データ
別名 | 超空間波動怪獣 |
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出身地 | 超空間 |
概要
超空間、つまり異次元に住んでいる怪獣。
量子飛躍の理論によって、一匹でも複数の場所に存在することができる。
超空間波動怪獣メザード
身長 | 66m |
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体重 | 3万3千t |
第4話「天空の我夢」に登場。
プライマルメザードと呼ばれる白いクラゲのような姿で登場し、高層ビルを特殊な振動で粒子化してお台場を瞬く間に砂漠に変えた。外敵を察知すると、クラゲの傘のてっぺんから発射する時空波弾や触手からの電撃で対抗する。人間の思考や精神に興味を持っているらしく、お台場を襲撃したときは多くの人間の頭の中を覗いていた。最終的には地球全体を砂漠化することが目的だったらしい。
XIGファイターEXのパイロットウェーブとファイターSGのミサイルを浴びて実体化し、口を使用した噛みつき攻撃も披露した。
お台場の臨海副都心でウルトラマンガイアと戦い、フォトンエッジを浴びて炎上した(着ぐるみは本当に燃えてしまったため頭を後述のサイコメザードに流用した)。
超空間波動怪獣サイコメザード
身長 | 66m |
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体重 | 3万6千t |
第13話「マリオネットの夜」に登場。
以前出現したメザードの同族で、今度は2足歩行の怪獣となった。
山梨県にある城岩温泉町上空に潜伏し、電話回線を通じて人々を洗脳して支配下に置く実験をしていた。1ヶ月前にもアメリカのリゾート地に出現し、人々を暴れさせて閉鎖に追い込んだという(作中では言葉を濁されているが、封鎖されたリゾート地では更に大惨事が起きたと思われる)。
人々を洗脳している時は笑っているかのように目をゆがめる。
唯一洗脳を免れたたかし少年と、取材にやってきたKCBクルーを洗脳した人々に襲わせるが、再びEXのパイロットウェーブとサイドワインダーを受けて実体化した。
ガイアとの戦闘では洗脳している人々を盾にする卑劣な手段を取り、攻撃できないガイアを拘束して追い詰める。発砲してきた吉井玲子を始末すべく光弾を発射するも、突如現れたウルトラマンアグルによって阻止される。その後はアグルに標的を変えるも高速移動に翻弄されて投げ飛ばされ、フォトンクラッシャーを受けて粉砕された。これにより、人々の洗脳も解けた。
超空間波動怪獣サイコメザードⅡ
第19話「迷宮のリリア」に登場。
身長体重はサイコメザードと同じ。サイコメザードとの違いは腹部に第二の顔面があること。
胸のシナプスを刺激して幻覚を見せる幻覚誘発粒子を放出することによって人間を操ることができる。
XIGの基地であるエリアルベース上空のワームホールから幻覚誘発粒子をばらまいて、オペレーターの佐々木敦子に接触。都市部の交通網を襲撃しながら彼女が幼いころに大切にしていた人形「リリア」の幻覚を見せて彼女を異空間に引きずり込もうとした。
世界中を大混乱に陥れ、最終的には人間の精神世界を現実化することが目的だったと思われる。
夜の遊園地でガイアと戦い、両手からの電撃でガイアを苦しめるが敦子にかけられていた粒子で見せられていたリリアの幻覚が、彼女の姉である律子の発言によって架空の記憶であることを思い出し、幻覚から解放されたことによって一気に弱体化した所をクァンタムストリームを受けて炎上、大爆発した。
リリア
敦子の前に現れた少女で、彼女が幼いころに無くしてしまった人形をモデルとしている。
その実体は敦子の悲しみで、病気で遠足や運動会に参加できなかった悔しさが生み出した存在である。
超空間波動怪獣クインメザード
身長 | 66m |
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体重 | 3万9千t |
第37話「悪夢の第四楽章」に登場。
メザードの最終形態。
形態はサイコメザードに似ているが、複眼を持つ頭部とムチ状の腕を持ち、腹部だけでなく背後の襟巻にも人の顔(児童誌等によれば、全て稲森京子の顔)のようなものが浮かび上がっており、さらにそこから4本の触手が生えている。
以前サイコメザードが使用した手口を利用し、電波回線でKCBの本社ビルと本社の人間を軒並み支配下に置いた。
藤宮博也を再び破滅招来体の手駒とするべく、稲森京子の姿に変身して彼の手で吉井玲子を殺害するように差し向けたが失敗。KCB本社ビルの上空のワームホール内に作り上げた超空間の中で正体を現し、駆けつけたガイアと対決する。
触手から電撃を放ち、幻影を作り出すことによって幻影ウルトラマンアグルを生み出しガイアを苦戦させる。
だが、XIGの特殊弾によって超空間の構成を乱されて怯んだところをガイアのリキデイターを受けて爆散した。
尚、本編中では語られていないが、この特殊弾は以前稲森博士によって藤宮の使った機械語デコーダーをもとに開発した怪獣をコントロールする装置パーセルだったという設定で、皮肉にも本物の彼女の遺産が偽物に引導を渡した事になる。
幻影ウルトラマンアグル
クインメザードが誕生させた、ウルトラマンアグルの幻影。
余談
メザード登場回の脚本を担当した長谷川圭一は、波動生命体の存在を『根源的破滅招来体の諜報部門』と位置づけることで、『身近に存在していながら理解する事ができない恐怖感』を表現したとのこと。
操演では自然な動きが出せないという理由で、第4話における波動生命体の撮影は水中で行われたという。
第17話の初期稿では、メザード系怪獣の登場が予定されていた。
第19話に登場したサイコメザードⅡに関しては、長谷川によると「脚本執筆時点ではメザード系怪獣の予定ではなかった」という。また、ヒロインが怪獣の生み出した幻想世界に閉じこもるという展開は、第19話を執筆した長谷川が『ウルトラマンダイナ』時に執筆した没脚本「ラクシャサの森」を踏襲している。
クインメザードや幻影ウルトラマンアグルが登場する第37話は、長谷川によれば、当初は「波動生命体が世界中に出現し、それがきっかけで暴動が起きる」というストーリーを考えていたものの、規模的に撮影が困難になると考え、舞台をKCBに絞ったとのこと。