概要
キャッチコピーは「空を見上げた。あの星の輝きを見つけた」。
富士重工業(スバル)とガイナックスのコラボ作品である。2011年配信のWebアニメ版と、2015年放送のテレビアニメ版が存在する。
スバルの自動車プロモーションを目的として企画されたが、その目的に一見反するかのように、Webアニメ版では車に関する描写がまったく無いという点が特徴の一つに挙げられる。「スバル」というブランド名を元に名付けられた作品タイトル(“すばる”=プレアデス星団)に象徴されるように、本作品はテーマとして天体を扱っており、宇宙の星々を巡って魔法を使う少女たちを主役とした物語である。
これは富士重工サイドの「クルマが出なくても構わない」「スバルの良さ」「スバルの挑戦」を見せたい意向と、ガイナックスサイドの「車が登場しなくても、車の代わりとなるものでスバルの良さを実現する」という考えが一致したためである。テレビアニメ版では、スバル車をモチーフにした自動車や自動車用のエンジンも登場している。
ストーリー
放課後の学校、星が好きな少女(すばる)が天望室のカギを開け入ると、そこはいつもの天望室ではなく温室のような場所へと繋がっていた。 すばるはそこで不思議な少年(みなと)と知り合う。 その少年と知り合った後、帰宅するため階段を下りていたすばるであったが、今度は不可思議な生物(プレアデス星人)と遭遇してしまい、大切なコンパスを持ち去られてしまう。 コンパスを探し校舎の廊下をさ迷っていたところ、たまたま近くにあった部室の扉にすばるが触れたとき、扉はひとりでに開け放たれ魔女のようなコスプレをした4人の少女たちと出会う。 すばるはその少女たちのなかに親友(あおい)の姿を見つけ…。
登場人物
テレビアニメ版からの登場人物
- すばるの母(CV:佐藤利奈)
- すばるの父(CV:加藤将之)
- あおいの友人(CV:洲崎綾)
- ひかるの父(CV:津田健次郎)
- ひかるの母(CV:篠原恵美)
- いつきの兄(CV:石川界人)
- ななこの父(CV:津久井教生)
- ななこの弟(CV:田中あいみ)
- 主治医(CV:桑谷夏子)
- エルナト(CV:堀江由衣)
- みなとの友人(CV:梶裕貴)
主題歌
Webアニメ版
『放課後のプレアデス』
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 棚橋UNA信仁 / ギター - 加藤薫
歌 - すばる(高森奈津美)、あおい(大橋歩夕)、いつき(立野香菜子)、ひかる(牧野由依)、ななこ(藤田咲)
テレビアニメ版
オープニングテーマ『Stella-rium』
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - samfree
歌 - 鹿乃
エンディングテーマ『ここから、かなたから』
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 伊藤翼
歌 - fragments(高森奈津美、大橋歩夕、立野香菜子、牧野由依、藤田咲)
アニメーション
2011年にYouTubeにて4話が無料公開される(webアニメ版)。動画一覧。
その後、プロジェクトの更新は途絶えていたが、2013年12月に再始動が発表される。
新たな作品はテレビ向けシリーズとなることのみが公表されていた。元々は映画として制作される予定であったが、製作委員会のメンバーに加わったワーナーエンタテイメントジャパンの要請によりテレビアニメに変更されている。
2014年12月16日には、2015年春アニメとして放送されることが決定した。
そして、2015年4月から同年6月まで、TOKYOMX、AT-X、とちぎテレビ、群馬テレビ、BSフジ、朝日放送にて放送された(テレビアニメ版)。ちなみにとちぎテレビと群馬テレビの放送エリア内には富士重工の事業所が所在する。
テレビアニメ版の物語は、webアニメ版のストーリーを元に大幅にブラッシュアップされ、世界設定や物語の奥行きも広がった作品となっている。
作中世界の物語のスケールは宇宙にまで飛び出し、最新の天文学の知見を活かした壮大で緻密な天体描写(土星の環の氷粒子構造、太陽系外縁天体、ダークエネルギーなど)も注目された。これに関連して、本作品では監修として国立天文台が協力している。
また、ガイナックスらしいケレン味溢れるSF世界観構築も健在である。
テレビアニメ版とwebアニメ版は別々にパッケージ化され、DVDとBlu-rayでリリースされている。
ガイナックスは2016年9月をもってアニメの製作から撤退し、2024年5月をもって破産申請が申し立てられたことで、本作が最後のガイナックス製作アニメとなってしまった(本作は“ガイナックス最後の輝き”としても言及される)。
星雲賞にもノミネートされたが、受賞は『ガールズ&パンツァー劇場版』に奪われてしまいそのことが物議をかもしたこともある。
テレビアニメ版スタッフ
原作・アニメーション制作 | GAINAX |
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監督 | 佐伯昭志 |
キャラクターデザイン・総作画監督 | 大塚舞 |
美術監督 | 加藤浩 |
色彩設計 | 吉村智恵 |
撮影監督 | 石黒晴嗣 |
3DCG監督 | 白井宏旨 |
編集 | 三嶋章紀 |
音楽 | 浜口史郎 |
音響監督 | 飯田里樹 |
企画協力 | 富士重工業株式会社 |
製作 | 放課後のプレアデス製作委員会 |
テレビアニメ版各話リスト
話数 | サブタイトル |
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第1話 | 流星予報:雨時々流れ星 |
第2話 | 星めぐりの歌 |
第3話 | 5人のシンデレラ |
第4話 | ソの夢 |
第5話 | 帽子と氷とお姫様 |
第6話 | 目覚めの花 |
第7話 | タカラモノフタツ或いはイチゴノカオリ |
第8話 | ななこ13 |
第9話 | プラネタリウムランデブー |
第10話 | キラキラな夜 |
第11話 | 最後の光と彼の名前 |
第12話 | 渚にて |
小説
アニメシリーズ以外のメディア展開として、小説版、および児童書版が刊行されている。
『放課後のプレアデス みなとの星宙(ほしぞら)』はSF作家の菅浩江の手による小説化で、一迅社より発行。みなと視点から描かれた物語となっている。
児童書『放課後だけの魔法使い!』シリーズは著:粟生こずえ、イラスト:鯉沼菜奈。児童小説向けの翻案がなされており、全2巻が学研より発行されている。
漫画
『放課後のプレアデス prism palett』というタイトルで全2巻が発売。アニメの前半部分をコミカライズしている。
『ぷにっと放課後のプレアデス』という4コマ版もある。
関連動画
関連イラスト
関連タグ
ジュブナイル SF 天文学 魔法少女 魔法使い 星めぐりの歌 ガールミーツボーイ
SYNDUALITY - アニメ版にてSUBARUとコラボしている。SUBARUがアニメと関わりを持つのは当作品以来である。