基礎データ
全国図鑑 | No.0476 |
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シンオウ図鑑 | No.156 |
英語名 | Probopass |
ぶんるい | コンパスポケモン |
タイプ | いわ / はがね |
たかさ | 1.4m |
おもさ | 340.0kg |
とくせい | がんじょう / じりょく /すなのちから(隠れ特性) |
進化
ノズパス → ダイノーズ
- "特定の場所"でLvアップ
- かみなりのいしを使う(第8世代(LEGENDSアルセウス)から)
概要
『ダイヤモンド・パール』(第4世代)から初登場したポケモン。
ノズパスが特殊な磁場の影響を受けて進化した姿。
『大+ノーズ(鼻)』という名前の通り、特徴的なN極磁石の赤鼻は更に大きくなり、より強力な磁力を放つようになった。その威力は電化製品があっという間に使い物にならなくなる程らしい(ポケモン図鑑やポケギアは大丈夫なのだろうか)。
その鼻の下には髭とも鼻毛ともつかぬ黒いモジャモジャした物体が付いているが、これは最も磁力の強い部分に引き寄せられた砂鉄の塊である(似た例としてアローラのイシツブテ、ゴローン、ゴローニャがいる)。
目も糸目からちょっと不気味なギョロっとした瞳へと変化した。この目は杭のような頭頂部により引っ込めることが可能で、眠る時やまばたきする時も同じ様に引っ込む。
また、ノズパス時にあまり活かされていなかった手足は完全に無くなってしまい、地磁気を利用した浮遊移動で行動するようになる。
背中と両側部にはチビノーズと呼ばれる小さなユニットが3体装備されており、本体であるダイノーズが磁力を用い、ファンネルの如く自由自在に操ることが可能。
本体は全く動かず(というより動けない為)、これを用いて3方向から標的をしとめる。まれに、遠くへ飛ばしたチビノーズがどこかに引っ掛かるなどして戻ってこなくなり、ピンチに陥ることもあるらしい。
チビノーズが追加された事で、上から見るとそれぞれの顔が東西南北を指すようになり、よりコンパスらしくなった…はず。
その赤い帽子の様な頭部や、黒い髭といった容姿が某配管工にそっくりな事からよくネタ扱いされており、特に色違いだとカラーリングまでそっくりになる。
XYではダイノーズと温め合おうとする山男がいた。恐らく磁力を利用して血流を良くしたりなんなりするのだろう。
ポケパルレでは大きな鼻をなでると喜ぶ(ノズパスも同様)が、チビノーズをなでると嫌がる。
ゲーム上における特徴
進化条件
同期のジバコイル、後輩のクワガノンと同様「特殊な磁場の発生しているエリアでレベルアップ」する事で進化できる。
カントーやジョウトにはその条件を満たす所が無いらしく、HGSSバージョンのみ進化させる事が出来ないため注意。
具体例としては、以下の場所となる。
- 第四世代:テンガン山(DPt,BDSP)
- 第五世代:電気石の洞穴(BW,BW2)
- 第六世代:13番道路のミアレ荒野(XY)、ニューキンセツ(ORAS)
- 第七世代:ポニの大峡谷(SM)、ホテリ山(USUM)
- 第八世代:天冠の山麓(LEGENDSアルセウス)
ダイノーズが内定していないポケモン剣盾でクワガノンとジバコイルがかみなりのいしで進化可能になるということが起こったため「ダイノーズも同じ仕様になるのではないか?」と言われていたが、実際にLEGENDSアルセウスではかみなりのいしでも進化できる仕様になっていた。
一方直近のリリース作品であるBDSPではかみなりのいしを使って進化できないので注意。リメイク作品だからだろうか?
