概要
根拠となり得る出典や考察が複数あり、きっぱりと断定ができない状態。
一応、有力とされる学説等がある場合が多いが、それらはまったくの仮定としての定義である。
例えば、邪馬台国の所在地がそれである。
これは現在では大きく「北九州説」と「近畿説」に分かれているのが実情で、双方ともに決定的な根拠に欠けるために未だに断定には至っていない。また、これとは別に「沖縄説」や「四国説」、はては「東北説」といったやや強引な傍説も存在しており、そのどれも完全に否定するには時期尚早とされている。
このように悪魔の証明やシュレーディンガーの猫、あるいは真相は藪の中といった要素を多分に含む事柄に対して「箸墓古墳という有力な証拠があるのだから邪馬台国は近畿にあった!」……といったようにあえて断定調の語りをするときに多用される予防線が「※諸説あり」である。
これならば、「北九州にだって吉野ヶ里遺跡があるじゃないか⁉」といった批難をある程度は躱せるというわけである。
実際のところ、21世紀に入って久しい昨今でさえ、常識や通説とされていたものがある日突然くつがえることが多々ある。それは、歴史や科学といったジャンルや事柄を問わない。また、ネットやSNS等の発展により不特定多数の人々との情報共有が活発になり、異なる考え方をする階層との接触が起こり得る現代だからこそ、一応の配慮としてこのテンプレートを付しておいたほうが混乱は最小限であろうと思われる。
pixivでは
いわゆるあるあるネタや、キャラがおまえは何を言っているんだ⁉的なゼリフをかましている作品が多い。
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真実はいつもひとつ→反対語?