「悠久の先…貴様を討つ者が必ず現れる
退魔の剣を持つ剣士…リンク この名を忘れるな」
CV:各務立基
概要
前作『ブレスオブザワイルド』でも度々語られていた謎多き種族「ゾナウ族」の青年。
独特な民族衣装を身に纏った長い耳が特徴の黒い羊の獣人を思わせる姿をしており、髪の毛を脚まで伸ばしている。
実は額にも第三の眼があり、何かの術を使う時や感情的になった時にそれが見開かれる。
ミネルは姉に当たる。
現在から約1万年前に成立したハイラル王国初代国王その人。
ハイラル建国の前後より、かねてよりこの地に住んでいた巫女の女性のソニアを王妃として娶り、彼女には一族に伝わる「秘石」の一つを与えた。
その後、遥か未来からやってきた自分の子孫だというゼルダを保護し、ソニアやミネルと共に彼女を元の時代に戻すための方法を探す研究に協力していた。
そんなある時、ハイラル南西のゲルド砂漠に生息しているはずのモルドラジークの大群がハイラル王国を襲撃するという事件が発生。これはソニアとゼルダの支援を受けたラウルの活躍により被害が出る前に鎮圧されたものの、それからすぐにそのゲルド砂漠を領土とするゲルドの民の支配者であるガノンドロフなる男がラウルの下に現れ、彼よりゲルドもハイラルの傘下に加えて欲しいとの申し入れが為される。その際の彼の態度と言動からガノンドロフが何かしらの思惑を持って自分に近づいてきた事には気づいていたが、この時は彼の動向を注視するためにあえて向こうの要求を受け入れることにした。
しかし、ガノンドロフはそんな彼の隙を突いてソニアを暗殺して彼女の持っていた秘石を強奪、すぐに現場に駆け付けるも時すでに遅く、ガノンドロフはその秘石の力を取り込んで魔王と化し、そうして召喚した魔物を軍勢を率いてハイラル全土への侵略を開始する。
ソニアの埋葬を済ませた後、ラウルはミネルとゼルダだけでなくゾーラ族、リト族、ゴロン族、そしてゲルド族の有力者にも秘石を提供、自分を含めた七人の賢者として魔王ガノンドロフとの決戦に臨むも、魔王となったガノンドロフの戦闘能力は想定以上の圧倒的なものであり、ラウルら賢者達は為す術もなく全滅寸前まで追い詰められてしまう。
意を決したラウルは賢者達が作った僅かな隙でガノンドロフの懐に飛び込んで自身の全魔力を込めた破魔の封印術をかけ、己の命と引き換えにする形でガノンドロフの動きを完全に封じ込める。
この封印はいつか解けてしまう限定的なものだということは分かっていたが、かねてよりゼルダから聞いていた後の世に生まれる退魔の剣の持つ英雄リンクに全てを託しながら絶命した。
それから数万年後の現代では既に肉体は完全に朽ち果て、ミイラ化してもなお生き永らえているガノンドロフを抑え込んでいた秘石の込められた右腕だけが残っている状態だったが、その封印の場に現代のゼルダとリンクが訪れた際にその右腕も外れてしまい、過去の時代でゼルダが自分に告げていた通り魔王ガノンドロフは復活してしまう。
しかし、ラウルの魂もまたこの右腕に宿っており、蘇ったガノンドロフに襲われて死にかけたリンクを救出して空島に移送、さらにガノンドロフから受けた瘴気エネルギーで腐りつつあったリンクの片腕にその右腕を移植してまた使えるようにした。
それから空島にある時の神殿にて霊体の姿(リンクに渡した右腕のみ一際青白く光っている)となってリンクの前に姿を現し、その右腕に込められた能力を開放するために空島各地にある破魔の祠を巡るように助言。それからもリンクの空島探索の道中で度々現れてはリンクに空島の現状やそこでいまだに働き続けているゾナウゴーレムについていろいろ語ってくれている。
リンクが右腕の能力の一部を開放し、空島から地上に戻れる道まで辿り着くとリンクにゼルダの事を託しつつ一度は消え去り、やがてリンクがガノンドロフの討伐を成し遂げるや今度はソニアの魂と共に再びリンクの前に現れてリンクの右腕と龍と化していたゼルダの体を完全に元に戻した後ソニアともども昇天していった。
