CV:青森伸
概要
江戸時代に罪人の打ち首に使われていた刀が長い年月を経て妖刀となり、それがさらに妖怪に変化したもの。
腹の裂けた(※)小鬼が取っ手のついた輪っか状の刃の中に入っているという珍妙な姿をしているが、その刃輪は鬼の手すらいとも容易く傷つけるほどの凄まじい切れ味を誇っている。
他にも標的の周りにある物質を鋭利な刃物に変えて操ることもできる。
※:原作漫画では腹の傷から臓物が溢れ出ているが、アニメでは規制の都合上、腹に十字傷が付いてるだけ。
現代においては本体の刀はその刑場跡に建てられた祠に納められているが、未だに「罪を犯した者を斬る」という強い妄執とこれまで処刑された多くの者たちの怨念を宿しており、そのため近場で一般的に悪事とされる行為(それがいかに些細なものであっても)を働いた人間を感知すると妖怪化して活動を開始する。
ぬ~べ~の生徒の一人である木村克也が妹のためにゲームを買うが、そのゲーム代欲しさに賽銭を盗んだことで彼を罪人と見なして覚醒、克也を殺そうと付け狙いはじめ、彼が逃げ込んだ学校内でぬ~べ~と対峙した。
作中で初めて鬼の手が力負けした程強い妖怪であったが、最後は克也の囮作戦で鬼の手によって刀の姿に戻され、鞘に札を貼って封印を施した上で元の祠へと返された。
後にこの刀はぬ~べ~の体に寄生した人面疽を切除するためにそれが可能な鬼の手に匹敵する力を持つ道具として祠から持ち出されることになった(無論、封印を解けばまた妖怪化する危険性があったが、人面疽を切り落としてすぐに鞘に戻すことで事なきを得た)。