「楽園を夢見る…ただの男さ」
DATA
概要
『ウルトラマンアーク』第22話「白い仮面の男」に登場する怪人。
その名の通り、貝殻で目元が塞がれたようなデザインの石膏のような材質の不気味な白い仮面を付け、黒いスーツと帽子を身に纏っている。
その正体は、長年人類の歴史における"楽園"について…そしてどうすれば不安や苦しみを社会からなくすことができるのか研究を続けてきた考古学者。
その答えの果てに、仮面と共にかつて地上に存在した楽園の一部である出土品「柱」を発見し、古代の人々に倣いそれを用いることで、現在の人類が抱える最大の《憂い》である怪獣に関するあらゆる記憶や物事を削り取りながら、やがては怪獣が存在する事実を消し去り、完璧な楽園を築こうと暗躍する。
仮面や「柱」の影響か、自らも接触した人間の記憶や物事を消し去る能力を持つが、同時に自身の顔も名前も完全に捨て去っており、その素顔はフランスの画家のルネ・マグリットが描いた『人の子』のような、顔に空いた虚空のような穴に一つの青リンゴが浮いている状態になっていた。
しかし、「柱」の効果の及ばないウルトラマンアークの存在と、ユウマとの絆の源となっている強力な想像力が怪獣を消し去ることの妨げとなったため、その力を手放してもらおうと彼に接触する。
最後は完璧な楽園の「仕上げ」として、自ら「柱」の一部となって一体化。
完全な人外の存在としてアークと戦うことになる。
余談
- 元ネタは、ルネ・マグリットの絵画世界大戦から来ている。
- CVの津嘉山正種氏は、今回がウルトラシリーズ初出演。特撮出演はなんと1966年の『マグマ大使』以来実に58年振りとなる。
- 演者の岡部氏は本作でギヴァス等のスーツアクターを担当しており、2話連続での出演となった。
- スチール写真の後ろ姿を見たファンからは、「この人物こそがゼ・ズーではないか」という予測も立てられていた。
- 仮面のデザインは、「柱」含めて登場回を担当した越監督自らが担当している。
- より詳しい素性は不明だが、元は地球の人間だったことは確実であり、自ら人外の存在なってウルトラマンと戦った学者というポジションは『ウルトラマンダイナ』に登場したヤマザキ・ヒロユキことゾンボーグ以来となる。
- アーク役の萩原聖人氏は前述の通り「カイジ」に出演しているが、演じているのは主人公カイジ。そして津嘉山正種氏はラスボスとも言える兵藤和尊を演じている。
- 図らずもカイジVS兵藤の構図となりSNS等では「今日のアークは実質カイジ」という声も見られた。
- pixivでは中の人繋がりでこんなイラストも投稿されている。
関連タグ
「楽園」配達人:ウルトラシリーズにおける別の「楽園」の関係者。