性能
HP | A | B | C | D | S | 合計値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ダイノーズ | 60 | 55 | 145 | 75 | 150 | 40 | 525 |
ノズパス | 30 | 45 | 135 | 45 | 90 | 30 | 375 |
進化前比較 | +30 | +10 | +10 | +30 | +60 | +10 | +150 |
はがねタイプが加わり、進化前から高かった耐久面がさらに強化された(でんきタイプが加わっていたら、また違った評価になっただろう)。
ファンネルっぽい技としては「マグネットボム」「トライアタック」「ラスターカノン」等を習得できる。
しかしHPは低めで、さらにメジャーな地面、格闘タイプに対し4倍弱点なのがネック。
他の同タイプと違って何か一芸あるわけでもなく、単に耐久ポケとして扱うには少々厳しい。
ただし、HPこそ低いものの、特防150な上に岩タイプなので砂嵐の特防補正が乗り、更に特防を1.5倍にする「とつげきチョッキ」が6世代で登場したので特殊受けとしてのポテンシャルは十分すぎる程ある。
具体的に言うと特化すればタイプ不一致のきあいだまは確実に1発は耐える。砂嵐下や相手の特攻次第では2発耐えることも。4倍弱点とは何だったのだろうか。
当然それより威力の劣るはどうだんやだいちのちから、めざめるパワーなら更に余裕を持って耐えられる。
しかし此方の火力も足りないのでゴリ押すことは厳しい。
また主流な格闘・地面技は物理技が多いのが残念な所。
登場した頃はジバコイルやエアームドを磁力で逃げられなくして狩るのが主な役目だったが、BWでいたみわけを利用した「Lv1ノズパス戦法」が生み出された頃に『Lv2ダイノーズ戦法』として名を上げるようになった。
ノズパスとの違いは毒タイプが無効であるため、この戦法の弱点である「どくどく」に強いこと。複合の鋼タイプがここで生きてくるようになった。
時にレベル50よりレベル2のほうが強いなんて言われることもあるが、レベル50はレベル50でできることがあるので簡単に優劣をつけるのはよくない。どちらも対策されれば脆いところは同じである。
今回フェアリータイプの追加により、複合の鋼タイプの攻撃面も見直されるかもしれない。地味にフェアリー技のマジカルシャインも覚えることができ、攻撃の幅が広くなった。
ORASではレベル1技にワイドガードが追加。
ダブル、トリプル、マルチバトルでの使い勝手が上昇したと同時に
というのも、XYまではヒトツキへワイドガードを遺伝させるために
「プロトーガなど→ミズゴロウ→ナエトル→パラス→イシズマイ→ヒトツキ」
というオスメス比7:1のポケモンが2匹もいる、極めて面倒くさい経路を使う必要があったが
ORAS以降は「ダイノーズ→ヒトツキ」この一本だけで終了。
めちゃくちゃ楽である。
ノズパス系が登場しない剣盾ではクレベース(USUMから習得)やイシヘンジンにその役目を譲る形となった。
実は第六世代までは岩タイプ最強のパワージェム使いである。正確に言えばゲーフリの悪意によりろくな種族が覚えず習得者で一番レベルが高いのがこいつ(特攻75)なだけであるが…実際は不一致のメガデンリュウの方がダイノーズ以上の威力が出る。
しかし時は第七世代、ついに岩タイプ最強のパワージェム使いの座をUB01ウツロイド(特攻127)に奪われてしまう。
第七世代ではミミッキュや途中から解禁されたメガクチートが苦手とするヒードランを「じりょく」で逃がさずに等倍で一致タイプの攻撃を受けつつ「だいちのちから」で狩るという役目が生まれた。フェアリーの攻撃が通りづらいほのお、どく、はがねに何らかの打点を持つという点と驚異的な耐久力で久々に注目を浴びそうだ。誰が言ったか「ミミクチノーズ」構築、見事に顔のパーツ揃いである。
第8世代の剣盾には登場しないが、ダイパのリメイク作品であるBDSPには登場し、なんとボディプレスをレベル技で習得した。しかもBDSP内では3匹しかいない貴重な習得ポケモン(他はドーブル、レジギガス)かつ、一般ポケモンでは初のレベル技習得者である。下記の押しつぶし技を見せている公式アニメのおかげだろうか…。ジムリーダーのヒョウタが強化後早くも使ってくるため、驚いた人も多いことだろう。
防御種族値145を余すことなく利用でき、ネックだった火力不足を解消できたほか、「てっぺき」とのコンボも使用可能と非常に熱いことになっている(バトルタワーの攻略要員としてオススメしている人もいる)。しかし、ポケモンホームを利用しない場合はノズパスが日替わりの大量発生でしか入手できない点が少し厄介。
2022年1月発売のLEGENDSアルセウスでも登場。今作はボディプレスは無いものの、新しくてっていこうせんとパワーシフトを伝授させることができる。また、「てっぺき」の効果が防御特防の上昇(ターン制限あり)という仕様になっているため、戦闘開始直後に行えばかなりの硬さで安定して戦えるようになる。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- アツト(DP57話)
- ライチ(SM)
- ガンピ(新無印)
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
2019年5月18日に実装。通常の方法では進化できず、同時に実装された特別なアイテム「マグネットルアー」を使ったポケストップの周囲でのみ進化できる。アメが100必要なジバコイルと違って50で済むのが嬉しい。
