祠ネタ
ほこらねた
概要
「祠を壊すと祟られる」系のネタは創作物で多く見られ、ネットミームとしても昔から存在してはいたが、2024年10月9日、Xユーザーの文町による投稿が注目を集め、祠の破壊→死を宣告されるというテンプレで様々な大喜利が行われた。
祠破壊
↓
「あの祠に行ったんか?」「壊したんか?」
↓
『祠に行く(壊す)と祟られる』という死の宣告
↓
結末
という一連の流れとその派生が流行。
序
当該エピソードの中心となる人物が”祠”を壊してしまう。
その場で何らかの異常が発生し、助けを求めた大人に事情を説明する、あるいは何事もなかったと人里へ戻ってきたところを見とがめられ、問い詰められるなどして事態が明らかになる。
一旦神社などに連れていかれたり、その場は解散させられた後、現地の事情通の古老や、祖父など身内から禁忌に触れたことを告げられる。
「あの祠壊したんか?!」のやり取りに代表される流れである。
- 「村のおじいさんより、無精髭に長髪の喫煙者30代男性から言われる方が無理」とツイートされている事から、祠おじさんの概念も生まれている。
- 破壊したのが別の人間だったり(知り合いまたは全くの赤の他人)、手入れがなされずに老朽化・災害などが原因で壊れていたというのもある。この場合でも「ナニカ」は長く居たそこをまだ根城にしており、1番最初に訪れたその人物をターゲットにすることが多い
- そもそも祠ではないパターンも(石像や杭など)。
- 壊す以外でも言えば開けてはいけない箱を開けるなど。
- 実話として語る(=語り手がまともな状態で生存していなければならない)場合、語り手は直接関与しておらず、「ならお前は大丈夫だ。だが○○と××はもうダメだ」等と言われるパターンや、破壊には関与したが「中は見たか?」と問われて「見ていない」と答えると同様の流れで語り手が助かることだけは告げられることも多い。
急
オカルト話の場合は破壊に関与した人物が死亡する、あるいは廃人になる場合が多い。また、上記のようにリアリティがある話にするためには語り手が生きている必要があるため、ちょっとした行動の違いで語り手が生き残る、あるいは死の運命から逃れる代償として特殊な場所で軟禁状態にあることが語られるケースもある。
一方、SNS上での単発ネタ投稿の場合などではこのような結末は描かれない場合が多い。
壊してしまった人物がニコラス・ケイジやチャック・ノリス、ジェイソン・ステイサムのような、何があっても眉一つ動かさず独力で切り抜けられそうな大物が据えられて、祠に閉じ込められていた存在を返り討ちにするオチが付く場合も。同様の理由で西部警察といったタフな版権キャラや、祠を修復する能力があるスタンド使いは人気の傾向。
ただ、稀に余計に被害が大きくなったり、話が予想外の方向に行ったりすることもある。
【補足】
派生
『小説家になろう』や『カクヨム』といったWEB小説投稿サイト上では本概念を題材にした小説が多数投稿されている。
「破壊」→「宣告」→「結末」という基本構造がしっかりしており、アレンジを効かせやすいためか人気のテーマで、同じく祠破壊からの流れを踏襲しつつも時に大胆に換骨奪胎、時に真摯に原作踏襲している。
こちらでは場所柄、SNS上で見られる二次創作的な出オチや他作品キャラ出演は控えめであり、原典のホラーテイストを汲み取った作品が多く投稿されているようである。元ネタが短い点も引き継いでいるのか、短編作品も多い。
以前のフィクションにおいて
祠を壊すと祟られるという流れは以前から見られていたが、作品によっては祠ではなかったり(※1)、こちらに降りかかる損害がいわゆる祟りなどではなく、モンスターなどが出現して破壊活動を行うというパターンもある(怪獣映画やウルトラシリーズでは定番ネタである)。
加えて祠などによる封印の定義が怪物の完全封印ではなく、一定の範囲内に留めておいて被害を最小限に食い止めておくというケース(いわゆる結界)もある。
祠をうっかり壊してしまったとか、信仰や土着伝承を迷信と一笑に付した不届き者が面白半分、あるいは自身の利益の為に封印を解いてペナルティを受ける(あるいは無関係の市民が巻き添えを食らう)パターンが定番化しているが、封印された対象やその眷属が封印を解くように促す厄介なパターンもある。
(※1)祠以外の一例