概要
日本が誇る2大ヒーロー・円谷プロのウルトラマンと、東映の仮面ライダーの歴史を振り返るというもの。
制作会社が異なるため、再商品化はしない・テレビ放送はしないという条件が作られていたが、それらは後年にクリアされた。(後述)
本作品の見所は、2大ヒーローが共闘する完全新作のドラマである。以下がそのあらすじである。
あらすじ
ショッカー中近東支部から送られた改造人間・毒サソリ男が、地震でライフラインを寸断させる、その名も「東京ズタズタ作戦」を実行した。
時を同じくして、その地震の影響で、古代怪獣ガドラスが長い眠りから目を覚ました。
ハヤタは初代ウルトラマンに、本郷猛は仮面ライダー1号に変身して、悪の企みを阻止せんと立ち向かう。
ハヤタと本郷は優勢に立つものの、絶対絶命の危機に陥ったガドラスと毒サソリ男の生存本能は互いの力を吸収し合い、合体獣サソリガドラスへとパワーアップ。
その強さにさしものウルトラマンも苦戦する。このまま敗れてしまうのか!?
と、その時不思議な事が起こった。なんと、仮面ライダーが巨大化したのである!!
市街地での大激戦の末、力を合わせてサソリガドラスを倒した2大ヒーローは、これからも平和を守るために握手で固く誓い合った。
雑記
仮面ライダーを巨大化させることについて、原作者の石ノ森章太郎は猛反対したが、最終的には、ウルトラマンを人間大にしてサイクロンに跨らせ、ライダーポーズをとるということを条件に許可した。
この巨大化が人気を博し、翌1994年の映画『仮面ライダーJ』に繋がるのである。
ビデオが発売された当初は、ハヤタ役の黒部進と、本郷役の藤岡弘、の対談が予定されていたが、両者のスケジュールが合わず、それぞれの次回作である『ウルトラセブン』のモロボシ・ダン役の森次晃嗣と、『仮面ライダーV3』の風見志郎役の宮内洋のインタビューに変更された。
2011年にDVD化された際には、当初の予定通り、黒部と藤岡の対談が実現した。
同じく1993年に放送された『有言実行三姉妹シュシュトリアン』の第40話では、『ウルトラマンに逢いたい』と題打って制作会社の枠を超えたコラボレーションが実現した。
なお、不思議コメディーシリーズは『シュシュトリアン』が最終作であり、この話は不思議コメディーで最後に作られた話となった。
2003年には、フジテレビの番組『トリビアの泉』にて、本作品が取り上げられ、投稿者は金の脳を獲得した。
仮面ライダーが巨大化したことについては、「奇跡が起きた」と説明していた。
主題歌
「戦うために生まれた戦士」
作詞:高田ひろお
作曲:小林亜星
編曲:鈴木武生
歌唱:影山ヒロノブ
http://www.youtube.com/watch?v=wsJVy4AQuio
http://www.nicovideo.jp/watch/nm10469260