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ザウートの編集履歴2024/03/14 12:35:37 版
編集者:rionrion
編集内容:余談を追加。

ザウート

ざうーと

「ザウート」とは、「機動戦士ガンダムSEED」に登場するザフトの機動兵器(モビルスーツ)である。

諸元

機体名 ザウート(ZuOOT)
型式番号 TFA-2
全高 17.86m
重量 83.59t
動力 バッテリー
開発 ザフト(クラーク設計局)
武装
  • 2連キャノン砲×2
  • 2連副砲
  • 機銃
  • ショートバレル重突撃機銃
  • スモークディスチャージャー×4

概要

ザフトが地上侵攻用に開発・運用した砲戦型モビルスーツ。宇宙での建設作業に用いられていた作業機器をベースとして、機体設計は局地対応型機の開発を専門とするザフトのクラーク設計局が担当した。ザフト初の汎用量産機であるZGMF-1017 ジンは、外骨格・補助動力装備型の宇宙服から発展しており、開発もハインライン設計局であるため、開発系統も開発元も全く異なる。

タンクモードという簡易的な変形機構を持ち、砂漠などの環境で移動砲台としての機能を発揮し、高い運用性を実現している。さらに、タンクモードは砲撃時の安定性を高める効果を持つ。一方、C.E.におけるモビルスーツは格闘戦を主眼に置いた人型兵器であるのに対して、作業機器をベースとした本機は格闘兵器を持たず、辛うじて人型ではあるものの機動力は乏しい。そのため、厳密にはザフトの考えるモビルスーツという概念には当てはまらないが、戦闘兵器として特化した設計によりモビルスーツの枠に加えられることとなった。

結果として、その機動力の低さが問題となり、戦争緒戦においては機動性に優れたアジモフ設計局製のTMF/A-802 バクゥがより大きな戦果を挙げ、陸戦用モビルスーツの主力として君臨することとなった。一方で、装甲と火力についてはバクゥと比較して秀でるものがあり、緒戦においてはバクゥとの連携作戦における囮役として活躍した上、地上戦艦では砲台役として陸上戦艦の甲板に乗って運用されていた。

機体としてはジンより旧式だが、公式発表されたのはC.E.70年3月15日であり、C.E.69年に公開されたジンより1年遅かった。これは、ザフトが地球侵攻に舵を切ったのがC.E.70年2月18日からであり、その一環である「オペレーション・ウロボロス」採決の折にプロパガンダの意味を込めたモビルスーツ発表だったことに由来する。さらに、ザフト上層部の意向によりプラント内での自然環境保護の観点から運用試験が満足に得られないまま実戦投入が行われており、その開発中から既に時代遅れの機体とされていた。

そういった経緯により、ヘリオポリス崩壊(C.E.71年1月25日)時点でかなりの旧式となっており、増援に送られたのを見たバルトフェルド「なんでザウートなんて寄こすかねぇ…」と呆れていた。

一方、世界公表の折には犬型のバクゥよりも外観から高い火力が容易に想像できる本機の方が連合軍から脅威とみなされた。その後、実戦において両者の評価は逆転しており、連合軍からも「(戦車で)ザウートなど仕留めてみせろ」と言われ、実際に脚部をあっさり破壊されて行動不能に陥っている。

陸戦用モビルスーツの開発はバクゥを開発したアジモフ設計局が担当することになり、ザウートの開発を担当したクラーク設計局はUMF-4A グーンUMF-5 ゾノといった海中戦用モビルスーツの開発に舵を切り、後継機のTFA-4DE ガズウートを最後に陸戦用モビルスーツの開発から外れている。そのため、本機の系譜は、作業機器→本機→ガズウートのみという、C.E.においても非常に短いものとなっている。

映画「機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM」では後継機のガズウートを差し置いて登場し、プラント経済特区オルドリン自治区の防衛隊としてジンと共にブルーコスモス残党の襲撃に対応している。

SEEDシリーズでもマイナーな機体であるが、作中や設定面でのあんまりな扱いから、コアなファンからの(ネタ的な)人気は高い。

武装

2連キャノン砲

両肩部に搭載された主砲。支援砲撃に用いられ、砲弾をバラまく形で援護を行う。

2連副砲

左腕部に搭載された副砲。

機銃

胸部に4門設置される牽制用の砲。正式呼称は不明。

ショートバレル重突撃機銃

ザウート用の携帯火器。主砲に比べて低威力であることから、その用途は対ミサイル防御や敵機牽制となる。

重突撃機銃の1つだが、ジンの「MMI-M8A3 76mm重突撃機銃」とは異なる。

スモークディスチャージャー

頭部側面に設置されている発煙弾発射機。

関連動画

ゲームなどでの扱い

マイナー扱いなのかゲーム作品での登場は少ない。

スーパーロボット大戦」シリーズ

機動戦士ガンダムSEEDシリーズが参戦する機会は多いが、ゲーム内で登場した事は1度も無い。

Gジェネレーション」シリーズ

2004年の「SEED」から2009年の「ウォーズ」まで5年ほど参戦していたが、以降の作品での登場は無くなった。

しかし、12年経った2021年の「クロスレイズ」においてガズウートと共に復活している。

「機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T.」シリーズ

低コスト機体として参戦。機動性が非常に悪く、対人戦はもとよりCPU戦でさえも苦戦を強いられる玄人向けの機体。

バリエーション

TFA-4DE ガズウート

ビーム兵器の搭載など近代化改修を施した本機の強化改修機。

詳細はガズウートを参照。

作業用ザウート

ジャンク屋組合が作業用に改修した本機。

非武装であり、主砲を作業用のクレーンに交換している。ギガフロート建設に参加していたが、建設を妨害すらひゴールドフレーム天を発見し、他の作業用MSと共に取り押さえようとしたが問答無用で撃墜されている。

なお、前述した通り本機は作業機器をベースとした可変重モビルスーツなため改修により先祖返りしたと言える。

余談

センシティブな作品
  • 前述の通り、本機は消極的な理由によりモビルスーツに分類されているが、バクゥもまたC.E.におけるモビルアーマーの定義に該当しないという理由によりモビルスーツに分類されている。
  • 『SEED』に登場するザフト製量産機の中で唯一ストライクとの交戦が無い
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編集者:rionrion
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