元々が耐久型ポケモン故に最大CPやHP・攻撃種族値は低めだが、実装されている全ポケモン中トップクラスの防御種族値を誇る。しかし、二重弱点を抱えているためジムの防衛には不向きな点に注意。
特性は無いものの、ゲームのシステム的に相手の覚える&繰り出す技が2~3種と少ないことから原作シリーズよりも不意に弱点を突かれて落ちるということが起こりづらく、耐久型ポケモンが輝くスーパーリーグで活躍が見込める。というか、スーパーリーグにおいて「強い」との声が多い。
また、2019年11月以降はGOロケット団幹部のアルロの先鋒である強敵と名高いストライクに対抗できるポケモンとして注目が集まっていた。高い防御とむし耐性、そして回転の早い2ゲージ技「いわなだれ」で相手のシールドを素早くひっぺがせる上にストライクの二重弱点までつける。他の対ストライクオススメポケモンとして名を上げているのが入手が非常に困難なメルメタルなので入手&育成が容易なダイノーズに白羽の矢が立ったワケである。更にアルロの2体目がクロバットだった場合はそのまま続けて粘ることができる。しっかり育てておきたい。なお、同タイプのボズゴドラやトリデプスは2ゲージのいわタイプ技を持たない。
また、同時にボスのサカキのペルシアン、フリーザー対策としても注目されている。中にはダイノーズ含むCP1500以下のポケモンで攻略する(いわゆるスーパーリーグ式)というツワモノも。
なお。通常技はタイプ一致の「いわおとし」より「スパーク」の方がゲージが溜まるのが早く、スパークを推奨する声が多い。
幹部の手持ちが変更された後も耐久の高さと技ゲージの回転の早さが生きる場面は多々あるため、とりあえず幹部戦のシールド削りに困ったら繰り出してみよう。
『ポケモンマスターズ』
ツツジのパートナーとして選ばれており、最初はノズパスだが進化イベントを経ることでダイノーズとして使用できる。
アニメ版
『アニポケ』
- アツトのダイノーズ
- DP57話で登場。アツトのノズパスがテンガン山のふもとでサトシのナエトルとバトルをした時に進化。しかし、ロケット団に狙われて頭にアンテナを付けられて操られ、連れ去られる。その後ロケット団の居所を突き止めたサトシ達によってダイノーズを操るコントローラーを破壊するが、頭のアンテナは取れないまま故障してダイノーズは暴走。アツトは混乱するダイノーズにしがみついて一緒に湖に落ちるが、そこでようやくアンテナが取れて正気に戻り、一緒にロケット団を撃退した。
- DP112話
- ヘイガニ達が棲む無人島にいるポケモン。まるでモアイ像のように草むらにいるだけだが、雨が降ると一緒にいたノズパスと一緒に雨宿りの為移動する。
- DP171話:モブで登場。
- ライチのダイノーズ
- DP36話で登場しサトシとの大試練でルガルガンと共に立ちはだかる。チビノーズで牽制しながらイワンコとモクローを翻弄。2体の動きを制限するためステルスロックを仕掛けるも、逆にZワザを防ぐ盾に利用されてしまい、最後は「ギガインパクト」とモクローのZワザ「ブルームシャインエクストラ」との打ち合いに敗れた。
- ガンピのダイノーズ
- 新無印56話で登場。「騎士道の館」でのサトシ達がガラルカモネギと共に行った修行にて、1つ目の修練の妨害で登場。
- 劇場版『超克の時空へ』
- 古代ミチーナで魔獣装具を付けられ、アルセウスを攻撃する為に使役させられていた。
『Pokémon Generations Episode1』
ダイヤモンド・パール編でキッサキシティの神殿前でピカチュウと対戦するという大役を与えられている。
本体で押し潰そうとしたりチビノーズからビームを出したりと多彩な攻撃方法を繰り広げるが、突然レジギガスが乱入してきたことによって戦いはうやむやに。その後レジギガスに立ち向かうも手で簡単に払いのけられてしまう。大きさこそ2倍以上の差があれど、420kgのレジギガスが340kgのダイノーズを簡単に手で払いのけるのにはちょっと無理が……(上記の動けない設定ガン無視でアグレッシブに動いてることにはツッコまないでおこう)。
関連イラスト
関連タグ
0475エルレイド/メガエルレイド→0476ダイノーズ→0477ヨノワール
ギガイアス:カラーリングが似ている。
同複合タイプ
かみなりのいし繋がり
※ダイノーズはLEGENDSアルセウスから
特定の場所進化だった仲間
第4世代追加進化
No. | ポケモン | No. | ポケモン | No. | ポケモン | No. | ポケモン |
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407 | ロズレイド | 424 | エテボース | 429 | ムウマージ | 430 | ドンカラス |
461 | マニューラ | 462 | ジバコイル | 463 | ベロベルト | 464 | ドサイドン |
465 | モジャンボ | 466 | エレキブル | 467 | ブーバーン | 468 | トゲキッス |
469 | メガヤンマ | 470 | リーフィア | 471 | グレイシア | 472 | グライオン |
473 | マンムー | 474 | ポリゴンZ | 475 | エルレイド | 476 | ダイノーズ |
477 | ヨノワール | 478 | ユキメノコ |
その他
マリオ:赤い頭部、出っ張った鼻とヒゲ(砂鉄)がこれに見える。