ハム子
はむこ
曖昧さ回避
- 『ペルソナ3ポータブル』に登場する女性主人公の通称。本項で解説。
- はむはむソフトのマスコットキャラクターの愛称。→古手川公子
概要
PS2で発売されたゲーム『ペルソナ3』のPSP移植版『ペルソナ3ポータブル』において新たに追加された女性主人公。
※2024年に発売予定のフルリメイク版ペルソナ3:『ペルソナ3リロード』には登場しない。(開発時に検討はされていたが、コストの都合上キャンセルとなった。⇒ファミ通公式インタビュー)
公式では「P3P女性主人公」「P3主人公(女)」「P3P主人公(ペルソナQ2での表記)」「P3PW(=P3P女性主人公)」などの表記が使われている。
公式で設定された呼称は存在しないが、発売前の画像で名前が「主人 公子」であった為、「公」の字を分解して自然と「ハム子」の呼び方が定着した。
ファミ通では「月光 ルナ子」とも名づけられたことがあった。
舞台版及び『パズドラ』コラボでは「汐見琴音」と名付けられている。(オルフェウス・こと座にちなんでいるようだ)
ちなみに英語圏のファンは「Minako」(有里湊のもじり)または「Kotone」と呼ぶ人が多い。
キャラクターコンセプトについてはファミ通の特設サイトでも語られている。→https://web.archive.org/web/20230603065555/https://www.famitsu.com/blog/p3p/log.html
『ペルソナ3』の公式設定資料集とは別に出版された、『ペルソナ3ポータブル』の公式ファンブックにおいては、「彼女は彼(キタロー)と等価値でありながら、背中合わせに存在する」と書かれており、テーマカラーや性格などが正反対になるように描かれている。
原作のP3に対しての「IFのパラレルな存在」であるため、もともと原作から存在している男性主人公と比べれば登場機会は少ない。とはいえ、歴代主人公の一員として大きな周年行事には参加できているようだ。ペルソナ25周年記念のグッズが発売されたり、ラブライブ!とのコラボでは女性主人公版オルフェウスが小原鞠莉の衣装のモチーフに採用されるなどしている。
2023年にはP3Pリマスター版が発売され、リマスター群の描き下ろしイラストにも登場した。
※作品ジャンルをタグ付けする際は「ペルソナ3ポータブル」、あるいは「P3P」のタグがしばしば使用される。(検索しやすくするため、または、あくまで彼女は「P3P」女性主人公であって「P3」主人公ではないという原理主義派が存在するため。)
人物
2009年4月に港区の私立月光館学園高等部2年F組に転校してきた。
10年前、シャドウ研究所の爆発事故で両親を亡くし、それ以来各地を転々とする。
転校して早々、シャドウの襲撃に際してペルソナ能力を発現させたことから、特別課外活動部(通称S.E.E.S.)では現場リーダーを任せられることになる。
「どうでもいい」が口癖のアンニュイな男性主人公とは真逆で、「バッチリ!」「がんばろっ!」などの選択肢が多い明るく溌剌とした少女。一方で毒舌な面もある。
ステータスの表記も男性主人公と異なる部分があり、魅力MAXだと「美しき悪魔」、勇気MAX手前だと「肝っ玉母さん」と評される。
戦闘力
ペルソナ
初期ペルソナのオルフェウスは女性主人公用にデザインが変更されており、髪が長い・顔が白い・ボディの色がベージュ・ハート型の竪琴など、従来のものと異なる。なお見た目は女性風になっているが、公式ファンブックのディレクターのインタビューによれば性別は男のままとのこと。
『ペルソナ5』登場時には『オルフェウス(f)』名義で登場。女性を意味する「female」のイニシャルに加え、音楽記号のフォルテを意識した表記なのだろう。
物語が進むと、後期ペルソナである「タナトス」と「メサイア」を行使できるようになる。(こちらは女性・男性主人公どちらもデザインは共通。)
男性主人公同様に「ワイルド」の能力を有し、多くのペルソナを使い分け戦う。
P3、P3Fで特定のペルソナ2種類の合体技の発動(ミックスレイド)は、P3Pではアイテム扱いになったため仕様が異なっているが、演出時に表示されるイラストは女性・男性主人公どちらも専用の物が用意されている。
その他
女性主人公を選択する事で、下記の例のように様々な追加・変更要素が発生する。
- ユーザーインターフェースがピンクを基調にしたカラーリングになる。
- 新規追加キャラであるテオドアを登場させられる。
- (選択次第でエリザベスを登場させることも可能)
- 戦車・隠者コミュが新規女性キャラクターに変更。
- 男性主人公になかった仲間の男性メンバー+αともコミュ活動可能。
※男性主人公もP3Rではリンクエピソードを通じて交流できるようになった。(コミュ自体は追加されていない)
- 一部コミュの担当キャラがP3、P3Fから変更され、差し変わっている。
- 仲間の女性メンバーともコミュ活動可能(多少ストーリーや開始条件に差異がある)。
- また、コミュMAXにするにあたり恋愛関係になるのを避けられない男性主人公(※P3R以外の場合)とは異なり、女性主人公では「特別な関係」になるかを選択することができる。恋人フラグを立てたかどうかで変化するが、そもそもフラグが存在しないキャラもいる(友人ルートのみのキャラなど)。
- 作中に流れるBGMが一部、女性主人公専用のものになっている(戦闘曲、番人ボス、校内、放課後など)。
- P3Fで追加された隠しイベントに加え、条件を満たせば更にもう一名の結末が変わるようになっている。
- 戦闘曲の『Wiping All Out』はP3Dにてアレンジ版が収録された。
- ペルソナQ2では『Pull the Trigger』という専用の新しい戦闘曲が作られた。P3Pと同様に藤田真由美 氏がボーカルを務めている。
上記の通り、男性主人公とは並行世界から来たという設定で一人で参戦。
男性主人公の世界線のSEESメンバーと一から交流する事になる。
ひかりに積極的に話しかけており、その光景を見たコミュ障がちの佐倉双葉からは「スゲー…コミュ力MAXだ」、喜多川祐介からは「おれたちに不足しがちな陽のパワーを感じる」、などと評されるコミュ力の塊であり、初対面相手にも分け隔てなく友好的に接するためすぐに打ち解けている。
出演・関連作品
- ペルソナ3ポータブル
- ペルソナQ2:上記参照。
- P4U2:男性主人公と同様に参戦はしていないがオンライン対戦で使えるアイコンの一つに登場
- ペルソナ3ポータブル ベルベットブルー(ファミ通文庫)
- ドラマCD ペルソナ3ポータブル Vol.1
- 舞台 ペルソナ3 The Weird Masquerade
歴代のその他の女主人公など
『ペルソナ3』外伝作品では別の女キャラが主人公を担当する事がある。
例えば『アイギス THE FIRST MISSION』ではアイギス(何気にポータブルよりも先である)。
『ペルソナ3SOCIAL』ではハム子とは別の女主人公が登場している(そちらではオリジナルの男主人公も存在する)。