あすくみ
あすくみ
あすくみ(「くみあす」とも)とは、『響け!ユーフォニアム』シリーズの主人公・黄前久美子と、そのふたつ上の先輩である田中あすかのコンビ(カップリング)タグ。
久美子はあすかのことを「あすか先輩」と呼んでおり、対するあすかは「黄前ちゃん」(原作小説では「久美子ちゃん」)と呼んでいる。
二人は北宇治高校の吹奏楽部に所属し、低音パートでともにユーフォニアムを担当する先輩後輩の関係である。同じ楽器の奏者として活動し、吹奏楽コンクールをはじめとする多くの舞台にともに挑戦する彼女たちは、交わりを深めていくうちに互いにシンパシー(共感)を覚え、やがて互いの存在を「先輩と後輩」という枠に収まらない特別なものとして意識するようになる。
久美子にとってのあすかは、抜群の容姿や明晰(めいせき)な頭脳、そして部内屈指の高い演奏技術を誇る「完璧超人」「スーパープレイヤー」であり、彼女の非凡な演奏を目にするたびに「あすか先輩みたいなユーフォが吹きたい」というような強い憧れを募(つの)らせている。その一方で、彼女の突拍子もない言動や容赦なく正論を突き立てる鋭い弁舌、そして他者を見下す底知れない冷徹さに対しては苦手意識を覚えている。
対するあすかは、久美子のことをそれなり以上の演奏経験を持った「有能な後輩」として一目置いているほか、一歩退いたところから物事を見て動くような彼女の人柄についても「ユーフォっぽい」と評し、事あるごとに自身の本心を彼女の前だけで明かしている。
4月に行われた新入部員の楽器決めの際に、低音パートのリーダーであるあすかは久美子の姿を見つけ、彼女の流されやすそうな雰囲気から「絶対ユーフォニアムが似合う」と確信し、巧みな話術で低音パートへの勧誘を行なっている。一方の久美子は当初、高校からは心機一転して別の楽器を始めることを考えていたものの、結局はあすかの熱烈な勧誘が決め手のひとつとなって低音パートに加わることになる。
低音パートに加わった久美子は、楽器経験年数7年目という確かな腕前のもとにサンライズフェスティバルも吹奏楽コンクールのオーディションも脱落することなく乗り切り、その実力はあすかも一目置くところとなっている。あすかもまた、副部長としてのさまざまな仕事をこなすかたわら楽器の練習にも一心に打ち込んでおり、その奏者としての非凡な実力と華々しい活躍ぶりは久美子にとっての憧れの対象となっている。しかしながら、あすかは奏者としてエース級の活躍を見せる一方で、部内に巻き起こる人間関係のトラブルに対しては一切の関心を寄せず、その冷徹で利己的な彼女の素顔は久美子のなかに底知れない畏怖(いふ)を刻み込んでいる。
吹奏楽コンクールの全国大会への出場を控えたころ、あすかは母親から吹奏楽部を退部するように迫られ、練習に参加することができなくなってしまう。事態を解決する糸口が見いだせず、吹奏楽部への復帰を諦めていたあすかは、自身が部活から完全にフェードアウトする前に久美子を自宅へと招き、そこで自身の思惑を彼女だけにこっそりと打ち明けている。そうしてあすかがユーフォニアムを愛する本当の理由を知った久美子は、復帰を諦めている彼女に対して思いのたけをぶつけながら手を差し伸べ、彼女がもう一度復帰に向けて戦おうとするきっかけを作ることになる。
久美子の力添えによって吹奏楽部への復帰を果たし、全国大会の舞台で自身の願いを達成することができたあすかは、久美子に対してこれまでのように分厚い仮面で本心を覆い隠すようなことはせず、ありのままの素顔で向き合うようになっている。久美子もまた、あすかの一筋縄ではいかない人間性は依然として苦手とするものの、ユーフォニアムを愛するひとりの奏者としての彼女の生い立ちに強く触れ、それが自身と彼女だけの秘密として共有されていることに深い感慨を覚えている。
3月の卒業式が終わったのち、ひとりでいたところを久美子に呼び止められたあすかは、彼女から1年間の活動を通した正負入り混じった想いを面と向かって告げられる。「さよならって言いたくないです!」と別れを惜しむ久美子と向き合ったあすかは、自身のユーフォニアム奏者としての生きざまが込められた曲『響け!ユーフォニアム』が記されたノートを彼女に託すとともに、「じゃあ、言わない。またね!」と再会を誓う形でその場を立ち去っている。
そして、あとに残された久美子もまた、あすかから渡された『響け!ユーフォニアム』を通して彼女のユーフォニアム奏者としての想いを受け継いだことに強い誇りを実感するとともに、北宇治で一番のユーフォニアム奏者としての自負のもとにさらなる飛躍に勤しむことになる。
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