概要
初出は初代の『メタルマックス』で、ポリタンクに3対の脚を持つこのゲーム世界観を象徴するナンセンスなモンスターの一体である。
名前の通り多脚でうろうろとうろついているだけのこともあるが、ポリタンの内部に満載の燃料を使って、それなりに威力のある火炎放射で攻撃してくる。
登場するのはたいてい序盤で、まだ一般人からハンターなりたてで徒歩の主人公を苦しめはするものの、車を手に入れたら一転機銃の的となり、戦闘技術や体力をあげるための糧にされてしまう。
特に『リターンズ』では攻撃確率が大幅に引き下げられているらしく、ほとんどのターンはうろついているだけなので基本的に最初からザコである。
亜種として燃料が火炎放射一発分しかない「からっポリタン」というモンスターもいる。
『メタルマックス3』『メタルマックスゼノ』では燃料切れになれば「からっポリタン」に変化するほか、同一個体から燃料をもらって再び「うろつきポリタン」になることがある。
『ゼノ』においては大破壊の際には放火を担当し、かなりの成果を挙げたらしい。また、NAMEDとして「ポリプロピレパラー」が登場しているほか、ローディング中のシルエットがうろつきポリタンになっている。
上位種として『メタルサーガ~砂塵の鎖~』『メタルマックス3』では赤いニトロポリタン、『メタルマックス2リローデッド』『メタルマックス4』では給油ポリタンというモンスターが登場する。
『3』と『2R』では倒すとロケット燃料を落とし、戦車道具ロケットブースターに使用することで一定時間戦車の移動速度を上げることができる。
この道具は目的地に素早く移動するだけではなく、スピードキングやカミカゼクイーンなどの動きの速いシンボルエンカウント系の賞金首との戦闘にも役立つため重宝した。
その他『3』ではくさっポリタン、『4』ではケミカルポリタン、コスモポリタンとバリエーションを増やしており、それぞれがガス攻撃で攻めてくる。
さらに『砂塵の鎖』では巨大な「ポリ・ギガンティア」が、『ニューフロンティア』や『荒野の方舟』では「メガっポリタン」「ポリガンナー」が賞金首として登場している。
関連イラスト
余談
デザインは漫画家・山本貴嗣氏。何かの紙の裏に走り書き程度に描いていたものであったが採用されたのだという。
公式ではないが、ポリタン内の燃料はナノマシンかなにかを使って周囲の物質から合成しているという考察があり、大破壊後の人類はこの燃料を採取することで生活に利用しているのではといわれている。
電撃プレイステーションのマスコットキャラクターの名称が同じ、ポリタン。