解説
概要
創設年 | 1982年 |
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加盟年 | 1996年 |
ホームスタジアム | ベスト電器スタジアム |
クラブカラー | ネイビーブルー、シルバー、ブルーベールダンス |
マスコット | アビーくん、ビビーちゃん |
歴史
発祥の地は静岡県藤枝市で、福岡に移転しJリーグに加盟した。
J2に4度(2001、2006、2011、2016)降格しており、2011年の降格以降はJ2でも振るわない年が続いた。
2015年からは元日本代表主将でアジアの壁と呼ばれた井原正巳が監督に就任。近年の低迷の原因でもある守備の立て直しに力を入れた結果、後半戦は僅か2敗、苦手の終盤戦は8連勝でレギュラーシーズンを終えたがジュビロ磐田に得失点差及ばず3位でJ1昇格POへ。プレーオフ決勝では4位セレッソ大阪相手に後半42分に追いつき引き分け、引き分けの場合は年間順位の上位チームが勝ち上がりのルールにより、3度目のJ1昇格を決めた。
2020年、新型コロナウイルス禍の影響で上位2チームのみとなったJ1昇格枠を、最終日を残して徳島ヴォルティスと共にJ1再昇格(福岡は4度目)を果たす。
ちなみにJ1での最高順位は2021年の8位。
2005年、2010年、2015年、2020年と5年周期でJ1に昇格していた。
ところが、2021年にそのジンクスを破りJ1残留を決めた。また、FC東京、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ、セレッソ大阪などを撃破するなどのジャイアントキリングを起こし、当然J1最高である8位でシーズンを終えた。特に川崎に関しては2021シーズンで19チームの中で初めて川崎に黒星を付けた。
2022年はFW山岸祐也が2桁得点をするも、下位に沈んでしまい14位。天皇杯でもヴァンフォーレ甲府に準々決勝で敗れるというジャイアントキリングを起こされた。
2023年は序盤は好調だったが、次第に不調に陥る。しかし、再び調子を上げてトップハーフに君臨。長谷部監督は2度も月間優秀監督賞を受賞した。リーグ戦では川崎とマリノスに4-2、0-4と4失点連敗を喫していた中で迎えたルヴァンカップ決勝では本年に東京から来たドリブラーである紺野和也の活躍もあり、開始5分と前半ATに得点。その後はPKストップと1失点を喰らって守る時間が続いたが、浦和レッズに2-1で勝利。見事、クラブ初タイトルを獲得した。
問題行動・ラフプレー
2021年に昇格して以降、J1に居続けている福岡だが、時に問題行動やラフプレーが目立ってJリーグ界隈で大きな話題になることがある。ここでは、その一例を紹介する。
2022年に起きた酒気帯び運転事件
北海道コンサドーレ札幌から期限付き移籍中のDF柳貴博は2022年より福岡でプレーしており、試合にもそこそこ絡んでいた。アウェイでの九州ダービー後、自家用車で福岡市東区のクラブハウスへ向かう途中、信号待ちの際に居眠りをしているところを巡回中の警察官が発見。呼気検査にて基準値を超えるアルコールが検知され、酒気帯び運転が発覚する。このことは重大なコンプライアンス違反として、所属元の札幌から協議を経て契約解除の処分を受ける。当然、期限付き移籍先の福岡とも期限付き移籍の契約解除となった。もしこの件が無ければ、翌年からの福岡への完全移籍が予定されていたという。退団した彼はJ3のFC琉球から「人としてサッカー選手としてもう一度やり直すチャンス(本人コメント抜粋)」を貰い、2023年よりプレーしている。
2022年のホーム名古屋グランパス戦
0-1で1点名古屋にリードされている中でそれは起こる。MFジョルディ・クルークスが倒れているのを見てボールを持っていた相手MFレオ・シルバはボールを外へ出して試合を中断する。その後クルークスがプレーに復帰。福岡がスローインすることになっていたが、名古屋にボールを返して試合再開するのが自然な流れであった。しかし、FWルキアンが味方の名古屋へ向けたはずのスローインを奪取し、クルークスにパスを送ってクルークスがそのままシュートを決める。これにGKランゲラックや長谷川健太監督ら名古屋陣は大激怒。その後、話し合いが行われ、長谷部監督は名古屋に1点プレゼントすることを決めた。この1点は永井謙佑が誰も動いていない中でゆっくりボールを蹴って1点追加して1-2になり、試合再開。この試合は永井が今度はちゃんと点を決め、2-3で名古屋が勝利している。その後、ルキアンは名古屋の1点目の直前にGKと味方が衝突して倒れたのにプレー中断しなかったため、あの行動を取ったと釈明している。
