CV:大塚明夫
概要
ダークアクシズの三幹部の一人、最高技術長官「プロフェッサーガーベラ」の正体。
かつては未来のネオトピアにおける新型のモビルディフェンダー「GP04マドナッグ」であり、ハイパーキャプテンガンダムの後継機でもある。当時は白いカラーリングであった。
武器は頭部のバルカン砲と、バックパックのシュツルムブースターに収納されている2丁のビームガン。一丁はビームライフルでもう一丁はビームマシンガンとなっている。
ちなみに2丁のビームガンはとあるガンダムのビームライフルのように連結させることでロングバレルビームキャノンになる機構を持つが、これが再現されているのは公式サイトの紹介用グラフィックのみで、劇中では未使用。また両腕にビームサーベルを備えるが、劇中では両手がライフルで塞がっていたことから、主に蹴りを放っていたため、こちらも未使用。
キャプテンの戦闘データベースにしたということもあり、性能はキャプテンを上回り、その動きもほぼ読むことができる。
経歴
過去
未来の時代に於いて新しいワープ航行技術の実験のためのテストパイロットに選ばれるが、その実験の時に発生した事故で時空の狭間に飛ばされて行方不明となる。その後ダークアクシズ要塞に辿り着くと内部のジェネラルと接触し、彼によって「実験が失敗することを見越したにも拘わらず実験のデータ採取を優先したS.D.G.によって見捨てられた」という偽りの情報を吹き込まれ、ソウルドライブを黒く染められてしまう。それに応じて機体の色も現在の黒を基調としたものに変化、以後はモノアイ式の装甲を着込んだプロフェッサーガーベラとしてダークアクシズを統べるようになる。
自身が開発したコマンダーサザビーを始めとしたダークアクシズの機体や面々がネオトピアのテクノロジーと類似・共通しているのも、彼が元々S.D.G.所属だったからである。
キャプテンとの激突
天宮の戦争が終結したのを見計らい、ジェネラルと共に天宮へ直接侵攻し装甲を脱ぎ捨ててマドナッグとしてキャプテンガンダムと激突。その中で自身を救ってくれなかったS.D.G.に対する恨みと悠久の彷徨で味わった孤独への苦しみをキャプテンにぶつけ、キャプテン以上の性能面とシュウトがドーガ部隊の爆撃で応援できないことも手伝い、反撃の余地も与えないほどの銃撃の嵐を浴びせキャプテンを窮地に立たせる。
しかしS.D.G.が送り出したオプションZと合体したキャプテンの姿に困惑(戦闘データになかったのかは不明)、次第に追い詰められてしまい、さらにシュウトの応援で苦しんだところを、キャプテンパンチを喰らい敗北した。
最期
「私は負けん!人の心に、貴様たちの心などに私は負けん!!」
「私の勝ちだ…私の…勝ちだーっ!!」
敗北後、自らジェネラル復活の生贄になろうと溶鉱炉に飛び込もうとした所をキャプテンに手を握られて制止される。
かつて自身の手を握ったのは、自身の姿を真似たジェネラルであったが、自身をその時救ったのは見捨てたはずのキャプテンであった。
しかし、
「嘘だ………嘘だっ…!」
「嘘だぁぁぁぁーっ!!」
彼に助けられたことが信じられなかったか、その手を振りほどいて計画通りに溶鉱炉の中に落ちて自決した。しかし最後に溶鉱炉の中からもう一度手を伸ばしていたことから、本心ではキャプテンに救いを求めていたとも取れる。
なお、コミック版では洗脳が解けかけキャプテンガンダムを救った所でジェネラルジオングに撃墜され溶鉱炉に落下してしまう(アニメとはシチュが逆)。コミック版の最後のセリフは「オレハ…モウイチドシンジ…」と自分が犯した悪行を後悔する悲劇的なものだった。
その後は復活しなかったが、ジェネラルジオングが自身の内部に捕えたシュウトに見せた悪夢を打ち破るべく彼が思い描いた未来の中にはネオトピア時代のマドナッグも描かれていた。
余談
- モチーフ
元となったMSはGP04でプロフェッサーガーベラのモチーフ元のガーベラ・テトラもGP04を改装した機体である。
名前の「MADNUG」は「GUNDAM」を逆転している。
また、黒いガンダムという点からガンダムMk-II(細かくいえばGPシリーズから発展したガンダムMk-Ⅱ試作0号機か)も含まれる。
関連タグ
SDガンダムフォース ダークアクシズ ジェネラルジオング プロフェッサーガーベラ ハイパーキャプテンガンダム
ガンダム試作4号機・・・モチーフ機体
ガンダムMk-II、ガンダムMk-Ⅱ試作0号機・・・隠しモチーフ
マスクコマンダー・・・モノアイ式の仮面で素顔を隠し、なおかつキャプテンと因縁のある黒いガンダム繋がり。こちらはキャプテンと和解こそできなかったものの互いに認め合うライバルとして築いている。
牙忍・鉄斗羅/鉄斗羅頑駄無・・・マドナッグと同じ機体モチーフ繋がりだが、こちらは彼とは全く逆の道を辿っている。
孫尚香ガーベラ、レイフガンダムGP04・・・マドナッグと同じ機体モチーフ繋がりだが、どちらも完全な善玉キャラで、前者の方はGP01モチーフのキャラとの縁があるという点が共通している。
マドロック・・・二文字違いのガンダムタイプ
機動戦士ガンダムUC・・・本作の劇伴に「MAD-NUG」という名の楽曲がある。
アナベル・ガトー・・・日本語版における中の人繋がりで、GP04の兄弟機を強奪して駆っている。
ノリス・パッカード・・・海外版における中の人繋がり。
カテジナ・ルース・・・主人公とは最後まで和解できなかったガンダムシリーズのライバルキャラ繋がり。小説版において、事故による悪堕ちの経験が共通している。
ブラックガイン・・・主人公ロボの兄弟機として作られた黒いサンライズロボット繋がりで、敵勢力によって洗脳され、最期は自決という点が共通するが、相違点といえば製作者は敵側で主人公の尽力で洗脳から解放され、その自決の動機という点。またこちらは最終盤で修復され正式に主人公たちのメンバーに迎えられるといったシュウトが思い描いた未来のマドナッグに似た運命を辿っている。
ウルトラマンベリアル・・・とある悪役との接触による闇堕ちで漆黒の姿に変貌した共通点を持つ悪トラマン。最後まで和解しようとないものの同情の余地がある点を除き、当初から自惚れ屋で礼儀知らずな性格を持っているという相違点をある。