概要
北欧神話に登場する女性。シグルドとブリュンヒルデの間に生まれた娘。シグルドの死後、ブリュンヒルデの養父であるヘイミルによって育てられる。
ヘイミルはアスラウグのために巨大な竪琴を作らせ、そこにアスラウグを入れて育てた。ヘイミルは貧しい竪琴弾きとしてアスラウグを入れた竪琴を運び各地を旅した。
ノルウェーに辿り着き、そこでヘイミルが農民の夫婦の家に宿泊した際、竪琴の中に貴重品を隠していると勘違いした夫婦によってヘイミルは殺害されてしまう。竪琴の中にアスラウグを発見した夫婦はクラカ(カラス)という偽名を付けてアスラウグを育てることにした。
時が経ちアスラウグは美しい娘に育つ。アスラウグの噂を聞きつけたラグナル・ロズブローク王はアスラウグの知恵を試すべく「服を着るわけでも裸でいるわけでもなく、満腹でも空腹でもなく、1人でいるわけでも集団でいるわけでもない」状態で自分のもとに来るように命じた。するとアスラウグは網を身につけ、玉ねぎを噛みながら、犬だけをお供に連れてやってきた。ラグナルはこうして出会ったアスラウグに恋をすることとなり、2人は多くの子をもうけるのであった。