2022年のアウェイ横浜F・マリノス戦
ボールを持った相手の西村拓真にDF奈良竜樹が足裏でタックル。西村の足を思いっきり踏みつけ、西村は倒れる。その後はプレーを続行した西村だったが、数分もしないうちに座り込み、続行不可能になって藤田譲瑠チマと途中交代する。審判は奈良にレッドカードやイエローカードを出さないどころかノーファウルの判定。このことにJリーグ界隈は大騒ぎになり、奈良や審判への批判が殺到する。奈良は試合後に「西村選手の体を傷つけ、マリノスの大事な戦力を負傷させてしまって申し訳ない」と謝罪するが、批判は収まらず。奈良本人どころか、奈良の家族にまで誹謗中傷が行ってしまうという大騒動にまでなってしまった。西村は結果、このタックルで左足関節外側靱帯損傷のケガを負ってしまい、離脱することになった。全治4~6週とされていたが、驚異的な回復力を見せ、復帰はそれよりも早くできた。この試合は前回対戦で唾吐き行為で退場&しばらく試合出場停止処分を受けたアンデルソン・ロペスの決勝点でマリノスが1-0で勝利している。
2023年のアウェイサンフレッチェ広島戦
開幕直前に鹿島アントラーズより加入し、主力に定着した小田逸稀が味方からパスを受ける。相手の満田誠が迫ってきたため、戻そうとパスをすると、相手の森島司にボールが渡ってしまい、森島は満田にパスを出す。ボールが満田の足元に渡る直前に小田は満田に対して思いっきりタックルして足を挟んでしまい、満田を倒してしまう。満田もプレーを続行したものの、数分後にしゃがみこんで続行不可能になって越道草太と途中交代。小田にはイエローカードが提示されたが、「レッドカードだろ」という意見が殺到。ジャッジリプレイでも満場一致のレッド。小田は後にインスタグラムのストーリーで謝罪をしたが、騒ぎは収まらず。謝罪とは関係ない投稿に批判コメントが殺到し、大炎上した。インスタグラムのストーリーが24時間しか表示されないのにそこで謝罪文を載せたこと、小田がイエローカードを貰った後に手を一回叩いてニヤニヤしていたことが炎上を加速させたとされる。満田は右膝前十字靭帯部分損傷のケガを負い、全治不明とのこと。この試合は前半先制するも、後半に3点奪われ、3-1で広島が逆転勝ちを収めた。
スタジアム
東平尾公園博多の森球技場(命名権名称、ベスト電器スタジアム)。2019年まではイナズマイレブンのレベルファイブが命名権を持っていたのでメイン画像のようなことになる。しかしレベルファイブはさらなるヒット作妖怪ウォッチを生み出しており、スタンドで妖怪たいそうすることもよくある。
球技場である。ただしゴール裏の傾斜は非常に緩やかでかなり見づらいこともあり、2015年までホームサポーターはバックスタンドに陣取っていた。
主要空港である福岡空港から徒歩圏内であり、首都圏のJクラブのスタジアムと比べても東京からの所要時間が短いかもしれない。空港からバスも出ている。
一方で駐車場は同じ東平尾公園内で行われる陸上競技やテニスの大会の有無により変動することがあるためややこしい。
姫の降臨
2015年末に行われた「J1昇格プレーオフ」にてある人物のツイートが話題になった。
そう、福岡県出身の声優田村ゆかりである。
J1に昇格した2016シーズン、J2に降格した2017シーズンも継続して応援しており、2017年にはコラボイベントも実施された。
また、2016年の昇格時には「勝負の1年」PVに声で出演している。
※ブラウザによってはサムネイルが削除状態になっていますが視聴可能です。
マスコット
アビーとビビー。蜂である。
イメージ画像
関連タグ
サガン鳥栖:隣県のライバルチーム。鳥栖は福岡でも営業活動を行っており、福岡県内にもサポーターが存在するため非常に仲が悪い。
ギラヴァンツ北九州:同じ県のライバルチーム。
その他九州地区に本拠地を置くチーム。
V・ファーレン長崎、大分トリニータ、ロアッソ熊本、鹿児島ユナイテッドFC、FC琉球
※2021年より宮崎がJ3参戦。また福岡・鳥栖・大分・長崎がJ1参戦経験があり、2021年は福岡・鳥栖・大分がJ1で対戦する。