行方不明
ゆくえふめい
概要
(人や物が)どこへ行ってしまったのか判らないこと(a1~2)。行方知れず(a1~2)。
現代日本における行方不明者
現代日本では、年間平均8万人程度が行方不明になっている。
これだけ聞くと毎年とんでもない数の人間が消えているのかと不安になりそうであるが、実際にはこのうち約3万7千人は行方不明届が出された当日中に発見されており、要は迷子のようなものである。また、1週間以内にプラス2万人が、2週間以内にプラス1900人が、1か月以内にプラス1500人が無事発見されており、忽然と消えたきりという人は少ない。また、届が出された当日に死亡を確認された者が1000人、1週間以内にプラス1500人、以降もごく少数が死亡を確認されており、行方不明者のうち死亡が確認された者は8万人中の約4000人弱となっている。
生存発見者と死亡確認者を併せて全体の7割が1週間以内にその所在を確認されていることが明らかとなっており、2年以上安否確認が取れないという例は8万人という数字から見ればだいぶ少ない(それでも、8万人中のおよそ1500~2000人以上いるとされる)。
このため、行方不明者が長期間見つからないとしたら、「自力で探した」「最初はそんなに心配していなかった」などの理由ですぐに行方不明になった事を届け出ず、時間が経ってから届け出をした事が原因の可能性もある。
創作作品でこの「年間8万人行方不明」という数字を使用する場合は、こういった事実背景も把握しておけばよりリアリティが出るのかもしれない。
もちろん、事故や災害に巻き込まれて行方不明になってしまうケースもある。
pixivでは
関連イラスト
表記揺れタグで設定されている作品や、ロックされていたり設定枠が足りないなどしてタグ付けできない作品も、例示対象とする。また、関連タグで設定されていて「行方不明」タグが必要ないものの「行方不明」に十分該当する作品も対象とする。
最古シリーズ
pixivの「最古シリーズ」には以下の作品群が該当する。
調査対象は、「行方不明」と「行方知れず」、「消息不明」、「失踪」、「消えた」、「消失」、「蒸発」、「神隠し」、「その後彼女を見た者はいない」と関連タグ、「連れ去り」、「アブダクション」「キャトルミューティレーション」「トラクタービーム」とそれらの表記揺れタグ、「kidnap」と表記揺れタグ、「人さらい」と表記揺れタグ、「誘拐」、「歩行者専用」、「拉致」、「監禁」、「捜す (cf.)」、「なくしもの (cf.)」、「探しています (cf.)」、「紛失」、「落とし物」、「めがねめがね (cf.)」、「違和感が行方不明」、「作者失踪シリーズ」、以上。調査日は2023年10月28日。内容と作者のキャプションやコメントから事前と事後の展開が推定可能で、そこに「行方不明」の描写要素を強く感じられるものに限る。
- 時村「ファンタジー絵」(2007年9月20日投稿、作品コード 8974)は、確認可能な「最古の行方不明シチュエーション」(行方不明になるシチュエーションを描いている現存最古の作品)である。タグは「行方不明」でなく「その後彼女を見た者はいない」で設定されている。目撃者がいるようには見えず、スライム系モンスターの罠に嵌ったこの女性は行方知れずになってしまうに違いない。
- 布団「ひとさらい」(2007年10月21日投稿、作品コード 103544)は、確認可能な「最古の人さらいシチュエーション」。誘拐するか拉致するかで誰かが誰かを連れ去ってしまうシチュエーションを描いている、現存最古の作品。
- 1608「守護神」(2008年2月10日投稿、作品コード 417187)は、確認可能な「最古の行方不明シチュエーション(版権もの)」。オレサマオマエマルカジリ(女神転生シリーズ)による神隠し。作者さんは何も考えず、なんとなく守り神のような感じで描いたそうだが、原作画を基に、pixivでこの悪魔は「いつも何かを喰っているか捕食している」で通っている。これはもう…悪い予感しかしない。
- 矢木坂せと「ぴくがく 今日の目安箱-しっぽのヒミツ」(2008年2月10日投稿、作品コード 417710)は、「部分一致検索で確認可能な、最古の行方不明シチュエーション」。8人揃っていなければならないのに、時々1人足りなくて、どこに行ったか判らないことがあるんだよ、という話をしている。
- うちば「ぴぽぱぷまんが」(2008年8月28日投稿、作品コード 1480049)は、「完全一致検索で確認可能な、最古の行方不明シチュエーション」。ただ、上記したもので判るとおり、単独のタグで最古を求めても大して意味が無い。