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概要編集

漫画『鬼滅の刃』に登場する不死川実弥×冨岡義勇BLカップリング


二人は21歳の同い年であり共に鬼殺隊という立場にある(柱としては冨岡が先輩にあたる)。

冨岡の方は不死川と仲良くなりたいと述べているが、不死川の方は柱としての協調性がなく言葉の足りない冨岡を嫌っているような態度を取り頻繁に衝突しており、所謂ケンカップルである。


ちなみに身長は不死川が179cm・冨岡が176cmで3cm差、体重は不死川が75kg・冨岡が69kgで6kg差である。


詳細エピソード編集


柱合会議(6巻45話)編集

不死川の初登場シーンである。鬼の禰豆子を連れた炭治郎に激昂する一方、お館様には丁寧で理性的に振る舞い炭治郎を驚かせた。冨岡と鱗滝が、禰豆子が人を襲うようなことがあれば責任を取って自害すると他の柱に対して公言するも、禰豆子を最後まで信用せず、鬼に対する度を超えた憎悪を見せた。しかし不死川のこの行動の理由は不死川の過去や最愛の弟への想いが明かされるとともに浮き上がって来ることになる。不死川は鬼となり一家を惨殺した母親を自らの手で殺しているのである。炭治郎の放った「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないのなら柱なんてやめてしまえ!!」という言葉は不死川の根底にある鬼への憎悪と悲痛な思いを否定することとなった。


痣の発現条件(15巻129話)編集

柱たちは、発現することでバフをかけることが可能となる痣の発現条件について、柱合会議で説明を受ける。この時の「そんな簡単なことでいいのかよ」という不死川の発言に対して冨岡は「これを簡単だと言える簡単な頭で羨ましい」と述べ、不死川は青筋を立てる。後述するが冨岡は自己評価が不必要に低いため、煽るつもりはなく本心で羨ましいと思っている可能性が高いのだが、説明不足気味な言葉遣いにためにその意図は伝わらなかったようだ。


柱合会議を抜ける(15巻129話)編集

この柱合会議の際、柱稽古についての議題が始まるやいなや冨岡は「これにて失礼する」と席を立ってしまう。これに対して不死川がまたもや反発し肩を掴むが、「俺はお前たちとは違う」と言って結局何の説明もなくその場を去ってしまう。これは冨岡が過去を引きずっており、「自分は本来柱になっていいような人材ではなく、優れたお前たちとは違う」という意識から出た発言だったのだが、不死川には「自分は柱の中でもより実力があるから劣るお前たちとは違う」という意味で伝わってしまった。しかし不死川は冨岡を「俺と同じかそれ以上」と認めていることが窺える。



柱稽古(16巻136話)編集

柱稽古の一つである柱同士の稽古をする。手合わせは二人の激しい攻撃の負荷に耐えきれなかった木刀が砕けることで終わりを迎える。


おはぎ(16巻136話)編集

上記の柱稽古を覗き見していた炭治郎が、不死川からおはぎの匂いがすることを暴露する。青筋を立てて怒る不死川を他所に冨岡はこの情報に食らいついた。何事にも興味を示さないあの冨岡が、不死川の好物に反応したのである。そして「今度から懐におはぎを忍ばせておいて、不死川に会う時あげようと思う」「そうしたらきっと仲良くなれると思う」「ムフフ」と怪しげな笑いとともに持論を述べる。冨岡は不死川と「仲良くなりたい」と思っていることが判明した。



