我は汝……汝は我……
我は汝の心の海より出でし者……幽玄の奏者「オルフェウス」なり!
概要
「ペルソナ3」における主人公の初期ペルソナ。主人公の性別によってデザインが異なる。
由来は、琴座のモチーフとなったギリシャ神話の詩人オルフェウス。
主人公の初期ペルソナにもかかわらず不遇さに定評があり、初召喚時はタナトスに引き裂かれて退場し見せ場を奪われ、ゲームのパッケージに載っているのも無印版・フェス版・ポータブル版・リメイク版の全てでタナトスの方…と枚挙に暇がない。
しかし「ペルソナQ」や劇場版アニメでは主人公の主要ペルソナとして全編通して活躍しており、一応の面目は保っている(劇場版にも勿論タナトスは出るが、ペルソナとして召喚されるのは一度だけ)。
後日談である「アイギス編」では、ワイルドの能力に目覚めたアイギスのペルソナがオルフェウスへと変化している。
容姿
P3主人公に似た髪型の白髪と、背中に背負う竪琴。首元には赤いスカーフが巻かれ、首から下はロボットのようになっている。これは神話の首を残して死亡した話になぞらえた説と、昔出会った相手のイメージに似た説がある。
音楽に関するペルソナということもあってか、腹部にはウーファー、胸にはスピーカーの穴が確認できる。
P3P女性主人公の場合は茶髪のセミロングにハート形の竪琴、ボディもベージュへと変化する。
なお性能は男女に違いはないが、ペルソナ全書への登録は別のペルソナとして扱われている。
その他、後継ペルソナとしてオルフェウス・改、メサイアがある。
能力
魔法・物理・補助を万遍なく覚えるオールマイティーだが、初期ペルソナだけあって如何せん弱い。
電撃属性と闇属性に弱い上、耐性が無い。このゲームは主人公がやられるとゲームオーバーになるため、耐性も無く弱点が多いと結構困る。とくに、闇弱点はシリーズ全般的に即死系の為即死魔法に弱いというのは如何ともしがたい(そして光属性でもそれなりにイゴる可能性がある)。全ペルソナシリーズの登場人物の初期ペルソナの中でも最弱に位置する。
その他媒体でのオルフェウス
ペルソナQシリーズ
ここでも初期ペルソナとして登場。原作P3と弱点属性は変わらず、しかも耐久が小学生の天田に次ぐ最低値となっているため、どちらかといえば後衛向けの性能となっている。
「ペルソナQ2」ではムド系に加えてエイハ系でも弱点を突かれるため実質弱点が増えた……
が、ジョーカーのアルセーヌもほぼ同じ条件(ハマ系とコウハ系で弱点を突かれる)なので、あまり不公平感はない。
むしろイザナギの安定感(弱点は疾風のみどころか、ムド系エイハ系を無効にできる)がおかしいと言えるかも……。
ペルソナ5
20周年記念DLCとして登場。また「オルフェウス・賊神(ピカロ)」というP5カラー仕様もあり、こちらは竪琴が水色から赤色になり、悪魔の翼と角の様な装飾も付く。首に巻いたスカーフは秀尽学園高校の制服をイメージしたチェック柄となり、吟遊詩人からパンクロッカーを彷彿させる様な外観となっている。
PQ2同様に闇に呪怨が含まれているが、こちらでは光・祝福属性に耐性を持つ(発売日はこちらが先)。
通常版・賊神共に本来はミックスレイド専用であった「カデンツァ」を習得。HP回復と回避率バフを同時に行う。
女性版は(f)表記(賊神にも(f)版が存在する)で固有スキルがHP回復に加え、攻撃・防御・命中・回避にバフが掛かる「ネオ・カデンツァ」が使えて「呪怨見切り」も習得する…つまり、固有スキルと即死対策をするならば(f)の方を使った方が良いのだが、攻撃性能に限って言えば、アギダイン、マハタルカジャ、火炎ブースタを習得する「オルフェウス・賊神」に軍配が上がる。
戦略に合わせて使い分けていくといいだろう。