同名のミュージシャンは前山田健一を参照。
概要
氷を放つ「ヒャド」、ツララを落とす「ヒャダルコ」より上位のヒャド系呪文で『ドラゴンクエストⅢ』と『ドラゴンクエストⅣ』に登場。
使用者は、『ドラゴンクエストⅢ』では魔法使いと賢者、『ドラゴンクエストⅣ』ではブライの専用呪文となっている。
効果範囲は敵全体であり、攻撃力は70~80ほど。「マヒャド」は攻撃力100前後。攻撃力では「マヒャド」に劣るが、向こうがが敵1グループへの攻撃に対し、「ヒャダイン」は全体をカバーできるのが特徴。
習得順は言うまでも無く、「ヒャド」→「ヒャダルコ」→「ヒャダイン」→「マヒャド」であるが、ファミコン版『ドラゴンクエストⅢ』では、何故か「マヒャド」を先に習得するというプログラムミスがあった。
なお、リメイク版や『ドラゴンクエストⅣ』以降の作品ではミスは修正されている。
『ドラゴンクエストⅤ』以降は他の系統の数に統一するために「ヒャダイン」が削られてしまい、全体攻撃の役割は「マヒャド」に受け継がれてしまう。
『ドラゴンクエストⅨ』で、系統ごとに最高ランク呪文が追加されたため「ヒャダイン」が復活するかと思われていたがそんな事は無かった。
ちなみに前山田健一が「ヒャダイン」と名乗った理由は、「その不遇さがたまらなく好き」だったからだとのこと。
外伝作品での登場
ゲーム『トルネコの大冒険2』では、なんと「マヒャド」より上のヒャド系最上位呪文として登場した。
他のヒャド系は周囲8マスを攻撃するのだが、「ヒャダイン」は部屋全体が攻撃範囲で、更に威力(と消費HP)は同じく部屋全体攻撃の「イオナズン」以上となっている。
ゲーム『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』では主人公がうみなりの杖を装備すると使用することができる。
今のところ、ゲームで「ヒャダイン」が登場した最後の作品である。
漫画作品での登場
魔王ハドラーとの最初の戦いにおいてダイが竜の紋章を発動させてこの魔法を使用し、ハドラーの放った「メラゾーマ」を相殺することに成功している。ポップも自分の使うものよりも強力な氷結系魔法を目にして驚嘆していた(当時のポップが使える氷結系魔法は「ヒャダルコ」が最高)。
この魔法としては異例の見せ場ではあったが、写植での表記は『ヒヤダイン』になっており、やはり不遇の魔法なのかもしれない。
他にエイミとマリンがフレイザードに対して使用したり、ピロロが消火活動に使用したりしている。
獣王グノンの配下の怪鳥将軍バークートと、ジャガンが使用している。シリーズでは珍しく敵が使用してくる。