流に変換する『整流』機能を持つ。直流を交流に変換することは構造上不可能。

変圧と整流を行うアダプターを「AC-DCアダプター」変圧のみ行うアダプターは「AC-ACアダプター」と呼ばれる。ハイフンの左が入力、右が出力を表すことが多い。


 プラグと変圧器が一体のものは、面とそのコンセント差し込みの摩擦力で変圧器本体支える。表面積が大きく取れ、放熱の面で有利断線リスクもほとんどない。USB-ACアダプターのような小型低出力の用途に使われる。


携帯性が重視される携帯電話やノートパソコン充電器、ノイズを嫌う無線機や音響機器の電源などといった用途に、外付け型ACアダプターが使われる。

洗濯機や電子レンジ、テレビといった「一度設置したら基本的に移動させない」前提の製品は本体内蔵が主流。ただし小型化や軽量化デザイン性重視や本体内部の部品点数の増加を避けるため、あえて外付け型を採用する事例も多い。

多くのアダプターは外気への熱放射のみで排熱する「自然空冷」方式だが、熱量が多い場合はファンの送風で排熱を促す「強制空冷」方式が採用される。


変圧・整流方式

  • 変圧方式
    • トランス式
  • アダプター内部に2つのコイルがドーナツ状の鉄芯を巻いている構造。入力電流を一度磁気に変換して鉄芯に流し、出力側のコイルで再び電流に戻して変圧する。コイルの巻き数で電力量が変化する。余分な電力はレギュレーターで廃熱として捨てる。耐久性に優れているが、大型で質量が重く、機器未使用でも待機電力を多く消費するのが短所。今日ではノイズ対策から音響や無線を扱う機器に使われている。
    • スイッチング式
  • 半導体式スイッチングレギュレーターで、電流のオンオフを高速で繰り返すことで変圧する。電流オンの比率で電力量が変化する。小型化や軽量化が容易で、出力を柔軟に変更でき待機電力を抑えることが可能。高価なのと、トランス式に比べ電波障害を起こしやすいのが短所。近年の汎用変圧器の主流になりつつある。

  • 整流
  • 電流を一方向にしか流さない性質を利用し、直流電流を生成する。
  • トランスやスイッチングレギュレーターから直流を取り出しただけでは電流が波状になり安定しない。コンデンサに充電させ、電源からの受電がなくなる間コンデンサの放電でまかなうことで、電流を平滑に供給できるようにする。

使用上の注意

プラグの経が合って差し込めるからといって他機種のACアダプタを流用してはいけない。電流や電圧が機器で定められた値と違うばかりか、極性のプラス・マイナスが逆の可能性があるため。

  • 例としては、EIAJ極性統一プラグを使用する機器はセンタープラスに統一されている。それ以外の規格のプラグを使う機器は、1990年代半ば以降の機器はセンタープラスを採用するものが多いが、音響機器や楽器・エフェクターなどはセンターマイナスが主流。
  • 任天堂ではACアダプタの誤挿入を防止するため自社のゲーム機に『ニンテンドウ64』からは専用のコネクタを採用している。
  • 現在はUSBを電源コネクタとすることであらゆる機器のACアダプタをひとまとめに出来るようにした商品の発売により、ケーブルの断線や極性の問題はある程度解決している。

余談

トランス式変圧器が主流だった時代のなごりで、「使っていないACアダプターはコンセントから外す(延長コードのスイッチ切る)」ことが習慣になっているもいる。


変圧器とプラグが一体の機種は壁側のコネクタに直接挿し込むと、変圧器本体で他のコネクタが塞がりがち。それを解消するために、家電メーカー雑貨屋では、長さ20cm以下の短いものや、ACアダプターの挿せるスペースを確保した延長コードを発売している。


 コンセントにACアダプターを挿してから送電が始まるまでタイムラグがあるのは、コンデンサの充電を行なっているから。


 強制空冷の場合、変圧器周辺をカバーで覆い、気流を整えることで排熱効率を上げるため、ダクテッドファン寄りの構造になる。


関連タグ


外部リンク

Wikipedia-

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました