概要
学校の部活動においては、野球部やサッカー部、ラグビー部、バスケットボール部、バレーボール部、陸上部、水泳部、あるいは剣道部や柔道部など、スポーツや武道を主な活動内容に据えるものを体育会系と総称する(同義語として運動部系、体育系、運動系などがある)
伝統的に応援団やチアリーディング部などもそのくくりに入れられることが多い
また近年では、吹奏楽部やオーケストラ部、合唱部、演劇部など従来は文化系と見なされていた部活動も体育会系としてカテゴライズする傾向もある
またこの体育会系カテゴライズは、伝統校や強豪校、古豪、常勝軍団などと呼び習わされていたり、あるいは全国大会/コンクール優勝などの明確な目標がある部活動ほどより顕著である
体育会系とは、それらの部活動に所属するような人たちに見られがちな性格や言動の総称である
(必ずしも実際にそれらの部活動に所属している/いた必要はない)
体育会系の典型例
- 先輩や上司、監督/コーチなど目上の立場の者には絶対服従
- 出された指示/命令はどんな理不尽な内容でも必ず実行
- どんな困難な状況も努力や根性などの精神論で解決
- 集団行動を好み、単独行動を認めない
- 文化系をひ弱だからと見下す
- 挨拶や返事は基本大声
- とにかく明るくポジティブ
なお、現実世界で体育会系組織の究極(ネガティブワード)として存在するのは、ジョック、ヤクザ、ブラック企業、体罰である。
創作世界における体育会系キャラクター
そもそもスポーツを主題にした漫画やアニメに出てくるキャラクターの大半は体育会系なメンタルを持っているわけだが、そうでない場合でも、ストーリーにスパイスを与える存在として、特に学園系の物語には必須の名脇役である
また、特撮物や戦隊物などに広く出てくる秘密結社や悪の組織といった存在は、大抵が体育会系組織である
年長者に存在する場合
兄貴や番長、あるいは師匠など一種独特のカリスマ性を持った人物として、主人公の成長や人格形成に多大な影響を与えることがある
単に先輩や上司としては、主人公をパシリ扱いしたり無理難題や厄介事を強制的に押しつける迷惑な存在として描かれることが多いが、その実人一倍主人公のことを目に掛けるツンデレタイプだったりもする
同年代に存在する場合
主人公が文化系や一匹狼タイプだったりする場合、集団の和を乱す存在と見なし毛嫌いする組織の構成員として出てくることが多い
あるいは主人公をリーダーとして信奉する集団として存在する場合もある
年少者に存在する場合
主人公のいうことなら何でも聞く可愛い後輩ポジションに収まっていることが多く、主人公のアドバイスを忠実に守って事を成功させたりと、主人公の株を上げるのに一役買う
また、性格面での長所と短所が両極端に強調される傾向にある
長所が強調された場合
- 努力や根性、ポジティブさが熱血へと昇華され、芯があって頼れる存在に
- 強敵と対峙しても精神的に後れを取ることがなく、それが結果として攻略の突破口になったりする
- 仲間のため、共通の目的遂行のため、自ら進んで捨て石になったりする
短所が強調された場合
- 間違った命令も(時に集団で)疑うことなく実行するため、総じてバカ扱いされがち
- 理詰めで物事の解決を図る文化系の主人公に対して、精神論一本槍で臨むかませ犬に
- 大声やポジティブさが、粗暴や野蛮、無神経といった負の属性に置き換わる
また、外見的に判りやすく体育会系と認識させるために、
制服指定があるはずなのに常にジャージやユニフォームといった服装で学校を歩き回る、
特訓好きでなにかというとすぐ竹刀を振り回すなどのキャラクター付けがされる場合もある
なお、脳筋とは若干ニュアンスが異なるので注意