概要
「現代片桐概論」や「読書対決」シリーズと並ぶラーメンズの初期の代表的なコントシリーズ。NHK総合のコント番組『爆笑オンエアバトル』でも度々披露された。
基本的にはどこかの国の日本語学校教室にて、教師役の小林賢太郎が日本語の単語やフレーズを発し、生徒役の片桐仁がそれをオウム返しに復唱するだけというシンプルな構成であるが、妙なリズム感や勢いのあるワードセンスや、複数の語句を組み合わせる事による珍妙な言葉の誕生などデタラメな展開が特徴となっている。
このシリーズのコントだけを収録したCDアルバムもインディーズ、商業と二度発売されている。また、一部のコントについてはCDやテレビ番組の音声にAAキャラのイラストを添えたFlashアニメも同人的に作られており、そちらもネット上では一部で人気となっている。
シリーズ作品例
各タイトルの後に「ᶜ」が付くものはコントアルバム『新日本語学校』に収録されているもの、「ʸ」が付くものはYouTubeのラーメンズ公式チャンネルで配信されているものとなっている。
- 日本語学校アフリカ編ᶜ
『シンッブァシッ!!!』
日本語学校シリーズの代表作その1。「日本で役立つとっさのひとこと」と称して、駅名やら商業施設やら様々な語句を緩急交えてひたすら連呼していくというもの。
- 日本語学校中国編ᶜ
『さ~く~ら~♪ さ~く~ら~♪』
設定や展開はほぼ「アフリカ編」と同じだが、時折ブルース・リー染みた奇声を上げたり、民謡『さくらさくら』を(徐々にデタラメな歌詞になりつつ)歌いながら銅鑼を打ち鳴らしたりなどの特徴が見られる。
- 日本語学校フランス編ᶜ
『そんなもの飲んでも何の自慢にもなりませんよ、鈴木さん』
「こんにちは、鈴木さん」というありきたりなフレーズから鈴木さんが大変な事になっていくという導入から始まり、その後は日本の名字を珍妙な言い方で連呼し続けるという構成。特別公演「零の箱式」では室岡悟、西田征史、三宅信太郎が片桐とともに生徒役として出演するバージョン(こちらは途中から「アフリカ編」の展開が加わる)が上演された。
- 日本語学校イタリア編ᶜ
ちなみにQさまで、読みが2文字の都道府県を3つ答える問題に河村拓哉が「千葉・滋賀・佐賀」とこのネタの順番通りに答え話題となった。
『ヒョギフ大統領の貴重な産卵シーン』
日本語学校シリーズの代表作その2。「日本のステキな都道府県」を紹介する授業であるが、徐々に「オオグンタマのエヒフ」だの「全日本ヤマイドウ選手権大会」だのと都道府県名をごちゃ混ぜにしたデタラメな語句が連発されていく。
- 日本語学校アメリカンʸ
『田中角栄』
『Say, 少納言!』
第8回公演「椿」にて披露。「日本の歴史オールスターズ」と題して日本史上の人物や事件の名称を紹介していくが、その度に連想ゲームのように音の似た全く無関係の語句が生まれていく。最後はそれらをラップスタイルで披露していく。
- 不思議の国のニポンᶜʸ
『カーシュマレイハントウ、○○県!』
『ズン、ダ、ズズンズンダ♪』『ギュータンタタンタンタタンターン♪』
『ドイツ村』
『セメントの犬』
第15回公演「ALICE」にて披露。他のコントと異なり明確な国の設定はなく、教師役の小林も架空の言語を用いている。日本の47都道府県をひとつずつ紹介し(途中説明を飛ばされる県もいくつかある)、その都道府県の名所、名物、公式キャッチフレーズなどをデタラメな解説とともに披露していくというもの。ラーメンズのコント全体で見ても『採集』に次ぐ長尺ネタである。