「ア(マ)ヤカシ達のマカフカシギ」
概要
人間達と妖怪達が一緒に暮らす街を舞台に、中学生のケイ少年が、妖禍子日記を巡る事件に巻き込まれていく青春群像劇。
終末シリーズや『ヒトとキジン』シリーズとは違い、一曲完結のオムニバス形式になっている。「摩訶摩謌モノモノシー」と「不謌思戯モノユカシー」の2枚のアルバムに収録されている。
あらすじ
舞台は日本、とある町のとある中学校。
ぱっとしない毎日を過ごし、人生を悲観していたケイ少年が、
その日あった嫌な出来事をすべて空想の妖怪の仕業にし、
鬱憤を晴らすかのように書き溜めていた一冊のノート「妖禍子日記」。
すべてはそこから始まった───。
古から畏怖とともに各地で語り継がれる異形の存在「妖禍子(アヤカシ)」。
生徒たちの間でまことしやかに流布していた噂、
裏山の朽ちた神社に住む謎の神様「トドノツマリ様」。
あんなに嫌だったいつも通りの‘‘日常’’が、少しずつ知らない非日常に変貌してゆく・・・。
『トモダチになってくれませんか。』
登場人物
秋月蛍(ケイ少年)
「きっとこんな僕を甘やかしたいだけだから!」
通称「ケイ少年」。
四葉学園に通う男子中学生。
この物語の主人公である。
神原映日果(イチジク)
「も、少しこのままで───。」
この物語のヒロイン。
明るい性格の持ち主で、友達が多い。
ケイと同じく中学生で、野球が上手い。
ケイが書き綴った日記を拾ったことで、物語は静かに動き始める───。
夏目沙都(サト)
「お困りですか、お嬢さん?ね、此の手くらいは貸しますよ。」
ケイと同じ組の女子中学生。
その正体は人に化ける猫の妖怪「猫又」である。
夢魅アリス(ユメミ)
「・・・・・・此の世界はちょっと壊れてる。」
ケイと同じ組の女子中学生。
人の悪夢を食べる妖怪「バク」の少女。
ある事が原因で声を奪われてしまっている。
百瀬きらら(キララ)
「───拗(こじ)れた世をさらに拗らしたようなネジレた奴らが、あたしは気になって気になってしょうがないのだ!!」
ケイと同じ組の女子中学生。
多分運動神経が良い。
メガホンやら水鉄砲やら武装して、異論を唱えることがあるらしい。
百々原雀(スズメ)
「厭!がしゃがしゃな眼で睨まないで。」
頭が悪く、テストの点が壊滅的である。
神宮流(ナガレ)
「ヒトの世が愛を奪う存在と為るならば、己はヒトの世の下らぬ業、奪う修羅と為ろう。」
人間の母ヤチヨと妖禍子の父ケモノの間に生まれた、人と妖禍子のハーフ。
妖禍子を従える力を持つ。
トドノツマリ様
「真理とは、いつだってマカフカシギなのですある。」
裏山の朽ちた神社に住まうと云われる神様。
楽曲
※太字はMV公開済み
用語
妖禍子
古から畏怖とともに各地で語り継がれる怪異の存在。
人非ざる者であるお化けもその一種だと考えられている。
私立四葉学園
本作の舞台でもある由緒正しき学園。
主人公のケイ、イチジク、サト、ユメミ、キララ、スズメ、ナガレの七名が通う。
生徒の人間が少なく、多くの妖怪達が結構集まる場所。
姉妹校である七夜学園でも、浮世離れした者達や数多くの妖怪達が在籍している。
まさに、お化け共の第二の楽園ともいえよう。
四葉市
本作の舞台となる街。
住民の回避力が半端無く、傍から良く見るとかなり「おかしな街」らしい。
一見は普通の街だが、その実態はお化け達が集う妖怪の街である。
四葉市においては桜の名所にもなっている、閑静な住宅街。
古の時代から現代に至るまで、人間界と異界の中立地帯になっており、両種族の人々がのんびりと共存している。
住民たちはその事に関して慣れっこになっており、その点が(他の地域住民の目には)特異な状況であっても動じない理由となっている。
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クロスフェード
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