「我」の極エゴイスト
われのきわみえごいすと
DMX-22「超ブラック・ボックス・パック」にて収録された進化クリーチャー。
DMX-22のような「ブラック・ボックス・パック」では、お遊びネタのような能力を持ったカードが数多く登場しているエキスパンションであり、このカードも例外ではない。
まず、このクリーチャーの進化方法は、なんと「オレ進化」。そのやり方も、自分の手を進化元にするという、奇抜な方法である。つまり、進化元のいらない進化クリーチャーという感じであり、重量級のスピードアタッカーとして使える。
もう一つの奇抜な能力として、「エイジ・ブレイカー」が存在している。その内容は、自分の年齢の10の位の数字の数、シールドをブレイクするという、これまた奇想天外な能力。
はじめてタップした際にアンタップする能力を持っているということから、50~90代の高齢プレイヤーがこのカードを使った場合、1ターンでダイレクトアタックを狙うことが可能。…流石にこの年齢でデュエル・マスターズをしている人は少ないと思われるが。
30~40代なら、1ターンで相手のシールドをすべてブレイクすることが可能だし、20代なら実質Q・ブレイカーに変化する。
但し、あまりにも奇抜な能力になってしまったのか、様々な欠点が存在している。
まず、進化元は不要だが、その一方でコストが13とかなり重い点。これについては、種族の関係上、極頂秘伝ゼニス・シンフォニーでコスト踏み倒しすれば、その問題点を解決することが出来るので、特定のカードと組み合わせる前提なら特に問題はない。
そして、「オレ進化」は、手を下手に動かしてしまうと、手札に戻ってしまうという難点がある。さらに、手を進化元にする必要があるため、2体出した場合、両手が塞がってしまう。そのため、原則1体しか出せないという難点がある。
但し、手から落とすことで手札に戻る関係上、エターナル・Ω能力を無効にさせてしまう置換効果の除去を回避することが出来るという利点もある。
「エイジ・ブレイカー」にも問題点がある。それは、10代前後のプレイヤーが使った場合で、
その場合だと、裁定シールドブレイク数は2枚だけになってしまい、コストの割にはあまりにも悲惨な性能に変化してしまう。
そして、それ以下の年齢だと、シールドブレイク数が0枚になってしまうという、とんでもない仕様がある。ちなみに、(ほぼ存在していないと思うが)100歳を超えると、再び0枚ブレイクに戻ってしまうので、その点にも注意が必要。
そのため、10代前後のプレイヤーがこのカードを使うなら、破界秘伝ナッシング・ゼロなどと一緒に使って、ブレイク数を増やす必要があるだろう。
実は神託の王 ゴスペル以来となるアンノウンであり、「無情」の極 シャングリラ以来となるゼニスでもある。
なお、パワーも44444と非常に奇抜な数値である。ちなみに、ゼニスの中では最高値のパワー持ちでもある。
また、オレ進化とエイジ・ブレイカーを持つクリーチャーは、現時点でこのクリーチャーだけ。
DM23-EX3「アビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華」でまさかの再録。その際にレアリティがSR(スーパーレア)に変更されている。