概要
『あんさんぶるスターズ!』に登場するキャラクター葵ゆうた×葵ひなた腐向けカップリング。
ゆうたとひなたは、互いを「アニキ」と「ゆうたくん」と呼んでいる。
普段は、サプライズを仕掛けたり、抱きついたりして来るひなたに対して、ゆうたは呆れた態度をとっている様子だが、なんだかんだ言って、二人は仲良しなのである。
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以下関連ストーリー※ネタバレ注意※*
ここではイベントストーリーとスカウトストーリーについてまとめています。各ストーリーのタイトルの横に(季節/担当ライター名)を記しています。
※ネタバレ注意※
2winkの二人が返礼祭に至るまでのさまざまなストーリーを、時系列順に印象的な台詞を付けて紹介する。
■『なないろ*サンシャワーフェスタ』(スカウト・夏/結城由乃先生)
「(これだからアイドルはやめられないんだよね。大人からこどもまで夢を与えられる職業なんてそんなにないし)」
「(ひとりでもおおくのひとに『楽しかった』って残せたらそれに勝る幸せはないよ……☆)」
「Switch」と「2wink」が参加する、『サンシャワーフェスタ』のお話。
最後の方に披露される、双子のアクロバティックで息の揃った動きの描写は正に2winkらしいと言えるだろう。
「アタイを捨てないで~、よよよよ」
「芝居がかった仕草はいいから……」
すぐにちょっとした茶番をはさんでくるひなたと、それに一応ちゃんと付き合うゆうたの様子が窺える。このような二人のかけ合いは、他のイベスト等でもよく見かけるものである。
ひなたはこういうことをして、明るく勤めている。それがいつのまにか染み付いて、日常でも普通にふざけるようになったのだろうと思わせる会話。
■『スクランブル*夢の中のトイランド』(イベスト・秋/結城由乃先生)
「(……俺もゆうたくんの為なら泥だって啜れる。ゆうたくんがゆうたくんとして生きていけるなら、俺って存在がなくなってもいい)」
「(愛してるんだよ、ゆうたくんのこと。この世界の誰よりも大事で……自分よりずっとずっと大事)」
おもちゃ屋さんのオープニングライブに参加することになった『2wink』のすれ違いの話。
そして、表面上ではゆうたがひなたから離れようとしているように見えて、本当はひなたがゆうたから離れようとしていた、ということがよく分かる話でもある。
上記の台詞から、ひなたからゆうたへ向けられている感情が、ただの兄弟に向けるには大きすぎるもので、「ブラコン」の一言で片付けられないほどのものだということが判明。
またそれに対し、ゆうたの兄へ抱いている複雑な思いの一部も明かされた。
「アニキはいつだって俺を置いていっちゃう」「俺が手を差し伸べても、見なかったフリをして歩いていっちゃうんだ」とずっと考えていたようで、弟離れができずにいると思われていたひなたは、実はとっくに弟から離れていこうとしていたことも分かった。
このイベントストーリーでは、二人の仲が不安定になってしまっており、いつもの調子は取り戻したものの、気まずさが残ったまま終わっている。
■『雪花*流星のストリートライブ』(イベスト・冬/日日日先生)
「(いつから、ずれちゃったんだろう。ねぇ、ゆうたくん。……俺のせいだよね、やっぱり)」
葵兄弟(葵ひなた)の過去や、彼の隠された本音について明かされたイベントのひとつ。
「甘いものが好きなピンクがトレードマークの双子の兄」というのは、「葵ひなた」と「葵ゆうた」とで区別がつくように、ひなた自身が作り上げたキャラクターだということが判明。
何故彼がそのようなことをする必要があったのか。それには実の父親が深く関係している。
幼少期には今以上に言動から好みまでゆうたと似通っていたため、父親に「見分けがつかない、気持ち悪い」と怪物を見るような視線を向けられていた。
それ以来、父親に、周りの皆に、世界に、弟だけでも愛されるようにと、弟から離れていくことを決めたのである。完全に離れるために、遺書のような書き置きを残し家出をしたこともあったらしい。
また、
「何かするなら相談してよっ、ふたりでひとつの『2wink』じゃなかったのか〜!?」
「(いつまでも、『ふたりでひとつ』ではいられないのに)」
という二人の台詞から(上からゆうた、ひなたの言葉)、ゆうたはまだ「ふたりでひとつ」でいるつもりだが、ひなたは「ふたりでひとつ」を唱えつつ、半ば諦めているところがあると思われる。
そしてゆうたも、ひなたに置き去りにされていることについて話している。
「でも俺は、ずっと汚れて傷ついていくアニキを、見つづけなくちゃいけないんだよ」
「すっごい、残酷なことをしてるからね。アニキは自己満足のために、酷いことをしている」
「それを忘れないで、いつでも置き去りにされる俺の気持ちも考えてよ」
「アニキと同じかそれ以上に、俺だって、あのころの『俺たち』が大好き」
