概要
Fateシリーズにおける『シャルルマーニュ十二勇士』を指すグループタグ。
史実・伝説における十二勇士と区別するために便宜上分ける。
キリスト教徒とサラセン人らイスラム教徒や未開部族との戦いを中心に、世界中を舞台にした数々の冒険で武勲を打ち立てた。
その後はロンスヴォーの戦いで大半の騎士が命を落としたとされる。
なお『Fate/Apocrypha』にてアストルフォが登場して以降、ぽつぽつと構成メンバーについて語られてはいるが、未だに全員の名は明かされておらず、伝承・原典でも誰が十二勇士なのかは諸説ある。
『Fate/Grand Order』ではアストルフォとシャルルマーニュに加えてブラダマンテ、マンドリカルド、ローランが実装する。
尚、『Fate/EXTELLA LINK』で明かされた設定によると、Fate世界でのシャルルマーニュ伝説は架空の物語とされており、史実においては十二勇士という枠組みは実在せず、カール大帝配下の精鋭騎士がモデルになったという。
だが、『Apocrypha』ではアストルフォの触媒が実在、死なない筈のマーリンがブラダマンテの事を知っている、『FGO』では敵側であるマンドリカルドの属性が「人」(これまでのシリーズの例に倣うなら「地」となるはずである。その他伝説出典はやはり「地」となっている)、と言った数々の反証が現れており、多くの世界線の中では彼らが本当に実在し活躍した世界があるのかもしれない。あるいはこの悪魔のように、伝説の中に組み込まれた各々の逸話を経験した人物達が召喚されているという可能性もある。
確定メンバー
大王
フランク王国の大王にして十二勇士組のリーダー。
「かっこいい」という概念を何よりも重視しており、アストルフォから「どこをどう切っても馬鹿」と称される程の少年的思考の持ち主。
しかし、それ故に皆から信頼される「気持ちのいい馬鹿」でもある。
十二勇士
- ローラン(セイバー)
十二勇士の筆頭。
絶世剣デュランダルを武器とし素手でワイバーンを屠る劇中最強の騎士。
ただ、露出狂な上に些細なことで発狂し周りに混乱をもたらす、問題人物の筆頭でもある。
実力は低めだが幻獣ヒポグリフなどの多彩な武器が持ち味。
理性が蒸発しており、日常的に奇行を繰り返す問題児。しかし、騎士としての信念と正義感は誰よりも強い。
十二勇士の紅一点。
どんな状況でも善性を失わず困難に立ち向かう不屈の心を持つ努力家。
ただそれ故に一番の脳筋でもあり、恋人のロジェロが関わると暴走しだす。
大司教も務める十二勇士の人格者枠。
ただ、器が深すぎて周りの奇行もスルーしてしまうという別ベクトルの問題人物であり、アストルフォのことを女性だと勘違いしていたなど天然疑惑もある。
一方で戦いでは名剣アルマースと名槍グランデピエの二刀流でバーサーカーのごとく大暴れしており、アストルフォからは「無茶苦茶な戦いっぷり」だと思われていた。
十二勇士の常識人枠。
オートクレールとグロリユーズという2本の名剣を武器とする。
面倒なことになった際には彼に後片付けが押し付けられていたとか。
ブラダマンテの兄。
魔剣フルベルタと魔法馬バヤールを所持する剣技の達人。
ブラダマンテ曰く男の娘は好きではないらしい。
カーテナとソーヴァジーヌという2つの名剣を武器とする。
シャルルマーニュのドラ息子シャルロに自分の息子を殺されたことでフランク王国に反逆しようとした。
アーサー王伝説のモルガンとは男女の仲だったらしい。
- ガヌロン(ガン)
ローランの養父。
名剣ミュルグレスを武器とする十二勇士の裏切り者。
ローラン憎しのあまりフランク王国に反逆した。円卓組のモードレッドとアグラヴェインを足して割ったような感じ。
ロンスヴォーの血戦ではローランに対する逆恨みから罠を仕掛け、十二勇士たちを窮地に追いやった。
候補者
※伝承で十二勇士とされる者たち。
ブラダマンテの恋人で敵国の騎士。後に祖国を裏切りフランク王国と共闘する。
魔法を無効化する魔剣ベリサルダを武器とする伝説中でも屈指の実力者。
ただ、あのマーリンに呆れられるほどに間が悪く、ブラダマンテが関わると暴走しだす。
- マラジジ
騎士にして魔術師。魔法馬バヤールを所持する。
従兄弟のリナルドの後援者でバヤールも貸し与えていた。
- フロリマール
名剣トランケーラを武器とする伝説中でも屈指の善人にして、早期に死んでしまう可哀想な人。
- ジラール・ド・ルシヨン
テュルパン同様実在の人物らしい。
- リッチャルデット
リナルドとブラダマンテの兄弟。
- ナモ
影が薄い組その一。十二勇士の重鎮。
- サロモン
影が薄い組その二。ブルターニュ王。
敵対者
ローランを仇として付け狙うタタールの王。そしてFGOではお馴染みの我らがマイフレンド。
ブラダマンテからはロジェロやローランと張り合った強敵と称されている。
- アグラマン
アフリカの大王。異教徒でローランに倒された。
- アンジェリカ
カタイの王女。西洋人名だがこれでも中国人。ローランの恋人。
- デモゴルゴン
ヨーロッパの伝承に登場する悪魔。伝承では名前を言ってはいけない何か的な扱いをされている。
アーサー王伝説に登場する魔女。原典のシャルルマーニュ伝説ではオジェ・ル・ダノワと面識があると言う。ブラダマンテの反応からするとアーサー王伝説の彼女と同一人物らしい。
余談
ブラダマンテは正確には十二勇士ではなく、逸話には登場しない。彼女個人の逸話があるがいずれもシャルルマーニュ十二勇士の伝説にはあまり関与しないので注意。
トップ自身、Q.「十二勇士に常識は無いのか」⇒A.「全体的にない」等と答えており、いつ誰が何をやらかすか分からない問題児ばかりが集まっていた。
また、エリザベートについても、「極めて純度の高いアストルフォ(スカポンタン)の匂いだ…。いい十二勇士になれる人材だ」と評価している。
君のところの勇士基準、おかしくありませんか?
忠誠心こそ確かだが、主従関係もあまり厳格では無いらしく、シャルルとアストルフォは互いに名前で呼び合いタメ口で冗談を言い合う等、まさにフランクな王国の君主と騎士達だった模様。
関連イラスト
関連項目
Fateシリーズ Fate/Apocrypha Fate/EXTELLA-LINK Fate/GrandOrder
フランク王国 フランス 騎士 聖騎士 パラディン 愛すべき馬鹿