概要
1963年(昭和38年)に福音館書店「こどものとも」10月号として刊行。
4輪駆動車の小型消防車(モデルは三菱ジープCJ3B-J3R型の消防用改造車)「じぷた」の活躍を描いた作品。
幾多の乗物絵本の作画を手掛けた山本忠敬の代表作の一つ。
あらすじ
ある町の消防署に、はしご車ののっぽくん、高圧ポンプ車のばんぷくん、救急車のいちもくさんがいて、火災があれば3台そろって大活躍。でももう1台のちびっこ消防車じぷたは、みんなから相手にされなかった。
そんなある日、山奥の小屋で火災が発生。のっぽくんのはしごは届かず、ばんぷくんのポンプの水もとどかない。なによりもいちもくさんもふくめて、みんなの体は大きくて山の中に入れない。みんなのヒーローは全くの役立たずになってしまった。
みんながすべてをあきらめかけた、その時。じぷただけはその小さなからだで猛然と山小屋へと走っていくのだった……。