概要
『ドラゴンクエストⅡ』で初登場した、名前の通りホイミを使うスライム系のモンスター。
青いゼリー状の部分は通常のスライムと共通しているが、体の下部からクラゲのように黄色い触手上の器官が生えているのが特徴である。
ナンバリングタイトル・外伝作品問わず、スライムと並ぶ看板モンスターとして出てこない作品はないというぐらいの頻度で登場している。
名前に呪文名が入っているモンスターはこのホイミスライムがシリーズ初である。
全作品で大体共通する特徴として、味方をホイミで回復させる事ができるものの、自身の戦闘能力はそこまで高くない。そのためか、他の肉弾戦系のモンスターとつるんで出てくる事も多い。
特にさまようよろいとは『ドラゴンクエストⅢ』で初めて絡んで以来お約束のコンビとなっており、さまようよろい系の行動と言えば打撃、「つうこんのいちげき」、ホイミスライム系を呼ぶの3択がお約束。
なお、初登場した『ドラゴンクエストⅡ』ではゲームバランスのシビアさと相まって中々厄介な存在で、ゲームスタート時点のローレシア大陸から出現し、HPが25と他の同地域モンスターの倍近くあるうえ、自己ホイミを連打するためローレシアの王子一人旅の段階だと中々戦闘が終わらなかったり、ドラゴンの角で出てくるやたら攻撃力が高いマンドリルとホイミスライムの群れに対しては延々マンドリルに殴られながらホイミスライムを掃除しないといけなかったりと、かなり嫌らしい運用をされていたりする。
スライム系のモンスター自体があまり人間に敵愾心を持っておらず、人間の言葉を理解できる事や、その中でもホイミを使って他者を回復させるのが好きというイメージからスライムに次いで会話出来るNPCとして登場する事も多い。
仲間になってくれる場合も多く、『ドラゴンクエストⅣ』でライアンとタッグを組んだホイミン、ドラゴンクエストヒーローズシリーズのホミロンなどのように回復役としてプレイヤーを積極的に助けてくれる個体も居る。
仲間になる場合は、膨大なMPに加え、ホイミを始めとする多種多様な回復魔法を覚えていく事になり、最終的には仲間全員を完全回復するベホマズンを覚える為、回復役として非常に心強い存在となるのは間違いないと言える。
転職が出来る作品の場合は、魔法使いや僧侶、賢者となってより多種多様な魔法を覚えさせていけば、回復役のみならず、攻撃役としても魔法系のキャラクターとしてより大活躍してくれる。
こぼれ話
ナムコが出したファミコン用某ゲームにゲスト出演している事は何かと有名な話。
2023年11月にホイミスライム型のヘッドマッサージャーが発売される。
ホイミスライム系のモンスター
「ベホイミ」を唱えてくるモンスター。なぜか初期はベホマスライムよりもステータスが上で、使う回復魔法は格下だが危険度はこちらの方が高い。
「ベホイム」を唱えてくるモンスター。『ドラゴンクエストⅨ』と『ドラゴンクエストⅩ』にしか登場しない。
「ベホマ」を唱えて全回復させてくるモンスター。
後は「ベホマラー」を唱えるぶちベホマラーや「ベホマズン」を唱えるスライムベホマズンが存在するが、前者はぶちスライム、後者はキングスライムの色違いバージョンである。
ホイミスライムの亜種
頭が魔法使いのローブのような形をしており、触手には杖を持っている。外見通り呪文を得意とするモンスターである。
上記のホイミン系列のスライムたち同様、外見はホイミスライムの色違いだが、一方でスライム系に分類されたりされなかったりする微妙な立ち位置のモンスター。具体的には、『ドラゴンクエストⅣ』ではクラゲ属として扱われているのに、リメイク版『ドラゴンクエストⅤ』ではスライム系固有の装備グループが割り振られていたり、といった感じ(リメイク前では仲間にできない上、『ドラゴンクエストⅤ』はモンスターの分類がドラゴン系とゾンビ系以外はあってないようなものであるため、正確なところは不明)。
名前通り、相手をマヒ状態にさせる攻撃を使ってくる。
見た目は同じだが陸上で活動する「しびれスライム」がいる。
『ドラゴンクエストⅩ』のVer.2.3後期に初登場した色違い。設定上は「スライムに似た宇宙生命体」との事。
大きさはホイミスライムより一回り大きく、白と黒のツートンカラーで、右目が下を、左目が上を向いているという可愛いどころか不気味なモンスターと化している。その上まめちしきには余計不気味さを感じる衝撃的な設定が書かれている。
「バイキルト」や「スピンアタック」を使ってくるが、あまり強くはない。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』で初登場したホイミスライムの王様。カールした髪を生やし王冠を被っている。
何故かGサイズと巨大であり、発売前から存在が明かされている。