小説版「片羽の蝶」(第5話「笑わない君へ」)編集

ある日、お館様からの「義勇の心から笑った顔が見たい」というリクエストに応えるべく、冨岡を除く柱たちが悲鳴嶼に集められる。孤立しがちな冨岡に対して気を遣ってやって欲しいというお館様の心配りだと拝察されるが、額面通り受け取った柱たちは様々なギャグで冨岡を笑わせようと試みる。ことごとく失敗に終わる中、胡蝶に唆され、不死川は嫌々ながらも冨岡の好物である鮭大根を食べに行こうと誘う。これは以前、胡蝶が冨岡と共に食事をした際、冨岡が好物の鮭大根を前にして微笑んだからであった。しかし、お館様のためだという説得の末にやっとのこと不死川が冨岡を誘ったのに「行かない」とそっけない反応を見せたことで、喧嘩同然の状況になってしまった。不死川は聞き取れなかったのだ。冨岡がこの後に「鮭大根なら、さっき、食べた」と続けたことを。冨岡が「誘ってくれてありがたい。行きたい気持ちは山々なのだが、間の悪いことに今しがた食べてしまったのだ。日を改めて行かないか」とでも言えればよかったのだが、それは天と地がひっくり返っても起こりえないことだ。結局2人には接触禁止令が出されたのだった。

 このエピソードは冨岡が炭治郎と語る形で披露されたものであったが、炭治郎のアドバイスから、冨岡の中では「不死川は冨岡と一緒に鮭大根が食べたかったのに、断られたから怒った」という理解に落ち着いており、冨岡は「おはぎで仲良くなったら、今度は俺から不死川を誘ってみる。一緒に鮭大根を食べにいかないか、と」と語っている。余談だが、不死川が好きなおはぎがこしあんかつぶあんか分からないから、どちらも懐に入れておくと冨岡は語っており、仲良くなりたいという思いは相当強いことが見え隠れしている。


平野稜二外伝本編集

平野稜二版冨岡義勇、煉獄杏寿郎の外伝本の煉獄外伝の回想の中で、不死川が冨岡に食ってかかろうとし煉獄に止められている場面が描かれている。冨岡は冷静な対応をしているが腕を抑えていることから不死川に掴みかかられたのだと思われる。


公式ファンブック編集

公式ファンブックにて「冨岡義勇を嫌っているのは誰?」という質問に対して同年齢である伊黒と不死川が挙げられている。


キメツ学園物語スピンオフ編集

2021年9月4日の最強ジャンプ9月号から連載が開始されたキメツ学園物語のスピンオフ漫画(帆上夏希絵)の第一話では教師である冨岡と不死川も登場した。

毎日繰り広げられる炭治郎、善逸、冨岡の追いかけっこのドタバタ劇に巻き込まれ、授業中だった不死川は激怒し炭治郎と善逸を追いかけたが、逃げられてしまったので二人を追いかけていた冨岡の首元に一撃を入れ捕獲。

謝ろうとする冨岡の言葉を封じて説教するも態度が気に食わず怒りはさらにヒートアップ。

受けもちの生徒達を放置して冨岡への説教が止まらなかったため、生徒の胡蝶しのぶに早く授業を再開してくださいとツッコミを入れられてしまう。


これまで公式の派生作品においてキメツ学園での不死川と冨岡の関係性がハッキリと描かれたことはなかったが、

「不死川は冨岡と関わると良識が無くなる」というキメツ宇髄の見解が今回絵に表された形となり、やはりこの世界でも不死川と冨岡の関係は原作と変わらないようだ。






※以下、最終決戦のネタバレ注意編集



刀を投げる(22巻、189話)編集

無限城突入後遭遇した上弦の参、猗窩座戦で辛勝するものの、冨岡は日輪刀が折れた上、膝立ちのまま意識を失うほど疲労困憊してしまう。しかしその後すぐに無惨戦へと駒を進めることになる。

刀が折れた状態で無惨と戦い続けるのは困難だと判断した冨岡は、その場に落ちている殉職した水の呼吸の剣士の刀を拾おうとするがなかなかその機会に恵まれない。

ついに冨岡は立て続けの死闘によって手に力が入らなくなり愛刀を弾き飛ばされる。無惨の凶刃が迫り限界を覚悟したそのとき、冨岡の前に岩柱・悲鳴嶼と蛇柱・伊黒が立ちはだかる。さらに続けて不死川が「ボケッとすんじゃァねぇ!! ブチ殺すぞォォ!!」と怒鳴りながら水の呼吸の剣士の刀を冨岡に投げてフォローする。

