東方Projectの登場人物西行寺幽々子と鍵山雛のカップリング。
原作での共演こそないがそれぞれ死と厄にまつわる縁起の悪い組み合わせである。
稗田阿求による危険度評価では、両者とも「極高」となっている。
しかしながら二人とも人間に対しては友好的であり、幽々子は暢気なのんびりとした性格で、亡霊ながら「人を怨む事も無い」(『東方求聞史紀』)とされ、雛は(阿求からみて伝聞ではあるが)「明るくて人懐っこい性格」で、厄を集めるのも「人間に厄がいかないようにするため」であり「悪意はまるでない」(『東方求聞口授』)とされる。
なお「厄」もまた思念体としての不運の幽霊であり、幽々子がその能力で操ることのできる存在ある可能性がある。
また雛は無縁塚、中有の道といった冥界に通じる場所で活動することもあるようである。
両者とも人間の営みに深く関わっており、ともすれば忌みに類しつつも人の中で必ず起きうるものである「霊」や「厄」をそれぞれ集めたり管理したりと、死後の輪廻を含む人間の生活には不可欠の存在でもある。
もし二人がその行うところから離れてしまえば、顕界は遠からず厄であふれ、冥界の霊達は統率を失い、やがて重大な異変となって幻想郷を危機に晒すだろう。
二人は幻想郷やそこに住まう存在にとって無くてはならない存在なのである。そして同時に、二人とも通常はなかなか出会うことのできない、いわば裏方としてその掛け替えのない務めを行っているのである。
なお『東方三月精』ではそれぞれ博麗神社で行われた肝試しや大みそかの縁日に顔を出し、『東方儚月抄』(漫画版)では二人とも紅魔館で行われたパーティに出席するなど、それぞれ普段居る場所から動けないということはないので、接触の機会はありうる(上記作品を含む原作では先述のように接触はない)。