日本代表
にっぽんだいひょう
概要
世間的には日本国のナショナルスポーツチームを指す言葉で、特にサッカー日本代表と野球日本代表を呼称する表現としてよく用いられる。
2002年の日韓FIFAワールドカップにおけるメディア各社の発信で『トルシエジャパン』の愛称が日本中に浸透すると、各スポーツ協会はこぞって代表に愛称を付けはじめた。しかし、各スポーツ協会によるこじ付けで制定された愛称も多々あり、全くと言っていいほど国民に浸透していない愛称も珍しくない。
一方、伝統的なものや長年親しまれた愛称(ラグビーのブレイブブロッサムズや女子サッカーのなでしこジャパン)の認知度が高いのも事実で、普段メディアに取り上げられないスポーツ協会が宣伝効果を狙って愛称を制定する流れは未だに続いている。
特徴
日本の国民的スポーツ野球を中心に、多くの種目で世界の上位に位置する実力を持つ。
国技と言える柔道は普段の注目度こそ低めだが、オリンピックでは貴重なメダルの獲得源となっている。女子レスリングでも優秀なメダリストを輩出している。
水泳も多くの種目で金メダリストが生まれており、水着の素材なども含めてより速く泳ぐための研究が進んでいる。
ウィンタースポーツは北海道や北陸地方を中心に盛んであり、スキージャンプやフィギュアスケートやスピードスケートで多くのメダルを獲得している。
卓球やバスケットボールはプロリーグの設立によって強化資金や人材も集まるようになってきており、大きな大会で成果を出し始めている。
陸上競技は強豪国には一歩譲っているものの、マラソン種目は昔からテレビ中継される大きな大会もあってかメダル圏内の選手は一定数おり、リレー種目でも連携力の強化でアフリカ勢にも届く記録を出している。
団体種目の育成は幼少期こそクラブチームが多いものの、中学生以降は教育機関が部活動として教育と並行して行うパターンと外部のクラブで教育機関と切り分けて行っているパターンに分かれやすい。野球に関しては甲子園という一大目標がある為、早熟で育成を急がれる選手も多い。
部活動があるかないかで種目ごとの格差が激しく、それなりの人口がいながらマイナーな種目にはそもそも出会える機会が少ないという欠点がある。
以前は全体的に「選手は指導者の指示に絶対従うべき」という傾向が強く、近年の国際的なコンプライアンスの強化や選手個人の立場の向上によって明るみになり始めた指導者によるパワハラや暴力が問題視されるようになってきている。根性論も根強く、練習量に拘ることを優先して種目ごとの研究がなかなか進まない、取り入れられないという問題も指摘されている。
ただ、各代表選手はチームジャパンという仲間意識を強く持っており、種目が違っていても仲が良かったり、積極的なコミュニケーションを取り合って連携の強化につながっていたりする。
主なスポーツ日本代表とその愛称
ラグビー
日本代表・・・「チェリーブロッサムズ」⇒「ブレイブブロッサムズ」
※かつて世界的に弱小だったこともあり、強化策の一環として弱々しく聞こえるチェリー(桜桃とも訳せる)からブレイブ(勇敢)に愛称が変更された。