「アニキのことが大好き、でもそのアニキは俺のために歪んで変わっていく」
「笑顔で、満足そうにね。俺から大事なものを奪っていく、そのくせ俺には『変わらないで』って言う」
「すごく厄介な要求をしてるよ、なるべく努力はするけどね」
普段はひなたが「ふたりでひとつ」であることをよく口にして、ゆうたは「ふたりでひとつ」から自立したい様子がよく見られた。
だが、それは逆であり、「ふたりでひとつ」の自分たちから離れようとしているのがひなたで、それを案じていたのがゆうただった。
「ふたりじゃないよ、アニキ。もう、路上で寒さに震えていた『あのころ』とはちがう。『流星隊』に、たくさんの星々に囲まれてる」
「今年はたぶん、いつもより『あったかい』クリスマスだ」
……ともあれ、今年の双子はクリスマスで、たくさんのあたたかさに触れられたようである。
■『招福*鬼と兄弟の節分祭』(イベスト・冬/日日日先生)
「俺たちが幸せになるためには、どっちかを生け贄に捧げる必要があったんだ」
「ひとりになれば、もう他のみんなと見分けがつかないぐらい『同じ』になれるからね」
「そう思って、何度も消えようとしたんだけどなぁ……」
「ゆうたくん、追いかけてきちゃうんだもん。困った子だよね、もう『甘えん坊さん』は卒業してよ」
この話は、全体的に2winkの二人がメインのお話となっている。
そのため彼らの過去、お互いに抱いている強い思い、周りから見た双子について余すことなく堪能できると言えるだろう。
「俺が泣き喚くから、可哀想に思って立ち止まってくれてただけだ」
「兄貴が本気で逃げちゃったら、俺じゃ捕まえられない」
「何度も何度も、同じような逃亡劇を繰り広げてるけど、今回こそは駄目なんじゃないか、永遠に会えないんじゃないかって……」
ひなたが家出したのは、最後まで躊躇した上での決断であった。本気で一切躊躇することなく逃げていたら、ゆうたはひなたに追いつくことが出来ずに、そこで双子は終わっていたかもしれない。
「兄」である前に、彼はひとりのちいさな「こども」でもあったのである。
また、小さな頃は双子の二人だけで遊ぶことがほとんどだったらしい。
そのため「節分祭」のような鬼ごっこもやったことがなかったようだ。「普通の人間とはちがう」時間を過ごしてしまった自分達を、後悔している発言も見られる。
「宙くんにさ、『幸せですか?』って聞かれたんだけど、あの子には嘘をつけないよね……俺、『幸せだよ』って言えなかった」
「俺、ぜんぜん、幸せじゃない……。苦しいし、つらくて嫌だよ」
恐らく久々にゆうたが聞いた、ひなたの本音。宙に言われ、ようやく出せた本音だった。
双子で何もかもそっくりで、自分達は当たり前だと思っているのに、周りからはどうしても奇異の目で見られてしまう。
普段の態度とは裏腹に、「幸せじゃない」「苦しい」と言うひなた。彼が本音を全て吐き出した後に、ゆうたは自分のために消えようとする兄に手を差しのべた。
「舞台の上にいれば、誰も俺たちを変なふうには見ないから」
「ううん。変でこそ好かれたりもする、不思議で有り難い居場所だからね。願わくはいつまでも、ふたりでこの場所に立っていたいよ」
「君が望むならいつまでも、ゆうたくん」
「それなら世界が終わるまでずっとだね、ひなたくん」
まるでプロポーズのような台詞で笑い合い、双子は「あの日のまま大きくなった双子」と成った。
■『衝突!思い還しの返礼祭』(スカウト・冬/日日日先生)
「ひゃっほ〜!今日も楽しもうね、ゆうたくん♪」
「いつでも俺は楽しんでるよ、アニキと一緒にねっ♪」
双子として、今後どのように動き、活動していけばいいのか。その答えを出した二人が、先輩達の背中を押すまでのお話。
ぜひ自分の目で確かめて頂きたいので詳細は伏せるが、ホワイトデーにお菓子ではなく「物」をお互いに送りあう二人(その上両方きちんと使っている)や、ステージ上でリハーサルをせずにぶっつけ本番で挑む前に、なんとも可愛らしい息の合わせ方をする二人を拝むことができる。
「葵兄弟」の二人が、「2wink」として、二人のやり方を見つけて、一歩ずつ進むことができるように成長しているので、そこも含めてご覧いただきたい。
■『苺色の休日』(スカウト・冬/日日日先生)
「あとで苺を食べさせてね、それが報酬ってことで!甘いフルーツ、だぁい好きっ☆」
「俺は、甘いものは苦手だけど……。まぁ、アニキが幸せなら俺も幸せだ☆」
こちらのストーリーでは、返礼祭の後、すっかりわだかまりも溶けた双子のほのぼのとした掛け合いを存分に堪能出来る。なんだかんだ、二人はとても仲良しなのである。
また、年齢の完全繰り上げが行われ、ユニットに事務所がつくことになった「あんさんぶるスターズ!!」の葵ゆうた個人スト第一話にて、唐突に爆弾が投下された。ゆうひな好きは必見。
葵ゆうたが結婚について、兄について、どのように考えているのか知ることができる。