概要
簡単に言うと「複数のペルソナを所持し、自由に使い分ける力」。
カードゲームにおける『ワイルドカード』に例えたもの。野生ではない。
「0」の力。無限の可能性を司り、「絆」を力へと変える稀有な能力。
対応アルカナは「愚者」。これは「自由」「旅のはじまり」「未知なる可能性」を示唆している。
ワイルドの力を覚醒させたペルソナ使いは、なんらかの「契約」を行う事でベルベットルームへと招かれる。
主人公のみの能力という訳ではなく、「ペルソナ3」の後日談においてはアイギスもこの力に目覚めている。また「ペルソナ5」においてはある人物がワイルドに似た力を行使している。
ベルベットルームの造魔姉弟たちも複数のペルソナを使用できるが、これは「ペルソナ全書」から呼びだしているため厳密にはワイルドではない。
詳細
本来ペルソナは「もうひとりの自分」であり、一人につき“特定の属性を持つ一体”しか宿らない。
しかし、この法則を無視してあらゆるアルカナ属性のペルソナを多数保有できるのがワイルドである。
これにより、戦闘中にペルソナを切り替えて自分の戦闘スタイルをがらりと変えることが可能である(ペルソナチェンジと呼ばれる。アニメなどでも用いられた公式の名称)。他の味方キャラを的確にサポートすることも、自ら強力な力を持って敵を捩じ伏せることも可能。 またペルソナごとに耐性も変わるので、ワイルド能力者自身が特定の弱点を持つことは「普通なら」ない。(意図的に同じ弱点を持つペルソナで統一した場合はこの限りではない。)
ただし、ワイルドの力にも制約が全くないわけではない。絆の力をそのまま投影していることから絆の深さや状態に能力の強弱が左右され、周囲とのコミュニケーションを疎かにすると場合によっては発現しないこともある。
メディアミックスでの扱い
メディアックスでは、基本的に主人公は初期ペルソナを使い続ける場合が多い。
各コミカライズ版やP4Uシリーズでは初期ペルソナのみで固定。
複数のペルソナを召喚可能な場合も、作品ごとに条件が異なる。
大型シャドウを撃破するごとに対応するアルカナのペルソナを入手している(1つ以上得ることもある)。また、この関係上「節制」から「太陽」までのアルカナに属するペルソナは入手していない。
初期ペルソナのオルフェウスはアギ攻撃ポジションとして活躍する。
仲間が正式に加わる、またはコミュニティを解放することにより、対応したアルカナのペルソナを1つ得る。
初期ペルソナのイザナギは物理攻撃を得意とするエースアタッカーのポジションとして活躍する。
基本的には悪魔交渉でペルソナをゲットし、ベルベットルームでの合体や生贄で進化させる。これは初期ペルソナであるアルセーヌも例外ではなく、ピクシーとのギロチン合体にて容赦なくアガシオンとなって以降テレビ版最終回まで一切登場しない(戦闘での登場に限れば年末特番まで不在)。
また得たペルソナも自由にチェンジするのではなく、基本的に一戦闘につき一体しか使用していない。これは主人公と同じ力を持っていると言われるある人物についても同様である。だが、獅童正義との決戦において初めてペルソナを複数使用。
ベルゼブブ、ヨシツネ、アリスの極めて強力な三体を使用し、敵を圧倒した。
ペルソナQシリーズ
本家シリーズほどの縛りは存在せず、全キャラクターにサブペルソナを装備可能。主人公を含め初期ペルソナは外せないが、サブペルソナ応じて、HPやSPがアップしサブが持つ技などが使えるようになる。
戦闘終了後に敵シャドウからランダムで1体をペルソナにする。
主人公は無限にペルソナを所持できるが、戦闘中に使用できるのは3体だけとなっている。
初期ペルソナのヤノシークは銃撃攻撃を得意とするアタッカーであり、合体で生成することができず、合体素材にもできないという特殊なペルソナとなっている。レベルアップ用素材も特殊なアイテムとなっていて、ベルベットルームのチャレンジバトルやメインストーリー進行で入手することができる。
補足
『女神異聞録ペルソナ』『ペルソナ2』においては、ワイルドという概念は存在せず、あらゆるペルソナ使いが複数のペルソナを使い分ける能力を有している。
ただし、複数のペルソナを所有するためにはイゴールやフィレモンの助力が不可欠という事なのか、主人公たちと敵対するペルソナ使いが複数のペルソナを使い分けて戦うことは無い。
ペルソナ2と同じ世界観の漫画『ペルソナ 罪と罰』においては複数のペルソナを持つ敵対するペルソナ使いが登場するが、フィレモンの力の一部である黒の書の恩恵と推測されている。
関連イラスト
関連項目
ペルソナ3 ペルソナ3ポータブル ペルソナ4 ペルソナ5 ペルソナ5X