概要
ともに無頼派の作家であり、公式紹介文では檀は太宰の盟友と説明されている。
ゲームでの描写
史実ネタがゲーム中にも多分に盛り込まれており、かなり強い感情を見て取れる。
公式紹介文「太宰への想いの強さはもはや信仰と言える」の一文にある通り、檀は太宰のことになるとタガが外れる。常日頃から太宰を「天才」と言って憚らず、「太宰をいじめる奴はこの俺が許さない」と公言。友人ではあるが、酒乱の中原が太宰に絡むことに対しては特に目を光らせている。
「太宰と檀」の回想では、太宰が今目の前にいることに対して感極まり涙する檀の様子が描かれており、また檀を助手にすると「太宰は俺にとって、親友とかそういう言葉で語れるような関係じゃないんだ」という台詞が聴ける。
つまり公式が最大手である。
太宰にしても、檀は大切な親友である。イベント「『火宅の人』ヲ浄化セヨ」では檀をとにかく早く救出したいと珍しく慌てふためく様子を見せ、周囲から窘められていた。
生前、太宰の才能を誰よりも早く見抜いた檀は、太宰の作品の書籍化に尽力し、太宰にとって檀は「作家という生きる理由を作ってくれた人」となった。また「一緒に死んでくれると言ってくれたのは檀だけだよ」とも発言している。
つまり太宰治という作家の、生と死の観念に深くかかわっているのである。
その密接な関係は周囲を引かせるレベルであり、二人が同衾してガス心中未遂を起こした件について織田から「ツッコミがおいつかへんわ」。中原からは「男とも心中しようとしたのかよウケる」等と反応されている。
アニメ『審判ノ歯車』での描写
第9話「人間失格 後編」にて『小説 太宰治』より転生した檀が登場した。
侵蝕者によって魂が蝕まれ、今なお人間というものを理解できないことに絶望した太宰は、己を助けようとする織田と坂口を手にかけ、自ら人間であることをやめようとした。
そんな彼の前に檀が現れ、「人間であろうと足掻き、道化で在り続けたお前の生き様は美しかった」と言い放ち、太宰を一切傷つけることなく、彼の中から侵蝕者を見事に追い出した。
史実では
- 太宰と檀の心中未遂事件について、実際のところ酔った勢いで実行に移したものの、檀は怖くなり、眠る太宰を置いて逃げ出している。後日、太宰は檀を訪ね「ひどいね、君は。通いつめて、一晩だけ泊まった芸者に逃げられたような気分だよ」と耳元で囁いた。
- 太宰入水自殺の報を聞いた檀は、ともに親交の深い坂口安吾を訪ねた際「太宰が死にましたね。死んだから、葬式に行かなかった」と発言している。
- 太宰の死後、ニューヨークに滞在した折、壇はホテルの窓の外に見える太宰の幻影に誘われ何度も自殺の衝動に駆られていた。