曖昧さ回避
- 商品などの説明のために実演を行う行為→プレゼンテーション。
- スポーツ等の競技の大会や軍隊の演習などにおいて、正式なプログラム競技以外で公開演目で行われる演目。
- 機械やソフトウェアの挙動を例示するための試作品や試運転。
- 音楽活動において楽曲を仮の状態で録音したもの。デモテープと呼ばれるが、媒体は何でもいいため、CD-Rやパソコンに収録したものもそう呼ばれる。
- ゲームなどのプログラムにおいて、ユーザーが操作不能な映像や音声を流す行為。オープニングやエンディング画面で流れる演出画面など。
- 街頭で何らかの意思や主張を示すこと。デモ行進、デモ集会とも。
この項目では特に最後の項目に関して説明を行う。
デモ活動
特定の意思や主張をもった人々がその主張などを他者に示すため公の場で行われる行為。デモ行進、あるいは単にデモとも呼ばれることがある。デモを行う集団はデモ隊と呼ぶ。一般的には集団で行われるが、一人でプラカードを掲げて街頭に立つなどの「一人デモ」という概念もある。また、その主張等に反対する個人や団体がカウンターとして対抗デモを行うこともある。
政治・経済(増税反対等)や社会問題(同性愛者の権利主張等)、あるいは労使問題(賃金交渉等)といった問題に対して行われることが多い...というイメージがあるが、贔屓チームの優勝やスポーツ選手のメダル獲得などの栄誉を祝う「祝賀デモ」や、誰かが亡くなった時に行う「追悼デモ」などもあり、対象は何でもよい。デモが特に多いことで有名なバングラデシュでは、(『呪術廻戦』の)「五条悟追悼」という理由でデモが行われたりするくらいである。
デモ隊はプラカードや横断幕を掲げたり、演説等を行ったり(デモ集会と呼ばれるスタイルに多い)、主張等の連呼を行ったりする(デモ行進で行われることが多い)など、自分たちの主張を分かりやすく示すことが多いのだが、符牒として傍目には訳の分からないシンボルを掲げていることもある。アメリカ合衆国では「税金の無駄遣い」を象徴する豚がティーパーティー運動のシンボルとなった。タイ王国では「ハム太郎」が反政府のシンボルになった結果、ハム太郎グッズを掲げたデモ隊が主題歌の替え歌を歌うといった社会現象が見られた。
これらの活動は基本的には非暴力的なものであるが、突発的に活動の内容がエスカレートし、暴動に発展する可能性もあるため、警察等の治安維持機関の監視の対象となっている。日本などでは滅多にないが、デモが多いことで知られるバングラデシュやフランスなどではデモ隊に紛れた無法者がしばしば暴徒化し、放火や略奪などの犯罪を働くことがある。
日本におけるデモ
日本で「デモ活動」(公安条例には「集団示威運動」とあり、「デモ行進」に限定されていないため、「デモ活動」と表現)を行うにあたり、道路上でデモ活動を行う場合は道路交通法77条に基づき所轄警察署長の許可を受ける必要があるほか、デモ活動を行う都県または市が公安条例(正しくは「集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例」・「多衆運動に関する条例」)を定めている場合はそれに従う必要がある。
また、一般的には主張等を多数の他者に知ってもらうことが目的であるため、デモ活動は人出の多い休日の中心街で行われる事が多く、混雑を巻き起こしたり、騒音が受け入れられないと忌避される事もある。
2020年コロナ禍の時代においては三密を避けるため距離を置いてプラカードを持ち無言で座り込みをするサイレントデモが行われた。