人物
基本的に穏やかで落ち着いた性格で、第一に民や国の事を考えている紛れもない名君である。
かと思いきや奔放な所もあったらしく、よく公務を放り出して狩りに行こうとしてはその度にソニアに連れ戻されていたとのことで、彼女には頭が上がらなかったようである。
能力
光(破魔)の力
秘石によって倍加された強大な光の力を持ち、神代から現代までガノンドロフを封印し続けていた。この力を攻撃や防御にも転用することもできる。
これは子孫であるゼルダにも受け継がれており、同時にソニアの時の力も受け継いでいることから彼女が自分たちの子孫であると確信している。
- 光線
地面を大規模に抉るほどの極太の光線を放つ。その威力は絶大かつ的確で、数十体のモルドラジークの群れを軽く一蹴できるほど。これを見たガノンドロフは、力押しによるハイラルの支配ではなく、ラウルの臣下に下ることによって策謀を巡らせることとなる。
- 障壁
黄金に輝く紋章が描かれた光のバリアを展開する。
秘石によって倍加されたガノンドロフの闇の奔流をある程度の時間防ぎ切ることができる。
右腕の力
リンクの右腕に宿った以下の力は、モドレコを除き元々彼が持っていたゾナウとしてのもの。
唯一モドレコのみはゼルダから授かった能力であり、過去ではラウルではなくその妻であるソニアが披露している。
様々なものを持ち上げたり、組み合わせたりする力。
周辺にあるオブジェクトを組み合わせることで足場を作ったり、乗り物を作ることができる。組み合わせ方は非常に自由度が高く、外したい時はレバガチャで取り外せる。
武器に様々なアイテムを組み合わせ、強くする力。
今作の武器は基本的に瘴気の影響で朽ちており、そのまま使っても話にならない。しかし、武器に様々なアイテムを組み合わせることで攻撃力を上げることができる。
弓矢の場合、矢に様々な素材を付けることで、その素材に対応した効果の矢を放つことができる。
天井に潜り、地上に出る力。
突き出た足場などで、天井に潜り込みそのまま地上に出ることができる。ただし、潜れる距離は限界があるので注意。
過去に作ったものを再現する力。
ウルトラハンドを使って作ったものをその場に再現できる。作ったことがないものでも設計図があれば作ることができる。
基本的に資材を用意してすぐに組み立てるというのが流れだが、必要な資材が手元になくてもゾナニウムがあれば再現が可能。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
1月12日15時より開催されるイベントにてスピリッツとして実装。階級は最高峰であるLEGENDでタイプはサポーター。
効果は全必殺ワザの威力が小アップ。コストは1。
イベントは5日間しか開催されないので入手するなら早めに。
憑依先はブラックカラーのミュウツー。バトルは体力制。BGMは“厄災ガノン第二形態”。
最初はピット、リザードン、インクリング(男)、ルフレ(女)が登場。1人撃墜するごとにロボット(ジャイアント化)、ゼルダの順番で登場する。そしてトリにいよいよミュウツーとの一騎討ちとなる。
言うまでもなくティアーズオブザキングダムに登場する賢者たちを表現している。
余談
『時のオカリナ』にも同名の人物が登場しており、彼もまた光の賢者であるという点を考えると名前の由来である可能性が高い。そちらではハイラルの地に時の神殿を建造したとされている。
ちなみにこちらのラウルにも更に由来が存在し、『時のオカリナ』に登場する賢者たちは、インパ以外『リンクの冒険』に登場する街の名前から取られている。
ゲーム中のハイラルではハイラル城から見てやや北東の位置にラウル丘陵(およびラウル集落)と呼ばれる場所があり、これもおそらく彼の名前から取った地名と思われる。