岩柱と蛇柱、そして風柱のこの手助けは、どこかで柱の面々に距離を置いていた冨岡の心を動かし、再び手足を動かす原動力となったに違いない。基本的に冨岡の瞳はベタ塗りで描かれていたが、親友錆兎との過去が語られた際、錆兎存命時の冨岡の瞳はキラキラ輝いているように描写されていた。その後、特に瞳が輝くことはなかったが、不死川からの助けを受けた冨岡の瞳には光が宿っている。絶望の中で不死川から与えられた言葉とその助けによって冨岡は”ただ”生きているのではなく、水柱としての自覚を持って戦い抜きたいという不滅の意思を手にしたと言えるだろう。


刀をぶつける(22巻、190話)編集

不死川から刀を投げられたことにより、再度技を繰り出せるようになった冨岡も引き続き無惨への攻撃を続ける中、伊黒が赫刀を自力で発現させる。そして、赫刀による攻撃を受けると無惨ですら身体の再生が遅くなることが証明された。仲間の救援により、一時的ではあるものの余裕ができた柱たちは赫刀の発現を試み、悲鳴嶼も自力での発現を成功させた。不死川は「冨岡ァァァ!! 受けろォォ!!」と叫び、一瞬戸惑いを見せる冨岡と互いに刀をぶつけ合わせた。その衝撃により2人の刀の刀身は赫く染まることに。柱稽古の時はぶつけあった衝撃で互いの木刀が折れることで稽古が終わった2人だったが、その力強さは赫刀を発現させるほどの強い力であった。

ちなみに赫刀発現後背中合わせになった不死川と冨岡の姿は、少年時代の錆兎と冨岡のカラー扉絵とよく似た構図になっている。


無惨との決着(最終巻、199話)編集

無惨の全方位攻撃で不死川も冨岡も一時は戦線離脱状態になるが、応急手当を受けたのち再び立ち上がり戦線に復帰する。ついに追い詰められ、日光を避けるために巨大な赤ん坊のような姿になり日陰に逃げようとする無惨に、鬼殺隊は手段を選ばず決死の総攻撃を仕掛ける。不死川と冨岡も満身創痍の状態で体力に限界が来ていたが、互いの攻撃を補うように無惨に技を繰り出す。無惨の体内にいた炭治郎がトドメを刺し、そのまま逃げ切れずに朝日に焼かれ鬼舞辻無惨はついに消滅した。


生き残った二人の柱(最終巻、204話)編集

無限城での上弦の鬼との戦い、無惨との決戦で多くの犠牲者が出た中、現役の柱で生き残ったのは冨岡と不死川の二人だけであった。

最終決戦後三ヶ月の療養を経て二人は最後の柱合会議に出席する。鬼殺隊の解散を告げ、産屋敷家を代表して感謝し頭を下げる輝利哉達に不死川と冨岡は「礼など必要御座いません。鬼殺隊が鬼殺隊で在れたのは産屋敷家の尽力が第一」「輝利哉様が立派に務めを果たされたこと 御父上含め産屋敷家御先祖の皆様も誇りに思っておられることでしょう」と語りかける。

二人の言葉に涙を流す輝利哉達の前には、微笑み合う不死川と冨岡の姿があった。


更に最終巻に追加されたページの、その後の生活を描いたカットには、不死川と冨岡が二人並んで鰻重を食べている姿が描かれた。この場面では二人とも私服姿であることから、鬼殺隊解散後も二人で食事に行く仲であることがうかがわれる。全てが終わったことでお互いに憑き物が落ちたのか、戦友として仲良くなれたようである。



関連イラスト編集

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腐滅の刃 腐向け BL カップリング

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