概要
「鬼滅の刃」に登場する、冨岡義勇と不死川実弥のBLカップリング。
義勇も実弥も21歳の同い年。両名共に鬼殺隊所属の"柱"である。
二人の仲は険悪であるが、義勇の方は実弥と仲良くしたいらしく、稽古場に向かう道中上手く話せず実弥を怒らせたことを気にしたり、ひょんなことから実弥の好物がおはぎと知ると「今度から懐におはぎを忍ばせておいて不死川に会う時あげようと思う そうしたらきっと仲良くなれると思う」と言い、親しくなった所を想像したのかムフフ顔で笑ったりしている。(ちなみに、作中において義勇が笑ったのは回想を除けばこれが初である。)
一方で実弥は義勇のことを嫌ってこそいるものの、「俺はお前たちとは違う」という彼の発言を見下していると受け取る程度には彼の実力を認めている。なお、柱稽古での手合わせを見る限り両者の力量はほぼ互角である。そして、二人の柱稽古は義勇の屋敷で行われていたことから、この稽古は実弥の方から話を持ちかけた可能性が高いと思われる。
15巻
・129話 柱合会議にて痣を出す条件を聞き「そんな簡単なことでいいのか」と口にした実弥に、「簡単な頭で羨ましいとどう考えても喧嘩を売っているようにしか思えない発言をする義勇。当然実弥は怒りを覚えるが、義勇はそんな彼の怒りを「何も」の一言でかわす。義勇の表情は例の如く何とも言えない表情をしていたが、この時の義勇はまだ柱の立場にコンプレックスを拗らせていた状態。「それなら痣は簡単に出せる」というふうにも聞こえる実弥の言葉は彼のコンプレックスを刺激しうるため、案外本当にただ喧嘩を売っていた、もしくは実弥に当たっていただけなのかもしれない。
あまねが退室した後はそれに続いて自分も退室しようとしていた義勇だったが、今後の立ち回りのために実弥が待ったをかける。それでもなお立ち去ろうとする義勇の態度に二人は一触即発の状態になる。なお、実弥の発言からこのような態度は前にもあったらしい。キャラクターの印象だけで言えば、実弥の方が前述の義勇のような態度を取りそうなものだが、実際には実弥が義勇に苦言を呈し、義勇は全く意に返さないどちらかと言えば問題児とも言える振る舞いをしているため、そういった意味でもギャップのある二人である。
16巻
・137話 産屋敷が無惨に対して言った「虎や龍」のシーンでは、主人公である炭治 郎や鬼殺隊最強の悲鳴嶼を差し置いて、義勇と実弥の二人が並んで特にドアップで中心に描かれている。ちなみに龍はは全国各地で水の神として扱われることが多く、虎は虎嘯風生や風は虎に従うといった風と関連した四字熟語やことわざがある。また、虎と龍は竜虎という言葉が代表するように、甲乙つけがたい優れた実力持つ者同士の関係を表すことも。
・140話 巻頭カラーで構図的に対になっているようにも見受けられる。
23巻
最終話のコミックス描きおろしの追加シーンで、ちらりと二人の様子が描かれている。
二人で隣り合いながら鰻重を食べている。
アニメ23話の次回予告では、炭治郎の頭突きを受けたことで柱の面々にいじられる中、「冨岡の邪魔がなければかわせた」と反論する実弥に対し、義勇は「言い訳がましい」と返している。義勇は口下手であるため、実弥に言った言葉はそのままの意味なのか、はたまた別の意図があったのかその真意は不明。
本編で義勇が実弥におはぎを渡すシーンが見られるかは分からないものの、グッズによっては実弥におはぎを渡す義勇を見ることができる。この際実弥はイラついた顔で日輪刀に手を置いているので、やはり136話のナレーション通り、喧嘩に発展するのかもしれない。