湊陽祐
みなとようすけ
概要
1988年生まれ、群馬県出身。東映に所属するプロデューサーの一人で、主に特撮テレビドラマを担当することが多い。元はアニメ畑出身の人物でもあり、マッドハウスでアニメの制作担当を経験した後、東映へと入社したという経歴を持つ。
来歴
子供時代に『鳥人戦隊ジェットマン』や『絶対無敵ライジンオー』など、中高生時代は『仮面ライダークウガ』や『機動戦士ガンダムSEED』を見て育った。当初は俳優になりたかったが、大学での映像制作活動の際にロケハンやスケジュール表の作成をするうち、自分が撮られるよりも映像をつくる方が面白いと感じて、アニメ業界の就職活動を経てマッドハウスに入社したという。マッドハウスでは2015年放送の『ワンパンマン』から、2019年放送の『ちはやふる3』の制作デスクまで関わった。
2018年、東映が「特撮専任プロデューサー」を募集していることを知る。大学院進学とアメリカ留学が重なり、東映の新卒応募は年齢制限で受けられなかったため、再び採用試験に挑戦しキャリア採用という形で2019年に入社した。
東映入社後は『仮面ライダーゼロワン』(2019年)のアシスタントプロデューサーを経て、『仮面ライダーセイバー』(2020年)『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(2022年)のプロデューサー補を担当。『ドンブラザーズ』では東映公式サイトの各話ブログ記事の執筆も白倉伸一郎、松浦大悟と共に担当している。
2023年放送の『王様戦隊キングオージャー』にも、当初プロデューサーの一人として参加することが発表されており(参考リンク)、実際に後述の5大国のコンセプトアートの制作などにも関与していたが、塚田英明からの指名により同作から離れ、同年9月より放送される『仮面ライダーガッチャード』の企画に参加、自身初となるメインプロデューサーを務めることとなった(参考リンク)。
前述の通りアニメ畑出身だったこともあり、手掛けたドラマにおいて複数のアニメーター・監督を紹介したこともある(イシャバーナのコンセプトデザインを担当したREVOROOT所属の小嶋慶祐、トウフのデザインを担当した佐藤利幸など)。
人物
初のチーフプロデューサーを務めた『仮面ライダーガッチャード』のレギュラー女性陣からは、「優しい人」と評されており、昼終わりの現場に訪れた際に「みんなでご飯食べたいよね。」と撮影所の食堂にキャストを連れて飯を奢り、スタッフとキャストのコミュニケーションの場を積極的に作るなど、演者の意見をたくさん取り入れてくれる人と好印象なイメージを持たれている。
16話から25話までのミナト先生闇堕ち期間に入った時にはミナト役の熊木氏に事前にミナトならこういうの言わないのあったら言ってくださいとヒアリングした上で脚本に反映させている。
また、ファンから絶大な人気を得ている仮面ライダーエターナルを『ガッチャード』本編に別の変身者が変身する存在として客演させる際、ファンからの批判を少しでも和らげるため、ハンドレッドの設定でそれを補完しており、事前に正規変身者である大道克己を演じた松岡充氏にエターナルの客演に関する意向を説明して彼の了承を得ている。
自身が初めてAPとして担当した『ゼロワン』でコロナ禍により実現できなかった仮面ライダーゼロツーVS仮面ライダーアークワンが本人曰く「心残り」だったようで、『ガッチャード』では変則的な形になったとはいえその構図を実現させた。