ビートライダーズ
びーとらいだーず
概要
沢芽市で下記のような複数のチームを結成し、ストリートダンスに興じる若者集団を指す。単数系はビートライダーで、「アーマードライダー」の由来にもなっている。下記「ビートライダーズホットライン」での言及から「ビートに乗る者」という意味と思われる。
チームそれぞれがフリーステージ使用のためのプレイヤーズパスというものを所持し、これを失ったチームは解散せざるを得なくなる。
ダンスを披露するための「フリーステージ」をチーム間で奪い合う小競り合いや喧嘩が日々絶えず、その決着をインベスゲームによってつけるようになり、その勝敗によるステータス・ランキング争いは戦国時代の如く日々勢力図が書き換わる面白さから、市民の娯楽の1つともなっていたが、物語の開始時点頃には本来の目的であるダンスが副目的の様になってしまっていた。
ある意味、生産社会からドロップアウトした人間たちでもあるため、社会的な評価は良くない。このため、13話にはビートライダーズと関係ないインベスの被害に遭った一般市民から、非難される事態に陥った。
市民の信頼を取り戻す為、18話で今までの闘争を終了した事を示す合同イベントを開き、ある程度の成功を収め、以後は専業のストリートダンサーとして全てのフリーステージを全てのチームで共有する事になったが、チームレッドホット等インベスゲームを楽しんでいたチームは解散してしまった。闘いが全て終わった後に残ったチームは仲良くフリーステージで踊るようになっている。
劇中に登場したチーム
DJサガラが配信する番組「ビートライダーズホットライン」に名前が登場するチーム。ランキングは10位まであるが、ここにいるチームが全てなのか、それとも11組以上いる中でのトップ10なのかは不明。
△=合同ダンスイベントに不参加だったチーム
○=18話以降も活動している事が確認できるチーム
イメージカラーは青で、ジャンルはヒップホップ。挑まれた時以外は戦わない保守的なチーム。
名前からわかる通り、葛葉紘汰=仮面ライダー鎧武が所属するチームでもある。
リーダーは角居裕也。裕也が行方不明になった後は呉島光実と高司舞がまとめ役を務める。
メンバーは男女混合の7人。衣装は白黒の千鳥格子模様のある青い衣服で纏められている。
アーマードライダーが2人所属(鎧武と龍玄)→1人所属(龍玄)→龍玄離脱により0人。
イメージカラーは赤で、ジャンルはジャズ。積極的に他勢力を潰しにかかる攻撃的なチーム。
メンバーは男性7人。赤と黒を基調とした揃いの衣装で統一されている。
第4話で5つのチームをロックシードで傘下に置こうとするが、6話において(恐らく)全チームが脱退した様子。
アーマードライダーは1人所属(合同ダンスイベントまではバロン、それ以降はナックル)。
イメージカラーは黒で、ジャンルはオタ芸。野心的だが伸び悩んでいる。
リーダーは初瀬亮二。メンバーは男性6人で、全員が黒の革ジャン姿。
第4話でチームバロンの傘下となるも第6話で脱退。
アーマードライダーが1人所属→行方不明。
イメージカラーはピンクで、ジャンルはパラパラ。戦略的なチーム。メンバーは皆眼鏡をかけ、ピンクのバンダナを着けている。
リーダーの城乃内秀保のみ男性で他のメンバーは女性5人。
第4話でチームバロンの傘下となるも第6話で脱退。
アーマードライダーが1人所属→凰蓮の下につき事実上脱退。
イメージカラーは赤。第6話から登場した粗暴なチーム。
リーダーは曽野村、メンバーは男性4人。
5話でチームバロンの傘下となったが後に脱退。その後シドから戦極ドライバーを入手するも凰蓮・ピエール・アルフォンゾに奪われる。
第16話でインベスを使役して強盗を行っていたが、鎧武に阻止される。その為か合同ダンスイベントには不参加。その去就が逮捕か解散かは不明。
- チームBOOST○
イメージカラーは緑(初登場時は紫)。第7話から登場したチーム。メンバーは男性6人。主婦に人気らしい。インベスゲームで仮面ライダーブラーボに敗れ、ロックシード2個を奪われた。18話にも登場。
- チーム蒼天○
チームバロンの傘下となったチーム。ランキングでも上位をキープしていることが多く、チームバロンの衰退もあってランキングでは現在2位となっている。メンバーは男性5人で和風の衣装を纏い、ダンスに剣舞を取り入れている。11話から新メンバーが加入したらしい。
劇場版ではTHE☆JACABAL'Sが演じた。18話の合同ダンスイベントではスポーツウェアを着用していた。
- チームpop up
イメージカラーは白。チームバロンの傘下となったチーム。メンバーは女性7人で、白い衣装とブーツで纏めている。
劇場版では仮面ライダーGIRLSが演じた。18話で再登場した。
- チームSpingere△
8位にいることが多い。18話の合同ダンスイベントに参加したと思われたが、『仮面ライダー鎧武 超全集』によると参加していたのはこのチームではなくチーム蒼天だった模様。
- チーム魍魎△
常に最下位のチーム。名前のみの登場。
備考
元々虚淵玄は「カラーギャング」「チーマー」という設定で考えていたが、時間帯的な制約のためダメ出しが入りダンスチームという設定になっている。
喧嘩の代わりにインベスゲームで抗争を繰り広げていること、戒斗やチームレッドホットのようにダンスにまったく興味のない人間が混じっているのはその名残と言えるかもしれない。
この変更によって結果的には、各チームの和解が中盤に入ってスムーズに進む事になった。
(なお平成ライダーの作風関係の話題などで誤解されがちだが、この規制は平成ライダー初期頃から存在していたものであり、2003年の『超星神グランセイザー』ではダンスチームのメンバーが強盗犯と無理矢理協力させられ犯罪を犯す展開がある)。
また、チーム鎧武が得意とするヒップホップダンスはアメリカのギャング達が抗争で犠牲者を出さずに決着をつける為に踊っていたのが始まりと言われている。
逆にヒップホップが激化して大きな騒動に発展したのがヒップホップ東西抗争と呼ばれるものであったりする。
(なお、ヒップホップを構成するのはダンス、DJ、ラップ、グラフィティアートの4つ。)
ちなみに「カラーギャングまたはチーマーが仮面ライダーに変身し、チーム毎に抗争を繰り広げる」という、虚淵が思い描いていた構想は、後年に舞台『仮面ライダー斬月』にて実現する事となる。