概要
『トランスフォーマー』シリーズに登場するキャラクターであり、日本では「リジェ」の名で知られている。
和名の由来は、彼が変形するビークルのF1カー・リジェJS11を運用していた同名のフランスのレーシングチーム(リジェ:Ligier)だと思われる。
ミラージュ(Mirage)の名は英語圏における名称で、蜃気楼などを示す意味で知られているが、彼の名前はレース場や道路などで発生する逃げ水を由来としている。
アニメでは初代作『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』(以下G1)第1話から登場するサイバトロンの諜報員。故郷セイバートロン星への思いが強く、あまり他人と交流をしない物静かな性格である。
初代TF以降のシリーズにも登場し、名称や外見が大きく変わる蜃気楼の名に相応しいキャラクターであるが、日本においてこの名で呼ばれるのは映画『ビースト覚醒』が初めてと思われる(アニメ『トランスフォーマーアニメイテッド』には設定のみで未登場)。
ビースト覚醒
CV:ピート・デイヴィッドソン/吹:藤森慎吾
第7作『ビースト覚醒』では、G1版ミラージュを実写風にリファインしたフォルムで登場。
青のストライプが入った銀色のポルシェ964に変形するが、ポルシェだけでなくランボルギーニやF1、果ては明らかに体積の異なるゴミ収集車にも変形できるが、これはスキャンしたビークルモードの情報を複数保持しておりボディのリフォーマットを行ったものか、多段変形が可能な体質なのか、はたまた後述のホログラムの応用なのかは劇中では特に語られていない。
武器は腕から展開するブラスター。また、戦闘時にはバトルマスクを付ける模様。また、ホログラムで分身を生み出して敵を翻弄する戦闘スタイルを好み、前述したビークルモードに加えて、G1版の仲間を彷彿とさせるキャラである。
作中においては主人公ノア・ディアスの相棒(旧トリロジーにおけるバンブルビーに相当するポジション)となり、彼にパーツの一部から作り出した護身用の多機能ガントレットを提供している。
性格はクールなイメージで描かれることの多かった歴代ミラージュから一転して、陽気な三枚目キャラとして描かれており、チャラ男といっても過言では無い。
演者であるデイヴィッドソン氏からは「MASKとバッグス・バニーを組み合わせた奴」と評されている。日本語版ではチャラ男芸能人筆頭格のオリエンタルラジオ・藤森慎吾氏が演じているため、余計にチャラ男の印象が強い(実際に藤森氏も、ミラージュのキャラクターについては自分のイメージを合わせてくれたのかと思ったほどで、楽しく演じたとコメントしている)。
現在公開されている本編映像では仲間の人間達の前に現れたプライマルのことを「ドンキーコング」と呼んだり、チーターに乗っかられて食べないでと喚いたりと少々頼り無い姿が映っている。
ペルーに向かう前日にはノアの弟であるクリスと出会い、ノアを守る事を彼に約束する。また、この際にボディに彼との通信機を埋め込み、ノアのソニック、クリスのテイルスに対応する形でナックルズというコールサインを彼から授かった。
テラーコンとの決戦においてはユニクロンを呼び出すトランスワープ装置を止めに走るノアを消そうとするスカージの足止めを買って出るも返り討ちに遭い、四肢欠損の重傷を負うなど徹底的に痛めつけられる。最終的にノアを庇ってスカージに撃ち抜かれたことで死亡したと思われたが、虫の息ながら最後の力を振り絞り自らの体をエクセルスーツに再構築、最後までノアと共に戦い抜いた。
全てが終わった後はエクセルスーツの状態でブルックリンに帰還、ノアと友人リークの手で集められたポルシェのパーツによって、ツギハギな見た目ながらもトランスフォーマーとしてのボディを取り戻すに至ったことがエピローグで示唆されている。
アニメイテッド
海外で発売されたムック本"Allspark Almanac"2巻に設定が記載されているオートボット戦士。
『アニメイテッド』本編には未登場のキャラクターで、全身図と地球の乗り物をスキャンしたアースモードが掲載されている。
同書での彼の説明文はクリフジャンパーが担当。ネタバレは避けるが、初代アニメ第13話「リジェの裏切り」を知っている人にはニヤリとできる内容である。
外見はG1版ミラージュをカートゥーン調にリファインしたような感じで、アースモードではF1カーに変形するようである。もし第4期の制作が実現していれば、地球で透明化を駆使して戦う彼の勇姿が拝めたかもしれない。
pixivではG1繋がりでクリフジャンパーやハウンド(ミラージュ同様本編未登場&設定のみ)と一緒に描かれる事が多い。