概要
三女神とは、メディアミックス企画『ウマ娘プリティーダービー』に登場するすべてウマ娘たちの始祖と崇められる、3人のウマ娘「ダーレーアラビアン」「ゴドルフィンバルブ」「バイアリーターク」を指す。
モチーフは、競馬界におけるサラブレッド・競走馬の三大始祖「ダーレーアラビアン」「ゴドルフィンアラビアン(ゴドルフィンバルブ)」「バイアリーターク」の3頭。
トレセン学園の広場にはこの3人のウマ娘を象った女神像が置かれ、三人がそれぞれ掲げる壺からは水が流れ落ちている(水の流れはおそらく血統の血の流れを元としていると思われる)。
ウマ娘を見守り、時に導くと言われ、実際ゲーム版では育成の4月1週目に謎の景色(大体のウマ娘は錯覚と思っている)でウマ娘に力を与える。
彼女達そのものは大昔に活躍した故人である為、現代を描く本作での登場は不可能と思われていたが、二周年の新章にて、三女神の名を名乗るサポートAIとして登場する。
サポートAIとしての三女神
AIの方の彼女たちはVRウマレーター用ソフトウェア「メガドリームサポーター」内に発生した疑似人格を持つデータ上の存在。
今まで走ってきたウマ娘のデータを知識として蓄積しており、トレーナーに適切な助言を与える他、本人たちもそのデータから理想の走法をはじき出して走るため、黎明期という競技として洗練される前であろう時代のウマ娘の名を冠していながらレースもすこぶる強い。
そんな彼女たちはウマ娘の成長を願っており、プレイヤー、桐生院葵、樫本理子らとその担当ウマ娘のトレーニングを助けながら、3年間のトゥインクルシリーズを走り切った後に開催される「グランドマスターズ」において激突し、その成果を見せてくれることを心待ちにしている。
噓泣きをしたり悔しがったりしてあまりにも人間味がありすぎる上、生前の当事者としか知り得ないマイナーな記録をも思い起こすようなシーンもあり、本当にただのAIかはやや疑わしい部分がある。「サトノが作ったAIに本物の三女神が依り代にして顕現したのでは?」という説も。
以下は断りのない限りこのAIとしてのウマ娘について記述する。
メンバー
ダーレーアラビアン
褐色の肌と流星入りの赤毛を持つウマ娘。勇敢という思考のAIが具現化した存在。
元ネタは同名の馬「ダーレーアラビアン」で直系子孫は21世紀の今98%という驚異の支配率を誇る。
有名な「セントサイモン」「ハンプトン」「ハイペリオン」「ノーザンダンサー」
「ネアルコ」「ヘイルトゥリーズン」「サンデーサイレンス」は彼の直系子孫。
ウマ娘だとシンボリルドルフやトウカイテイオー、メジロマックイーンにダイタクヘリオス、ツルマルツヨシ以外は直系(父系)だといえばその支配率がわかるだろう。
ゴドルフィンバルブ
青の美しい髪を持つ常に笑顔を絶やさぬウマ娘。愛情という思考のAIが具現化した存在。
元ネタは「ゴドルフィンアラビアン」または「ゴドルフィンバルブ」と呼ばれる馬で直系子孫はマッチェムを通して今は僅かに残る。
マンノウォーやカルストンライトオは貴重な直系。ウマ娘には2023年現在直系子孫は登場していない。
青髪なのはゴドルフィン軍団からとも水を運ぶ耕作馬として使われていたからとも仮説されている。
バイアリーターク
鹿毛のショートヘアと左目の切り傷が特徴のウマ娘。規律という思考のAIが具現化した存在。
軍帽のようなものを被っていることや傷は同名の馬「バイアリーターク」が軍馬として活躍したことに由来するものと思われる。
主な直系はヘロドから続く血統でトウルビヨンを通じて今に至る。
直系子孫は僅かでウマ娘に出ているのは上記にも書いたシンボリルドルフ、トウカイテイオー、メジロマックイーン、ダイタクヘリオス、ツルマルツヨシの5名
サポートカード
- SSR[永劫続く栄光へ]祖にして導く者
2023年3月20日にイベント『アグネスタキオンの因子研究』の開催などとともにグループタイプのサポートカードとして実装。ウマ娘史上最悪の炎上を招いた。
関連イラスト
イラスト
漫画
AIあるあるネタも多い。果たしてウマ娘世界のAIの明日はどっちだ。
余談
彼女らの語った昔話
トレーナー達がAIが直接指導した方がいいのではと思い悩んだ場面で「こんなウマ娘がかつていた」と語ったウマ娘達は、名前こそぼかされていたものの境遇と戦績は明確に語られており、競馬ガチ勢のトレーナーたちによってどの馬をモチーフにしたかはそれぞれ以下の通り特定されている。
3頭とも、体格や血統など生まれにハンデを持ちながらも良き人との出会いに恵まれ、最終的に偉大な業績を成し遂げたという共通点を持つ。
また、アルサブはエクリプス系、シービスケットはマッチェム系、フィッシャーマンはヘロド系であり三女神の名前の競走馬にとっては直系子孫にあたる。
高身長?
AIだからなのか元ネタもそうだったのかは不明だが、登場する3名はいずれも今のウマ娘と大差のない背格好をしている。
偉人が脚色・神格化されるのはよくある話だが、「バ身」の単位が三女神の腕を広げた長さからとられたという設定から、当初はその長大な腕に相応の2メートルを超す身長なのではと一部で考察されていた(こちらを参照)。
新たな問題
元々ウマ娘界隈は、「明確な規約違反」なR-18作品の投稿をわざと行う悪質ユーザーの荒らしが問題となっているのだが、大昔ゆえ馬主も権利者もいない彼女達はより顕著になっている。
関連タグ
セントサイモン:今現在いる世界中の馬全ての血統にいる大種牡馬。
彼の血統を遡ると中高の祖エクリプス、マッチェム、ヘロドの名があるため彼の子孫は三代始祖全頭の血脈自体は流れていることになる。また、ダーレーアラビアンの子孫だが実際はバイアリータークの子孫ではとも言われる。尤も今更書き換えることはないが。
MAGI:三種類の思考パターンが異なる人格を併立させて構築された演算システム。登場作品のスポンサーはSEGAであり、こちらも元ネタとなっていると思われる。
ゼロシステム:利用者に最適解を伝えるAIつながりだが、皆さんご存じの通りコレは利用者に強制的にフィードバックするので下手すると廃人になる。なのでVRというOSと、疑似人格AIが演算結果を吟味するというUIは実は理にかなっていたりする