秋田みやびのへっぽこーずに続く、藤澤さなえによる新ソード・ワールドのリプレイとそのパーティの通称。挿絵担当はかわく。
物語
旅人の王国ロマール、闘技場で事件に巻き込まれたことで出会った五人、…あまりに貧弱な少年クレスポ、かつてのバブリーズを彷彿とさせるブラックお嬢様ベルカナ、途轍もないお人好しのハーフエルフ・マロウ、ムチムチぐうたらエルフのシャイアラ、掟破りの読書家グラスランナー・ブック…は、
無実の疑いを晴らすためと、盗賊ギルド幹部・バーゼルにより無理やりギルドに加入させられてしまう。
特徴
GMの藤澤さなえは、TRPGそのものが初経験という大抜擢である。
にもかかわらず、PCは揃いも揃って生命力が低く、紙のような装甲という極めて危なっかしい構成である。
クレスポにいたっては、生命力わずか「6」(+1) 精神力はさらに低く「5」(+0))。人間の平均値はどちらも14のため、魔法でも浴びようものなら即死しかねない貧弱ぶりである。
前作「へっぽこーず」が『人類の持ち得る限り最高の筋力』を誇る人間超重戦車イリーナ・フォウリーの絶大な装甲によって多少の難敵をぶつけても跳ね除けてしまう一種の安心感を持っていたのとはまったく対照的なパーティ構成となった。
しかし、全員の敏捷度が平均以上((+2)で「遅い」と言われるほど)であるため、先手を取り策謀を張り巡らせ、主にベルカナの狡猾な戦法によって勝利を重ね、キャンペーン中死者が出ることがなかった。
「ぺらぺらーず」の由来はその装甲の薄さぶり(紙っぺら)と、口車でGMを言い包めて自分たちに都合のいい方に持っていこうとする狡猾さ(口がペラペラ)から。元々、内輪では「スペランカーズ」の愛称で呼ばれ(雑誌掲載時は伏せ字表記)ていたが、版権が絡むので流石に正式採用はされなかった。
キャラクター(GM)
キャラクター(PC)
クレスポ
生命力6、精神力5の貧弱盗賊少年。きれいな女性が大好きで、一目見るなりルパンダイブ等のセクハラを行う。
実は器用度・敏捷度・知力・筋力の4つの能力値はどれも優秀なため、戦闘面以外では頼りになったりする。もっとも、ロールプレイで台無しになっていることも多いが。
ベルカナ・ライザナーザ
当初はお嬢様キャラだったが、最終的には盗賊ギルドの幹部となったクレスポを影から操る黒幕的存在に。
マロウ(マーロゥ)
出稼ぎのために田舎から出てきたマーファの神官戦士。
訛りが抜けない純朴な好青年で、アルバイトとボランティアに精を出すが、なんの因果か盗賊ギルドに所属することになる。
パーティ内では頭2つ抜けた戦闘力を持つ攻防の要。
ブック
グラスランナーにして賢者な読書狂。パーティ随一の知識量を誇るが、なにより本が優先され、本を読み始めると周りが見えなくなるのが珠に傷。
シャイアラ
怠惰なエルフ。ぐうたらすることが最優先だが、そのためならあらゆる努力を惜しまない。
キャラクター(NPC)
アイリ
PC達と契約した冒険者の店の看板娘。クレスポのセクハラに日々悩まされるが、5人に仕事を依頼するなど、それなりに信用している様子。
レミィ
ユリィ
ベルカナの魔術の師匠。のんびりした性格で、ベルカナを子ども扱いすることも。
カクタス、グリーン、ジーン、マリオ、レイバー
5人がファンドリアから連れてきた冒険者と元暗殺者。クレスポが幹部になった後は部下になる。
バーゼル
5人の初期の上司。5人からは徹底的に嫌われている。
コルネリア
クレスポが幹部に昇格してからの上司。バーゼルとは打って変わって好かれている。
ライオー
貴族のお坊ちゃまで、ベルカナに一目惚れしハートをどうにか射止めようとするも、ベルカナにはとことん避けられている。