- 大高忍による日本の漫画作品(『MAGI(マギ)』)。『週刊少年サンデー』(小学館)で連載していた。詳しくは『マギ』の項を参照。
- SFアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する架空のスーパーコンピューター・システムの名前。本項にて説明する。
概要
特務機関NERV(ネルフ)本部の指令室に安置されている第七世代有機スーパーコンピュータ・システム。NERV本部施設の運用やEVAシリーズの戦闘時におけるサポート、更には第3新東京市の市政等に利用されている。その性能は通常のスーパーコンピューターを遙かに凌駕しており、これに比肩するものはまだ世界に存在しないらしい(旧劇場版にて戦略自衛隊の襲撃を受けた際も、彼等はこれを破壊しようとせずそのまま無傷で接収しようと企てた程である)。
「メルキオール (MELCHIOR)」「バルタザール (BALTHASAR)」「カスパー (CASPER)」 という3つの独立したシステムによる合議制をとり、通常のコンピューターには不可能な人間の持つジレンマを再現しているのが特徴。開発者は現在のMAGI運用管理責任者・赤木リツコの母である赤木ナオコ博士。人格移植OSの第1号でもあり、「メルキオール」「バルタザール」「カスパー」のそれぞれに、ナオコ自身の「科学者」としての、「母」としての、「女」としての思考パターンが移植されている。
第3新東京市のオリジナル以外に少なくとも、松代(日本)・マサチューセッツ(米国)・北京(中国)・ベルリン(ドイツ)・ハンブルク(ドイツ)にもバックアップ用のコンピュータシステムがある。ただし、単体での性能は本家にはやや劣る模様。
名称の由来は、イエス・キリスト誕生の際現れた「東方より来たりし三賢者(マギ)」から。
余談
産業技術総合研究所生命情報科学研究センターに『Magi system』と呼ばれる、「Casper」「Balthazar」「Mary」「Melchior」と名付けられた4つのシステムから構成される実在の大規模PCクラスタがあるが、これは「超並列ゲノム情報解析システム」の英語の頭文字を組み合わせである「MAGI」と、関係者に本作のファンがおり、本作に因んだ命名をしたとのインタビューが明らかにされている。