概要
第8部「ジョジョリオン」冒頭にて綴られた、同部のテーマとなる台詞。以下全文。
「これは「呪い」を解く物語──」
「その始まり──」
「 「呪い」とは」
「ある人に言わせると 自分の知らない遠い先祖の犯した罪から続く「穢れ」と説明する」
「あるいは────」
「坂上田村麻呂が行った蝦夷征伐から続いている「恨み」と説明する者もいる」
「また 違う解釈だと」
「人類が誕生し物事の「白」と「黒」をはっきり区別した時にその間に生まれる「摩擦」と説明する者もいる」
「だが とにかくいずれのことだが「呪い」は解かなくてはならない」
「さもなくば「呪い」に負けてしまうか…」
「先祖の罪からの穢れ」は、作者自身がが最も恐ろしいとする事柄であり、『ジョジョの奇妙な冒険』という物語の根幹である。
第8部連載開始直前の2011年3月11日に発生した東日本大地震が、その震災によって錯綜した「恐怖」が、同部に強く組み込まれている。
東方家やジョースター家(吉良家)には、代代「呪い」「病」が纏わりついている。
「ジョジョリオン」という語は、「ジョジョ」にラテン語で福音を意味する「エウアンゲリオン」を組み合わせた造語だと作者が語っている。
第8部は、随所に散りばめられた避けられない理「呪い」を解き救う、「祝福」の物語となっている。