獲物を発見すると伏せ(セット)てハンターに知らせるセッター犬種だが、猟銃の進歩に合わせポインティングもできるようになっている。
被毛の美しさからショー・ドッグとしても人気。
18世紀のアイルランドでイングリッシュ・セッターやゴードン・セッターに各種ポインターやスパニエル、テリア等が交配され、遠くからも目立つレッド&ホワイトの毛色のセッターとして誕生。
19世紀に入るとマホガニー単色のタイプが作出されて人気となり、1862年に生まれた「パルマーストン」の子孫が現在に至るアイリッシュ・セッターの基礎を築いた。
頭部や首が長く、身幅は狭く優美なスタイル。
被毛は中くらいの長さで耳や胸、腹、四肢、尻尾に豊かな飾り毛がある。
アメリカと日本ではマホガニー・レッド単色の毛色のみを認め、レッド&ホワイトのものは別犬種としているが、アイルランドやイギリスではこれも含めてアイリッシュ・セッターとしている。
性質は活発で友好的、壮年に至るまで活動的で若々しい。自立心が強く頑固な面もある。
猟場では1日100km以上走り回る脚力を持ち、運動欲求に応えるのは大変。
体高:59~69cm
体重:27~32kg